大人がご飯を食べている姿をみながら赤ちゃんも口をモグモグ動かしてる…なんてことありますよね。食べ物に興味がでてきたみたい。
そろそろ離乳食を始めたほうがいいのかな?と離乳食の始めときに悩むママも多いはず。赤ちゃんの様子をしっかり見て離乳食を初めても大丈夫かどうかを考えていきましょう。
数年前までは生後2ヶ月頃から薄めた果汁などをスプーンで与えて離乳食の準備をすることが、すすめられてきましたが、今では母乳やミルクを摂取する妨げになることが懸念されるようになりました。
あまり早い時期に初めてしまうと、赤ちゃんが食べ物を十分に消化する機能ができていないのでアレルギーの原因にもなります。生後5・6ヶ月頃から腰が据わってきて、周りの人の食べているものに興味を示すようになったら離乳食開始の合図です。
まずは焦らず赤ちゃんの状態を見ながら1日1回1さじから、気長に進めていきましょう。
離乳食を進める時期は初期・中期・後期と分別されていて、月齢と成長にあわせて与えることで赤ちゃんの負担を減らし、スムーズに離乳食を進めることができます。
■5~6ヶ月の初期(ゴックン期)
唇をとじてゴックンと飲み込む練習をする時期。アレルギー反応がでにくいお粥から始めます。初めて口にする食品は1日1回1さじから。
■7~8ヶ月の中期(モグモグ期)
もぐもぐと口を動かし舌でつぶしながら食べ物をつぶして飲み込む練習をします。1回食から2回食へ。食べれる食材も少しずつ増やしていきましょう。
■9~11ヶ月の後期(カミカミ期)
歯ぐきを使って食べ物をかむ練習をする時期。栄養を食事からも摂るようになり、3回食になります。早寝早起きをして、毎日同じ時間に食事がとれるよう心がけましょう。
1歳からはパクパク期といって大人と同じような食事に近づいていきます。
離乳食を始めるにあたって必要なもの、あったら便利なものがいくつかあります。
■ベビー用食器
ベビー用品店などでベビー食器セットなどを見かけたことがあると思いますが、用途に合わせた食器が揃っているので便利です。
成長するにつれて食器を投げたりすることもあるかもしれないのでプラスチックのものがいいでしょう。スプーンはシリコン製で柄の長いものがあげやすくて便利です。
■お食事用スタイ
まだ上手に口に入れることができなくて、ダラダラとこぼしてしまうことも多いと思います。
後期になってスタイをさせようと思っても嫌がってつけてくれないなんてこともあるので、小さいうちからスタイに慣れさせるのもいいかもしれません。食器と一緒に洗えるソフトスタイが便利。
■赤ちゃんが座れる椅子
ハイアンドローチェアでもバンボチェアでも、赤ちゃんが安全に座ることができて向かい合って食事できるものが食べさせてあげやすいです。
まず離乳食を作るときに揃えたい、あると便利なものが離乳食調理セットです。裏ごし・すりおろし・すりつぶしなど初期から後期まで使うことができます。
いろいろなメーカーからセットで販売されていますが、メーカーによっても使いやすさが異なるので口コミなどを参考にして準備しましょう。
電子レンジを使って簡単におかゆをつくることができるセットもあります。
冷蔵冷凍保存もできるパックもついているほか、レシピ本もついているので離乳食作りに困りません。
ブレンダーも離乳食作りには便利です。
食材をトロトロにしようとすると意外と手間がかかりますが、ブレンダーならあっという間にできてしまいます。
しかも、離乳食が終わっても料理に使えるので長く利用できます。
まずは初期の10倍粥から作ってみましょう。
■お米から作る10倍粥
材料:お米 大さじ1 水 150㏄(お米の10倍)
1.洗ったお米を分量の水と一緒に鍋に入れて強火にかける。
2.沸騰したら弱火で30分ほど煮る(吹きこぼれないよう蓋は少しずらす)。
3.お米がふっくらしたら火をとめて15分ほど蒸らす。
■ごはんから作る10倍粥
材料:ごはん 1/2カップ 水2カップ
1.鍋にご飯と水を入れて弱火にかける。
2.蓋をして30分煮る。ふっくらしたら火をとめて7~8分蒸らす。
余ったお粥は小分けにして冷凍保存し、早めに使い切るようにしましょう。
赤ちゃんの発達には個人差があるので月齢にこだわりすぎなくても大丈夫です。赤ちゃんの状態をよく観察して口の動きや消化機能の発達に合わせて、焦らずゆっくりと進めていきましょう。
■赤ちゃんがむせて上手く食べることができない
食べ物がサラサラすぎたり大きすぎたりすると、うまく口を動かすことができずむせてしまうことがあります。
赤ちゃんはまだ食べることに慣れていないので、最初は食べやすいように、食べ物を液体に近いトロトロの状態にしてあげることが理想です。口の中をゆっくり移動するような適度なトロミがポイントです。
■グズって離乳食を食べてくれない
まだ赤ちゃんの食事のメインは母乳やミルクなので、お腹が空きすぎてしまうと離乳食を受け付けてくれないことがあります。母乳やミルクの時間の少し前にあげれるようにしましょう。
離乳食は、食事をおっぱいの段階から固形物を取り込む段階へと成長していく大事なステップの一つです。離乳食はママにとっても赤ちゃんにとっても新しい体験でうまくいかないことも多いと思いますが、親子で楽しみながら進めていきましょう。
あんまり月齢にこだわりすぎてもママのストレスになります。赤ちゃんが美味しく楽しく食べてくれたらそれでいいと思います。