1. >
  2. >
  3. >
  4. とびひ(伝染性膿痂疹)とは?原因・症状・特徴・検査・治療・予防法まとめ

とびひ(伝染性膿痂疹)とは?原因・症状・特徴・検査・治療・予防法まとめ

とびひ(伝染性膿痂疹)とは?原因・症状・特徴・検査・治療・予防法まとめのタイトル画像

虫に刺されたような跡ができ、それがたちまち体全体に広がってくる…。これは「とびひ」と言われます。あせもや湿疹、虫刺されなどを引っ掻くことで、細菌が入り患部が化膿します。他の人にも感染するので注意が必要です。今回はその「とびひ」について、原因や治療法などをご紹介します。

目次 とびひ(伝染性膿痂疹)とは
とびひ(伝染性膿痂疹)の原因
とびひ(伝染性膿痂疹)の症状・間違いやすい病気
「とびひ」と間違いやすい病気は?
とびひ(伝染性膿痂疹)の診断方法
とびひ(伝染性膿痂疹)の治療法
まとめ

とびひ(伝染性膿痂疹)とは

簡単に言うと、あせもや湿疹、虫刺されなどを引っ掻いた傷に、細菌が感染して水ぶくれやかさぶたができ、それが“飛び火”のように広がっていく病気なのです。「とびひ」は、正式な病名を「伝染性(でんせんせい)膿痂疹(のうかしん)」といいます。

水疱(すいほう)…水ぶくれ
膿疱(のうほう)…中にうみの入った水ぶくれ
痂皮(かひ)…かさぶた

ができる病気です。その文字の通り、他の人にもうつる病気なので注意が必要です。

主に、乳幼児に多くみられます。乳幼児は汗をかきやすく、高温多湿で細菌が増殖しやすい夏(7~9月)にかかりやすいとされていますが、最近では、暖房などの影響で、冬でもみられるようになっています。

坂ノ市こどもクリニック

とびひ(伝染性膿痂疹)の原因

とびひ(伝染性膿痂疹)とは?原因・症状・特徴・検査・治療・予防法まとめの画像2

「とびひ」は多くの場合、すり傷や、虫刺され、湿疹、あせもなどをかきむしったところに細菌が入り込み、感染することで症状が出てきます。また、アトピー性皮膚炎など、皮膚のバリア機能が低下している人も感染しやすいでしょう。原因となるのは、主に「黄色ブドウ球菌」「レンサ球菌(溶血性レンサ球菌)」という細菌たちです。90%は「黄色ブドウ球菌」が原因とされています。

この「黄色ブドウ球菌」は、私たちの日常にもいる細菌で、鼻の穴や耳の穴、のど、皮膚などにも「常在菌(じょうざいきん)」として住んでいるのです。健康な人には症状が何も出ませんが、何らかの理由でバリア機能が弱まった人の肌に入り込むと、そこで菌が増殖し毒素を働くので、水疱や膿疱ができてしまうのです。

水疱や膿疱の中の液には、菌や毒素がたくさん入っています。なので、水泡などが破れたりして、周りの皮膚に触れると、そこにまた新しい水疱や膿疱を作り出します。患部をかきむしった手で他の場所に触れると、そこにもどんどん広がっていくので、あっという間に全身に広がるのです。他の人にも感染します。

夏に流行しやすい理由としては、汗をかきやすいこと、あせもや虫刺されが増えること、高温多湿で菌が増殖しやすいことなどが原因と考えられます。

大津のまちの小児科医

とびひ(伝染性膿痂疹)の症状・間違いやすい病気

とびひ(伝染性膿痂疹)とは?原因・症状・特徴・検査・治療・予防法まとめの画像3

とびひには、水ぶくれができるもの(水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん))と、かさぶたができるもの(痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん))の2種類があります。

水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)の症状

とびひ(伝染性膿痂疹)とは?原因・症状・特徴・検査・治療・予防法まとめの画像4

とびひの多くはこのタイプで、「黄色ブドウ球菌」が原因とされています。0〜6歳の乳幼児に多く、かゆみを伴いますが、発熱はあまりありません。

皮膚にできた水ぶくれが、だんだん膿(うみ)を持つようになり、やがて破れると皮膚がめくれてただれてしまいます。かゆみがあり、そこを引っ掻いた手で体の他の部分を触ると、症状が体のあちこちに広がってしまいます。乳幼児は特に、かゆみを我慢することができないので、このタイプの「とびひ」になりやすいでしょう。

痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)の症状

主に、「化膿レンサ球菌」が原因となりますが、「黄色ブドウ球菌」も同時に感染していることが多いです。季節や年齢に関係なく発症し、成人にも多くみられます。また、アトピー性皮膚炎をもつ人にできやすい傾向があります。

皮膚の一部に膿をもった水ぶくれ(膿疱(のうほう))ができ、厚いかさぶたになります。炎症がとても強く、リンパ節が腫れたり、発熱やのどの痛みが出ることもあります。重症になると、菌が作る毒素によって全身が潮紅する場合があり、稀に腎障害の併発もみられるので注意が必要です。

品川区 皮膚科 美容皮膚科 とびひ(伝染性膿痂疹) 治療 費用

「とびひ」と間違いやすい病気は?

とびひに似た症状は、次のような病気でもみられます。

・アトピー性皮膚炎
アレルギーが原因で起こるといわれていて、湿疹・かさぶた・かゆみなどが繰り返しみられます。首やひじ・ひざの内側などによく炎症が起きます。

・水いぼ(伝染性軟属腫)
ウイルスが原因で、直接触れることでうつります。やや赤っぽい小さな丘疹(きゅうしん)が、ひじやひざの内側、ももの付け根、わきの下、上半身などの皮膚のうすいところにでき、掻くことで全身に広がっていきます。

・あせも
汗をたくさんかくと、汗を出す管がつまってあせもができます。ふつうは透明~白っぽいのですが、赤い汗疹にはかゆみがあり、掻くとおできになります。そこに黄色ブドウ球菌などが感染すると、化膿して汗腺膿瘍(かんせんのうよう)にかかることもあります。

・水ぼうそう(水痘(すいとう))
ウイルスの感染によって赤い湿疹ができ、水ぶくれになり、どんどん全身に広がります。赤いぶつぶつが水ぶくれからかさぶたになって治っていきます。湿疹が次々と新しくできます。

などが挙げられます。気になる症状があれば、自己判断せず早めに受診しましょう。

とびひ(伝染性膿痂疹)の診断方法

とびひ(伝染性膿痂疹)とは?原因・症状・特徴・検査・治療・予防法まとめの画像7

「とびひ」は、症状から診断が容易なことが多いので、基本的には問診・視診で診断します。詳しく調べるには、破れていない水疱の中の液を、採取し培養してから顕微鏡で見て、原因菌を突き止めることもできます。効果的な抗菌剤の選択のために、菌の培養検査と薬剤の感受性を調べることがあるのです。

また、血液検査を行うことがあります。「とびひ」になると、白血球が増え、CRP数値(病原体の推測、炎症の程度を推測するための指標です。正常な血液の中にはほんの微量しか含まれない成分です。)も高くなります。

もし別な病気であれば、症状が似ていても治療法は異なってきます。なので、先ほど挙げた、アトピー性皮膚炎、水いぼ(伝染性軟属腫)・あせも・水ぼうそう(水痘(すいとう))など、これらと区別することが必要となってくるのです。

とびひ(伝染性膿痂疹)の治療法

とびひ(伝染性膿痂疹)とは?原因・症状・特徴・検査・治療・予防法まとめの画像8

とびひは細菌が原因の感染症なので、治療は「細菌を退治する」ことが第一になります。また、「とびひ」はひどくなると、広がってしまうので、早くに治療を始めると、より早く治すことができます。他人へ感染する病気でもありますので、早めに医療機関を受診しましょう。さて、「とびひ」の治療法ですが、基本的に薬物療法と自宅でできるホームケアがあります。

薬物療法

とびひ(伝染性膿痂疹)とは?原因・症状・特徴・検査・治療・予防法まとめの画像9

薬物療法では、多くの場合、抗生物質の外用薬(塗り薬)と、内服薬を同時に使用します。薬は、黄色ブドウ球菌やレンサ球菌に効く抗菌薬の入った、塗り薬と飲み薬(俗にいう抗生物質)を使います。

内服を始めると、2日以内で乾燥してきて快方に向かいます。しかし、完治しない内に内服を中止してしまうと再発してしまうこともあるので、きちんと飲み切ることが大切です。

抗菌薬入りの塗り薬を塗る前には、患部をシャワーでよく洗い、乾かしてから清潔な手で塗りましょう。もし、局所的に膿が出ているなど、症状が悪い場合は、膿が広がらないようにガーゼなどで覆います。

ホームケアで治りを早くしよう

とびひ(伝染性膿痂疹)とは?原因・症状・特徴・検査・治療・予防法まとめの画像10

入浴は毎日行います。お風呂はシャワーだけにし、石鹸をよく泡だてて患部を洗い流しましょう。あまり患部をこすらずに菌を洗い流し、皮膚を清潔に保っておくことが、治りを早くする秘訣です。そして、家族にうつらないように、タオルや衣服などは共用しないようにしましょう。

爪はいつも短く切っておき、患部を掻かないように、(乳幼児は掻けないように衣服やガーゼで工夫)しましょう。また、プールに入ることにより、とびひが悪化したり、他の人にうつすことがあります。完全に治るまではプールに入ることは禁止です。完全に治るまではプールに入ることは禁止です。

登校・登園については、条件によっては学校への出席を停止することもあります。治療中であっても、患部をガーゼや包帯できちんと覆っていれば、登校・登園の許可を得られることもあります。医師・保育園・幼稚園・学校に確認してみましょう。

ちかかね皮膚科

まとめ

とびひ(伝染性膿痂疹)とは?原因・症状・特徴・検査・治療・予防法まとめの画像11

とびひは全身にかゆみと水疱が出て、とてもつらい病気ですよね。特に乳幼児が感染しやすいので、親としても見ているのが辛くなります。近年は、アトピー性皮膚炎にかかっている人の増加もあり、大人の感染者も増えています。

稀なことですが、「とびひ」が重症化する場合もあります。皮膚の状態がおかしいなと感じたら、早めに受診することをおすすめします。何事も早期発見・早期治療が大切です。

当社は、この記事の情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行うすべての行動やその他に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。また、表示価格は、時期やサイトによって異なる場合があります。商品詳細は必ずリンク先のサイトにてご確認ください。

関連する記事

この記事を読んだ人にオススメの記事

この記事に関するキーワード

病気・怪我・健康 病気

この記事を書いた人

えびちゃん

もっと見る

  1. >
  2. >
  3. >
  4. とびひ(伝染性膿痂疹)とは?原因・症状・特徴・検査・治療・予防法まとめ