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ジフテリアとは?症状や感染経路、治療法まとめ。予防接種で予防できる?

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四種混合ワクチンの中に、ジフテリアへの感染予防ワクチンが含まれています。そもそも、ジフテリアとはどのような感染症なのでしょうか。絵本作家の村岡花子さんが感染したことで有名でしょうか。ここでは、聞いたことがあるけど実は知らないジフテリアについて紹介します。

目次 ジフテリアとは?どんな病気?
ジフテリアの原因、感染経路は?
ジフテリアが引き起こす症状、毒素の影響
ジフテリアの検査・診断方法
ジフテリアの治療法
ジフテリアの予防法・予防接種
予防接種で感染は防げます

ジフテリアとは?どんな病気?

ジフテリアとは、ジフテリア菌の感染によって生じる上気道粘膜疾患です。多くは菌に感染しても症状が現れないため、自覚症状のないまま菌をまき散らしてしまいます。

感染症法においては2類感染症に定められ、発症を確認した医師は速やかに保健所に届け出なければなりません。学校保健安全法では第1種感染症に定められ、医師によって治癒が認められるまで出席停止になります。患者の家族も医師によって感染していないことを認められるまで出席停止です。

日本での感染者は、1945年には約8万6千人(10%が死亡)でしたが、予防接種により1991~2000年には21人(2人死亡)に激減していて、1999年に発生が報告されて以来、今日までジフテリア患者は出ていません。

ジフテリアの原因、感染経路は?

原因

ジフテリアの原因は、ジフテリア菌が粘膜に感染し、増殖した菌から産出された毒素によって病状が進んでいきます。主にのどに感染することが多いですが、結膜、中耳、陰部、皮膚などもおかされる場合があります。

ジフテリア菌には、心臓や神経系をおかし心筋炎や神経麻痺を起こすほど強力な毒素をもつ菌や、皮膚症状だけが現れる軽度の菌など、様々な菌の種類があります。

感染経路

ジフテリア患者や症状が現れない保菌者がするせきやくしゃみによって、飛沫感染します。

ソビエト連邦が崩壊した際、ワクチンの供給不足が起こったことで、住民の免疫レベルが下がり、1990~1995年には旧ソ連圏一体で12万5千人の罹患が見られ、そのうち4000人以上が死亡しました。その後、国際協力によるワクチン接種が強化されたことによって、再び減少しましたが、このようにワクチンの接種率が減少すると再び流行する危険性があります。同じような例が欧米諸国や発展途上国でも散発していて、その国を訪れた渡航者が感染し、発症する例も出ています。

ワクチン普及によって感染をほぼ防ぐことができていますが、ジフテリア菌は今も世界中に存在しています。

ジフテリアが引き起こす症状、毒素の影響

症状

■初期症状
感染すると2~5日間程度の潜伏期間を経て、のどの痛み、倦怠感、発熱(高熱の場合もあれば微熱のことも)などの症状が現れます。

■粘膜に菌がつく
鼻に菌がついた場合、血液のまじった鼻水がでたり、鼻孔や上唇がただれたりします。扁桃腺や咽頭に感染すると、白~灰色の偽膜(ぎまく)といわれる膜に似たようなものができます。この偽膜ははがれにくく、無理にはがすと出血をともないます。

■特有のせき
咽頭についた菌はさらにのどに広がり、ジフテリア独特の犬がほえるようなせきを引き起こします。気道に偽膜ができると呼吸困難になり、さらに声門、気管支にまで偽膜ができると気道がふさがれ、死にいたることもあります。

毒素の影響

■心臓
増殖したジフテリア菌が産出した毒素がもたらす合併症として、心筋炎に警戒が必要です。菌の毒素が心臓の筋肉に炎症を起こすと、不整脈や心不全になり、突然死に至る場合があります。早期の段階だけでなく、回復期にも死亡例が見られるので、主症状がおさまり、快方に向かっていても絶対安静、十分な観察が必要です。安静にしていても死亡することもあります。

■神経
神経系に毒素がまわると、顔やのどに麻痺がおこり飲食がしにくくなったり、目や四肢が動かしにくくなったりします。末端神経への麻痺が起きる頻度は高いですが、経過とともに徐々になくなります。

ジフテリアに罹患した場合、一般に10%程度の人が死亡するといわれています。また、5歳以下の乳幼児や40歳以上の成人は重症化しやすく、最大で20%程度の患者が亡くなるとされています。

ジフテリアの検査・診断方法

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のどの痛みがある場合、所見によって扁桃腺や咽頭にできている白~灰色の偽膜を確認します。また、顔やのどの筋肉が麻痺している、周囲や渡航先にジフテリア罹患者がいた、予防接種を受けていないということが確認できたらジフテリアを疑います。

検査は、例えば扁桃腺や咽頭にできている菌が感染している部分の偽膜や粘液を採取し培養液で培養する方法や、モルモットやウサギを利用した試験法などで菌を検出ます。菌の検出をすることで感染を確定します。

ジフテリアの治療法

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ジフテリア菌が産出した毒素は強く、治療が遅れると重症化します。最悪の場合、死亡する危険性も十分に考えられます。菌への感染が確定していなくても、所見などでジフテリアが疑われる場合は、すぐに治療を開始します。

■血清療法
他への感染予防のため、患者を集中治療室へ入院させ、ジフテリア毒素を中和するための抗体(抗毒素)を投与します。これを血清療法といいます。動物(ウマ)に毒素を無毒化・弱毒化した上で注射し、毒素に対する抗体をつくらせ、この抗体を含む血清を治療に使います。そのため、まれにアナフィラキシ―ショックが起こり、予測不可能なショック症状やショック死の可能性もあるので、十分な配慮が必要です。

■抗生物質の投与
ジフテリア菌を殺すために、ペニシリンやエリスロマイシンなどの抗生物質も投与されます。これらの抗生物質は副作用が少なく、乳幼児にも投与することができます。投与は14日間続け、投与終了後細菌培養検査を2回実施してジフテリア菌が消滅したことを確認できるまでは、隔離状態を続けます。罹患者の分泌物に他の人がふれないように、十分気をつけます。

ジフテリアの予防法・予防接種

ジフテリアはワクチン接種で予防ができ、予防に勝る治療法はありません。

■四種混合ワクチン
2012年11月から四種混合(ジフテリア、百日ぜき、破傷風、ポリオ)ワクチンが導入されました。2012年8月以降に誕生した赤ちゃん、これまでに三種混合とポリオワクチンを一度も接種していない乳幼児は四種混合を接種します。2012年7月以前に誕生した赤ちゃんで、すでに三種混合(ジフテリア、百日ぜき、破傷風)の1回目の接種を終えている場合は、残る3回も三種混合を接種します。

■接種スケジュール
百日ぜきは子どもがかかりやすく、重症化しやすい感染症ですので、生後3ヶ月を過ぎたら早めに四種混合の1期1回目を接種しましょう。2・3回目は、1回目接種後3~8週間の間に受けます。ヒブ、小児用肺炎球菌、ロタウィルス、B型肝炎ワクチンなどの同時接種をオススメします。4回目は、3回目の接種から約1年後の接種となります。この時も、ヒブ、肺炎球菌ワクチンの追加分と同時接種できます。

2期は、11歳になったら二種混合(ジフテリア、破傷風)を受けましょう。

■副反応
副反応として、接種部分が赤くはれたり、しこりが残ったりする場合があります。しかし、ほとんどの場合しばらくするとなくなるので問題ありません。腕全体がはれたり、じんましんや呼吸症状が見られたりしたらすぐに受診しましょう。

NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会

予防接種で感染は防げます

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ジフテリア菌は強く、感染すると死にいたる場合もある、かかるとコワイ感染症ですが、予防接種をきちんと受けることで感染は防げます。もし万が一感染したとしても軽度ですみます。しっかりと赤ちゃんの予防接種計画を立て、接種漏れのないようにパパママが赤ちゃんを守っていきましょう。

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この記事を書いた人

ponyo

HULAとHAWAIIAN QUILTをこよなく愛する主婦です。
男の子1人、女の子1人の子育てに日々奮闘しています。
いらっとすることもありますが、毎日こ...

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