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顕微授精とは?方法・費用・リスク・受精率まとめ

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「顕微授精」という言葉を聞いたことのある方は多くいらっしゃるかと思います。それではどのような授精方法なのか、みなさんご存知でしょうか?自然妊娠とは対照的な「顕微授精」という言葉ですが、赤ちゃんを授かりたくても受精へ至らない原因があるという方々にとってはとても重要な医療なのです。

目次 顕微授精とは?体外受精、人工授精との違いは?
顕微授精に向いている対象
顕微授精の方法・スケジュール
顕微授精の費用・保険適用の有無
顕微授精の受精率は?受精しないこともある?
顕微授精のリスク
顕微授精を安全にうけるための注意点
まとめ

顕微授精とは?体外受精、人工授精との違いは?

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「顕微授精=体外受精=人工授精 だよね?」と多くの人が思いがちですが、人工授精・体外受精・顕微受精はそれぞれ違った方法です。以下でそれぞれの違いを説明します。

■人工授精
人工的に精子を子宮に直接注入します。排卵日に合わせて精子を採取し、元気な精子を凝縮して子宮に送ります。受精~妊娠までの過程は自然妊娠と同じですので、より自然妊娠に近い方法となります。

■体外受精
卵巣から卵子を取り出し、培養液内の卵子に精子を入れて受精するのを待ちます。受精後、正常に胚へと分割したら再度子宮内に戻します。

■顕微授精
卵巣から卵子を取り出し、1個の卵子に対して1個の精子を直接注入し人為的に受精させます。体外で受精させますので体外受精と同義語として扱われるようですが、体外受精よりもより踏み込んだ方法です。

顕微授精に向いている対象

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人工授精・体外受精・顕微授精はどれも不妊治療のひとつです。段階的には自然妊娠を促す治療としてタイミング指導や排卵誘発をするところから始まり、人工授精→体外受精→顕微授精へとステップアップしていくようです。顕微授精の対象となりえる方は以下となります。

・人工授精でも体外受精でも受精に至らなかった
・精子の運動機能不良により受精に至ることができない
・精子の中に奇形精子が含まれている割合が多い
・精子液の中に精子の数が異常に少ない、または無い
・卵子を覆う透明帯が厚い・硬い
・凍結精子を用いる(運動量が落ちるため)
・採卵される卵子が少ない

などの方です。女性が高齢の場合や卵子の数が極端に少ない方、重度の精子無力症の方は最初から顕微授精を薦められることもあるようです。

いずれにしても、自然妊娠に至らない原因を男性側・女性側が検査し向き合うことが必要となります。

顕微授精の方法・スケジュール

顕微授精とは?方法・費用・リスク・受精率まとめの画像3

【方法】
顕微鏡を使い、ピペットという極細のガラス管で卵子の中に優良な精子を直接注入する人為的方法です。3種類の注入方法があります。

■透明帯貫通法
卵子の透明帯に穴を開け、そこから精子を注入させる。

■囲卵腔内精子注入法
卵子の囲卵腔という隙間に精子を注入させる。

■卵細胞質内精子注入法
卵子の卵細胞質の中へ精子を注入させる。

【スケジュール】
おおまかな流れは以下となります。

1.月経周期を調整
より良い卵子を育てるために、ホルモン薬(ピル)を使用して月経周期を調整し環境を整えます。

2.卵巣を刺激
自然周期では1個の卵子だけが最終的に成長し排卵されますが、妊娠の可能性を高くするため、排卵誘発剤を使用して一度に複数の良質な卵子を育てます。

3.排卵を調整
卵子が成長すると、ホルモンが分泌されて排卵してしまうので、これを抑制するための薬を使用します。また、卵子の最終成熟をさせるために、採卵前日に排卵誘発剤を使用します。

4.卵子を採取
成熟した卵子を取り出します。麻酔後、膣から針を入れて卵巣より直接卵胞液ごと吸引して取り出します。

5.良質な精子を卵子に注入
精子は病院か自宅で採精可能です。運動能力や形態などから良質な精子のみが選ばれ、卵子内部に直接注入し受精させます。

6.受精・分割確認
正常に受精しているのかを確認し、、受精卵が細胞分裂により分割し胚となるのを待ちます。

7.胚移植
胚となった良質な受精卵を選び子宮の中に戻します。着床促すために、黄体ホルモンなどを服用します。

8.妊娠判定
血液検査・尿検査にて妊娠判定を行います。

顕微授精の費用・保険適用の有無

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顕微授精には保険の適用はされません。人工授精・体外受精・顕微授精は病気の治療ではないので全て自由診療で、自費となります。

大学病院は10万円~20万円代と言われているようですが、一般的な病院では1回あたりの金額がおよそ30万円~50万円からが相場のようです。専門のクリニックになるとさらに高額になるようです。

さらに体外受精・顕微授精では、ひとつひとつの工程や方法に金額が設定されている病院が多く、1回目で受精・妊娠に至らなかったので2回目へ・・・と回数を増やす度に、金額は追加加算されていきます。

また、年齢や体質・過去の不妊治療歴などにより使用する薬の種類や量が変わりますので、それによってまた金額が加算されることもあります。病院によっては金額の内訳をHPなどに提示しているところもありますが、お医者さんときちんと費用の話をした方がいいでしょう。

高額になるので続けるのが難しいですが、自治体によっては少子化対策として助成金を出してくれるところもあります。

顕微授精の受精率は?受精しないこともある?

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顕微授精は複数の卵子を採取し受精自体を人為的に行うので、受精の確率は自然妊娠と比べとても高いものとなり、約60%~約70%と言われています。

受精に至らない原因には、卵子や精子に受精能力に関わるなんらかの要因が考えられます。精子を注入されても卵子が未成熟のため分割に至らない、卵子に注入された精子から受精に必要とされるカルシウムの分泌量が少ないなどで双方に要因がある場合もあります。これには対象者となる方の年齢も大いに関係してきます。卵子や精子が十分成長できないことや卵子・精子自体が古くなってしまうからです。

また、卵子採取・精子採取の際は人の目で優良なものが選ばれます。卵子の成熟要因を満たしている・精子の運動能力が優れている、と判断されたとしても目には見えない異常が隠れていることもあるので受精に至らないことにつながります。

この方法での受精率は平均して約60~70%といわれていますが、残念ながら顕微授精でも受精しないこともあります

顕微授精のリスク

顕微授精とは?方法・費用・リスク・受精率まとめの画像6

体外受精にも当てはまることですが、顕微授精には薬の副作用や合併症のリスクがあるということも知っておいていただきたいです。

■卵巣過剰刺激症候群
排卵誘発剤による卵巣刺激により卵巣が腫れ、お腹の中に水が溜まります。重症の場合腎不全や血栓症などを発症します。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

■麻酔・抗生剤・ホルモン剤による副作用、合併症
眠気やだるさ、吐き気や頭痛等があることがあります。また、麻酔によって呼吸抑制、アレルギー反応、血圧の低下などが起こりえますので、疾患のある方はきちんとお医者さんに伝えておきましょう。

■採卵による炎症、合併症
採卵は慎重に行われますが、血管や膀胱・腸管などを傷付けてしまい腹腔内出血や腹膜炎となってしまう場合もあるようです。

また、採卵後に卵巣嚢腫茎捻転(腫れた卵巣がねじれた状態)になることも。激痛を感じることもあるようです。

卵巣嚢腫茎捻転(らんそうのうしゅけいねんてん)

■子宮外妊娠
子宮外妊娠の多くは卵管周辺で起こる確率が高いようです。胚移植は子宮内に行われますが、初期胚(受精後2~3日目)を移植した場合はもともと卵管にある状態のため、胚が子宮から卵管へ戻ってしまうために卵管付近で着床し子宮外妊娠してしまうのではないかとされています。

上記リスクをあげさせていただきましたが、必ずしも起りうることではありません。一過性のものであったり、回避できるものもあります。もし症状がでた場合には、すぐにお医者さんに相談されることをおすすめします。

顕微授精を安全にうけるための注意点

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顕微授精を受ける際の注意点は、まずは、顕微授精について詳しい内容を知ること、それから自分に合ったお医者さんを探すことです。多くの方たちが赤ちゃんを授かっていることで安全性への評価を受けている顕微授精ですが、病院やお医者さんによって方針はさまざまのようです。

不妊治療でタイミング指導や人工授精でお世話になった病院で顕微授精を進められたので、そのままお願いするという方もいらっしゃるかもしれませんが、一般不妊治療と顕微授精をするために求められる技術や経験は全く異なるそうです。また、顕微授精を行うお医者さんの技術に関しても差があるのは事実のようです。

進行過程をお医者さんと納得のいくまで話をし、それに伴う料金の確認や採卵・妊娠成功に向けての薬がどんなものなのか、副作用・リスク・デメリットがどんなものなのか、体調に異常をきたした場合のフォロー体制は整っているのか、どんなことでも時間をかけてでも話をした方がよいでしょう。

納得のいく話ができたら、お医者さんの指示通り薬の投与・体の管理を行いましょう。

自然妊娠の緩やかな体の変化にさえも不調はついてきます。それを人の手で、それも薬の力を使って変化させながら行なおうというのですから、後悔しないようにしなければいけません。

まとめ

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赤ちゃんを授かることは体の自然な仕組みの中でできることですが、どうしても妊娠まで至らない方々がいらっしゃるのは確かです。医療の発達に伴い、人の手で受精を行えるまでに進歩したのは驚くこととはいえ大変喜ばしいことです。

しかしその医療を受けるにあたり自然妊娠とは違う体の負担、心の負担がついてきます。パートナー同士よく話し合い、納得のいったうえで顕微授精を受けていただきたいと思います。そして、赤ちゃんを授かることの素晴らしさ・幸福感をできるだけ多くの方が実感することができればいいなと思っています。

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この記事を書いた人

りとわ

熊本県在住、2016年小学校入学となる男児のママです。

ぐうたら大好き!面倒くさいの大嫌い!
そんな母でも、誰に預けても恥ずかしくない自慢の息子に成長し...

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