私が育児で初めて泣いた日。こんな母親でありたいと思う「2つの母親像」を見つけましたのタイトル画像
公開 2016年03月24日  

私が育児で初めて泣いた日。こんな母親でありたいと思う「2つの母親像」を見つけました

29,319 View

皆さんは、子育てが辛くて泣いてしまった経験はありますか?私は、イライラしたり、悩んだり、自分を不甲斐なく感じたり…何度も涙したことがあります。今回は、私が育児で初めて泣いてしまった日のお話と、それ以降意識するようになったことをお話しさせてください。


育児の大変さに愕然とする日々

皆さんは、育児で泣いてしまった経験ありますか?

私は初めての育児が始まってすぐ「育児ってこんなに大変なの?!世の中のお母さんってすごすぎる!」と、その大変さに愕然としていました。

いわゆる「背中スイッチ」が敏感だった我が子は、授乳して寝付いても布団に下ろした瞬間に目を覚まし、泣き出してしまう子でした。

私はそのたびに、またユラユラ揺らしながら数十分かけて寝付かせなければなりません。しかし布団に下ろす時にまた泣き出して…。そんなことを繰り返すうちに、また次の授乳時間がやってくるのです。

もともと寝るのが大好きな私にとっては、この毎日続く眠れない状況が辛くて、ついイライラしていました。

私が育児で初めて泣いた日。こんな母親でありたいと思う「2つの母親像」を見つけましたの画像1

当時は里帰り中だったので、昼間は私の親が抱っこを代わってくれたりもしたのですが、辛いのは夜の寝かしつけ。
家族はみんな寝ているので、私1人で我が子の面倒をみなくてはならないのです。

また私は、ご近所にうるさいと思われているんじゃないか?迷惑なんじゃないか?ということがすごく気がかりだったので、余計に「早く泣き止んで〜!早く眠って〜!」と祈る思いで、我が子を毎晩ユラユラと抱っこし続けました。

「こっちが泣きたいけれど、赤ちゃんは泣くのが仕事だし…私は母親だからこんなことで泣いちゃいけない。」

そう思っていた私が初めて泣いたのは、我が子が生まれてから3週間ほど経ったある晩のことでした。

生後3週間。「お母さんは私なのに、なんで私以外の人で泣きやむの?!」

この日も真っ暗にした寝室にこもって、我が子をユラユラ揺らしていました。
しかし30分経っても泣いてばかりで寝てくれません。

「なんで毎晩毎晩寝てくれないの!!」と、私はだんだんイライラし始め、気づくとユラユラではなく、ブンブンと大きく速く我が子を揺らしてしまっていたのです。

そんな状態で眠れるわけもなく泣き続ける我が子。

その時、私の母が「大丈夫?」と様子を見にきました。

「そんな速く揺らしちゃ眠れないわよ。もっとゆっくりやらないとダメよ!」と言い、母に抱っこを代わったとたん、さっきまで大泣きしていたのが嘘のように、我が子は泣きやんだのです。


まさにその瞬間です。


私の思いは爆発し、涙が一気に溢れました。

「お母さんは私なのに!なんで私以外の人で泣き止むの?!こんなに毎日毎日オッパイあげて抱っこして…頑張ってるのは私なのに!」

私が育児で初めて泣いた日。こんな母親でありたいと思う「2つの母親像」を見つけましたの画像2

その後、私はトイレに閉じこもって泣き続けました。

自分の育児が否定されたような悔しさ、頑張りが報われない悲しさ、育児への疲れ。

とにかく色々な感情が溢れてきて、気持ちが抑えられませんでした。


そして10分以上は泣き続けたでしょうか、このままトイレに閉じこもって母に任せっきりにするわけにもいかないので、気持ちを切り替えて部屋に戻ると、我が子はもう眠っていました。

あんなに寝ない子だったのにもう眠ったの?という驚きとともに、やはり自分の寝かせ方が悪かったのかなとショックだったのを覚
えています。

でも私はこの日以降、育児で初めて泣いた経験を踏まえて、ある2つのことを意識するようになったのです。

私が意識するようになった2つの「母親像」

1.「安心できるお母さん」を目指したい

私が育児で初めて泣いた日。こんな母親でありたいと思う「2つの母親像」を見つけましたの画像3

まだぼんやりとしか目が見えない新生児でも、お母さんを認識しているという話、よく聞きますよね。
私は出産前からこの話を知っていたので、てっきり、お母さんが抱っこすれば赤ちゃんはすぐ泣き止むのだと思っていました。

しかし実際は、お母さんが抱っこしても赤ちゃんはすぐに泣き止むわけではなかったのです。

我が子はたくさん泣くことで、新米ママである私に、赤ちゃんは「お母さん」だから泣き止むのではなく、「安心できる環境をくれるお母さん」だから泣き止むんだということを教えてくれました。

「出来るお母さん」ではなく「安心できるお母さん」を目指したいなと思うようになりました。(実践するのは難しいですが)

2.「涙を流せるお母さん」でありたい

それまでは、母親が育児で泣くなんて子どもに申し訳ない…という気持ちがあり、泣くのを我慢していました。

でも初めて思いきり泣いたこの日、たくさん泣いたらなんだかスッキリしたんですよね。
そして「よし、また育児を頑張ろう!」と思うことができました。

お母さんも、泣きたい時は思いっきり泣いて気持ちをリセットすればいい。
こういうことも時には大切なんだ、と気づきました。

親だって、自分の感情も大切にしていい

育児をしていると、大変なことや思い通りにならないことってたくさんありますよね。
その度に私は、今でも涙を流すことがあります。

お母さんなのにこんなに弱くてダメだな…と考えこんでしまっていた時期もありましたが、今では「私は親である前に一人の人間なんだ」と、涙を流すことをマイナスのこととして捉えることなく、素直に泣けるようになりました。

泣いたことを人に言わないだけで、涙を流している親御さんはたくさんいると思います。

子育てのことで親が涙を流すこと、私は悪いことではないと思っています。
泣きたい気持ちをぐっと我慢して頑張っているお父さんお母さん。
たまには思いっきり泣いてみるのもいいですよ。

Share!