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「想像の世界」を守られた子どもは自分らしさを見失わずに成長する

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子どもが自分一人の世界で想い考える時間や空間が今、減っています。良いモノを与え、良い環境で育て、良い教育を施そう、それはどれも間違えていません。しかし、もっと身近にある大切なことを思い出す時が来ているのではないでしょうか。想像の世界を自分らしく自由に探求する中で育まれるのは、信じる心、勇気や優しさ、ユーモア、命の平等、など幸せに生きていくために必要な心です。

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大人になって懐かしく思い出す子どもの頃の原風景

雪が降ると、子どもたちは大喜び!
雪の上を歩き雪と戯れる・・・冷たい、美しい、キシキシする、溶ける、きらめく。

こうした心踊る内面の感覚で起きている体験は、季節感、人、感覚、感情、すべてがセットとなって記憶の深くに刻まれ、心の原風景となります。

このあたたかい記憶が宿る心の空間は、どんなに辛いときでも立ち返って復活のエネルギーを補給できる、オアシスのようなふるさとのような役割を果たしてくれるのです。

2人の兄妹によってうまれた、とっても可愛い物語

雪が降った翌日、相談に訪れたご両親の連れてきた2人の兄妹(5・3歳)と散歩をしながらお話創りをしました。

私 「雪がいっぱい降って、この公園のねこたちがいなくなったけど、どうしてるかな・・・」

妹 「ねこさんはね、雪でお家を作って休んでるの。お日様が出るときだけ外に出るけど『寒いなあ、めんどくさいから寝てよう』ってまたお家に戻って寝ちゃうの。」

私 「お腹、空いてるかな?」

妹 「お腹がすいたときだけ外に出て、探しに行って、優しい人がいたら『ごはんください、ください』って甘えて鳴くの。」

兄 「『みゃーお、みゃーーーーお みゃお』って。『ごはんくださーい、くださいよーーーー、ください!』ってこと。人がいないところに家族で住んでて、お父さんが食べものを探して持ってきたら、お母さんが『少ないわねえ、うちには育ち盛りの子ねこちゃんがいるんだから』って。それでおかあさんが『しょうがない、私が行ってくる!』って出て行ったんだ。」

私 「勇気があるお母さん!」

妹 「お母さんってそんなもんでしょ。」

兄 「お父さんは木の枝と葉っぱでベッドを作ったから、子どもはふかふかで寝ちゃった。それでお父さんは『お母さん戻ってきたらびっくりして、いいベッドねえ、あなたーーーって目がハートになるかなあ』って思ってる。」

私 「わあ!?(笑)」 

そんなお話がどんどん続き、「次回は、絵本をつくってくるね」と喜んで帰って行きました。

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「想像=体験」同じ学びを感じられるものだから大切にしたい

こうしてねこの話を創る間、子どもたちは想像力を駆使してねこの気持ちや行動に想いを巡らせているのですが、脳の中は、まるで自分がねこと一体になって体験しているかのように、生き生きと働いています。そう!楽しい感情の中で、集中して想像したりイメージしたりしているときは、夢中で体験しているときと同じ学びがあるのです。

また、ねこを自分たちと同じ生命や心をもった生き物として対等に見ているからこそ、子どもは、こうした発想が自然と出てくるんですね。

大人の役目?それは、余計な口出しや邪魔をしないで、子どもの世界を尊重し、飽きるまで続けられるように、さりげなく雰囲気づくりや場所や時間の確保をするだけです。

体験と知識とが結びつく瞬間

さて、もし、数年後の彼らに「雪が降って、公園のねこたちがいなくなったけど、どうしてるかな・・・」と同じ質問をしたらどうなるでしょう。

きっとそのときは、より科学的な答えが返ってくるでしょう。雪の日の動物たちの生態について、ネットや本で調べるかもしれませんよね。

しかしそれは、情報だけから得た知識ではなく、実際に雪の日、ねこや虫の様子を見たり、ねこの生活や気持ちを想像してみたり…これまでのそんな体験が積み重なり、情報と結びつき、一つの豊かなストーリーを伴う生きた知識、として取り込まれるでしょう。

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絵本や物語と映像やゲームとの大きな違い

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この記事を書いた人

子育て心理アドバイザー よしおかゆうみ

ファミリーカウンセラー・asobi基地顧問 よしおか ゆうみ
20年間幼児教育に携わり、後年は保育・新人教諭対象の研修講師を務める。傍らで、描画心理学、アド...

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