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細菌性胃腸炎はうつる?原因・症状・兆候・潜伏期間・注意点まとめ

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人からうつることはないと言われていますが、菌がひとたび口に入れば発症してしまう細菌性胃腸炎。最近では、カンピロバクター腸炎というものが流行る傾向にあると言います。
いろいろな菌の種類があるほど、病気の種類も多いです。細菌性胃腸炎とはどのようなものなのかまとめました。

目次 細菌性胃腸炎とは?人にうつる?
細菌性胃腸炎の原因・感染経路
細菌性胃腸炎とウイルス性胃腸炎の見分け方  
細菌性胃腸炎の症状・潜伏期間
注意すべき子どもの細菌性胃腸炎の兆候
細菌性胃腸炎の予防
細菌性胃腸炎の治療法、治療薬の効果・副作用
まとめ

細菌性胃腸炎とは?人にうつる?

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1年のうちの梅雨の時期、つまり6月頃の高温多湿の頃になると、食べ物などが痛んだり腐ったりしやすくなってきます。それは、細菌が繁殖しやすくなるためです。「細菌性胃腸炎」とは、その細菌が原因でおこる病気で、「食中毒」とも言います。

■食中毒の種類
食中毒には原因が大きく3種類に分かれています。
いわゆる毒キノコなど、自然の生物などの「毒素」からのもの、人工的な化学物質が原因のもの、ウイルスや細菌からの感染が原因のもの、があります。

しかし、食中毒の90%以上がこの「細菌性」のもので、サルモネラ・腸炎ビブリオ・カンピロバクター・病原性大腸菌(O-157)・ボツリヌス菌・赤痢菌・コレラ菌・他多くの菌が「胃腸炎」を引き起こしているのです。

■今、「カンピロバクター腸炎」が危ない
さらに、この中で「カンピロバクター」という細菌は、ここ数年で圧倒的に増えてきています。ほかの菌と比べても、この菌が原因で食中毒になる割合が断トツで多いのです。

この菌は、牛や鶏、豚の腸管内に棲息し、少量でも体内に入れば胃腸炎の症状が出ます。

■細菌性は感染しやすいの?
日常生活において、人から人へ感染するということは起こりにくいとされています。カンピロバクター腸炎は、菌を持った肉を触った手やまな板に他のものが触れて、それを口にすれば感染してしまいます。

細菌性胃腸炎の原因・感染経路

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細菌性胃腸炎は、微量でも感染してしまうため感染しやすい病気と言えます。発症する原因は、具体的に菌の種類で次のように分かれています。

■感染型
食品に付着した原因菌が、腸内で増殖して毒作用を発生させます。
1.カンピロバクター 半生の肉類に付着しています。

2.サルモネラ菌 生卵・半生の鶏肉や豚肉・またはペットを介して感染します。

3.腸炎ビブリオ 生の海産魚介類より感染します。

■毒素型
原因菌が食品中で増殖し毒素を発生します。この毒素で汚染された食品を体内に入れることにより感染します。
1.黄色ブドウ球菌 おにぎりやサンドイッチ等を介して発症する例があります。

2.ボツリヌス菌 缶詰・瓶詰・ハム・ソーセージ・はちみつなどを摂取して起こることがあります。

■中間型
摂取した細菌が消化管内で増殖したときに、初めて毒素を生産して発症します。

腸管出血性大腸菌・ウェルシュ菌(カレー・シチューの加熱不十分などから発症)・セレウス菌(チャーハン・オムライス)などがあります。

細菌性胃腸炎とウイルス性胃腸炎の見分け方  

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感染性胃腸炎の中には、細菌性胃腸炎とウイルス性胃腸炎があります。そのため、胃腸炎になった時には、どのように見分けるかの方法を知っておく必要があります。

1.流行の時期
「ロタウイルス」「ノロウイルス」などよく知られた胃腸炎がありますが、これらはウイルス性胃腸炎で、冬場に多く感染が報告されます。対して細菌性は、細菌が繁殖しやすい夏場が多いとされていますが、「O-157」などは、冬場にも感染した例があるので、一概には言えない場合もあります。

2.抗生物質の効き目
細菌性には、治療法として抗生物質が効果を発揮します。しかし、ウイルス性の場合は抗生物質は効かないため、別の方法で治療します。

3.感染対象年齢
ウイルス性は成人でも発症しますが、細菌性は成人はかかりづらいとされています。ただし、乳幼児に限っては、細菌性よりもウイルス性の方がかかる割合が高いというデータがあります。

しかし、多くの医師は初見の診察では、果たしてこの胃腸炎がウイルス性か細菌性かという判断は100%断言はできないと言います。まれに合併している場合もあります。

細菌性胃腸炎の症状・潜伏期間

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細菌性胃腸炎の症状は、その細菌によって症状が違います。また、潜伏期間は感染型と比べると、毒素型は短いのが特徴です。

■感染型
1.カンピロバクター
この菌は潜伏期間が曖昧で、1~7日です。症状は発熱・頭痛・腹痛・下痢などが挙げられます。

2.サルモネラ菌
1~2日の潜伏期間を経て発症します。激しい腹痛や吐き気・下痢などの症状がありますが、まれに血便が出ることもあります。特に熱は高熱が出ることがあるので注意が必要です。

3.腸炎ビブリオ
この菌が付着しているものを食べた場合、2日以内に症状が出ることが多いです。発熱・嘔吐・下痢などの症状が見られますが、特に腹痛は激しいものになり、かなりの苦しみを伴います。

4.病原性大腸菌(O-157)
4~9日の潜伏期間で症状が現れます。腹痛・下痢嘔吐・発熱が主な症状です。まれに激しい腹痛と出血性下痢の症状が見られることもあります。

■毒素型
1.黄色ブドウ球菌 
潜伏期間は短く、1~6時間の間に症状が現れます。症状は嘔吐・下痢や腹痛などですが、この菌の場合は発熱はあまり見られません。

2.ボツリヌス菌
潜伏期間は曖昧で、早くて4時間、長いと8日ほどになります。この菌は最強の猛毒と言われており、体内に入ると神経症状を起こします。吐き気や嘔吐などの一般的な症状もありますが、筋肉の麻痺などで死亡するケースもあります。

■中間型
1.腸管出血性大腸菌
潜伏期間は3~5日であまり発熱は見られないが、重度になると、激しい腹痛や血便が症状として現れます。

2.ウェルシュ菌
他の菌の症状と比べると、比較的軽い症状なのが特徴です。下痢・腹痛はありますが、発熱・嘔吐などはありません。潜伏期間は、6~18時間です。

3.セレウス菌
嘔吐型と下痢型の2タイプに分かれています。嘔吐型は食品中で菌が増殖するので、食中毒「毒素型」に属するものです。潜伏期間は1~5時間で吐き気・嘔吐・腹痛などが見られます。

下痢型は8~16時間の潜伏期間となっており、腹痛や下痢などの症状が現れます。

注意すべき子どもの細菌性胃腸炎の兆候

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先に述べたように、乳幼児は比較的胃腸炎はウイルス性にかかりやすく、細菌性の胃腸炎は年長児以上の子どもが主にかかりやすいとされています。

しかし、乳幼児がまれに細菌性にかかる場合もあります。ここでは、その乳幼児がかかる胃腸炎と、年長児以上の子どもがかかる胃腸炎について紹介していきます。

■乳児ボツリヌス症とは
1歳未満の赤ちゃんにはちみつを食べさせてはいけない、とはよく言われています。それが、このボツリヌス菌が原因とされているのです。

はちみつには、ボツリヌス菌の素となる種「芽胞(がほう)」が含まれています。この芽胞が、赤ちゃんの体の中で増殖しますが、その潜伏期間は短くて3日、長くて30日もなり、食べたのを忘れた頃に発症する場合もあります。症状は、神経や呼吸器の異常です。

■子どもがかかる胃腸炎
外食や店で売っている惣菜など、成人と同じ内容の食べ物を子どもが食べることがよくあると思います。その場合、大人は軽く済んでも子供は重症化してしまうことがあります。

特に、カンピロバクターやサルモネラ菌による胃腸炎は、肉類や卵など身近な食品を介して発症します。また、腸炎ビブリオは海産魚介類が原因のため、大人ほど免疫力のない子どもに寿司・刺身など生の魚を食べさせるのは、早くても3~4歳以降にしてください。

また、食中毒に対して完全に成人と同じ抵抗力がつくのは、12歳以降と言われています。それまでは、無理に食べさせないよう注意することが大切です。

細菌性胃腸炎の予防

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菌によって感染ルートが違うため、予防法もそれぞれ違いがありますが、ここでは「細菌性胃腸炎」をひとくくりとして、日頃気をつけなければならないことをまとめてみました。

1.手をよく洗う
外の意識していない場所で、手にはいろいろな菌が付着します。見た目が綺麗でも指先や手のひらには雑菌がびっしりあるのです。また、トイレの後や食事の前も手洗いは必須です。必ず石鹸を使用し、手を拭くタオルも家族での共有はやめましょう。

2.調理器具の洗浄
子どもの口に入れる食べ物を扱う台所の調理器具はいろいろあります。まな板・包・へら・食器・ふきんなどは、洗剤だけでなくお湯で洗うようにしましょう。できれば熱湯消毒が望ましいです。

3.食品の冷蔵・冷凍保存
食品の常温保存は、菌を増殖させる原因となります。

4.肉・魚介類の十分な加熱
細菌は、熱によって死滅するものがほとんどです。ただ火を通すだけでなく、内部までしっかりと火が通ったか確認するようにしてください。特に肉類は、中側が赤みがなくなり白っぽくなるまで十分焼くことが肝心です。75℃以上で1分以上焼くとベストです。

5.免疫力をつける
日頃からバランスのよい食事や十分な睡眠を心掛けて、体の抵抗力をキープするようにしましょう。

細菌性胃腸炎の治療法、治療薬の効果・副作用

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子どもに胃腸炎の症状が起きたら、緊急の場合はすぐ病院での治療を要しますが、家での注意点を先に挙げます。

■嘔吐・下痢をしたら
1下痢止めなどは使用しない
嘔吐は我慢させずに、出せるだけ出すようにします。体が抵抗して菌を出そうとしているので、無理に止める必要はありません。

2.水分補給
嘔吐・下痢などにより水分が不足します。子どもは脱水症状が心配されるため、必ず水分をこまめに摂取することが大切です。

3.二次感染を防ぐ
同じ家に住んでいる家族に感染しないためにも、嘔吐の吐しゃ物や下痢が付着したものは完全消毒してください。洗濯物も分けて洗うといいでしょう。

■病院での治療法
軽い症状の場合は、上記のことを行いつつ、休養して経過観察します。便秘があった場合は浣腸を行ったり、下痢症状は場合によって整腸剤や消化薬を処方してもらい治療をします。下痢止めは、菌が腸の中にとどまってしまうため使用しません。脱水症状がある場合は、点滴による水分補給を行います。

ウイルス性の胃腸炎の場合は、抗生剤は効力がないため使用しませんが、細菌性の場合は、子ども用の安全なニューロキノンなどの抗生剤が処方されます。この薬は強い抗菌力がありつつ、少ない副作用という優れた薬です。まれに発疹が出たり吐き気・下痢の症状が見られる場合があります。

まとめ

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ウイルス性の胃腸炎は人から感染するので、流行った場合は防ぐことは難しいかもしれません。

しかし、細菌性胃腸炎というのは必ず食品を介しますので、大人のほんのささいな注意によって防ぐことができる病気です。万一、子どもにこの胃腸炎の疑いがあって受診することになったら、必ず次の点を注意してください。

■緊急を要する場合
激しい嘔吐を何度も嘔吐する。水分補給できず、汗・おしっこが出なくなった。ぐったりしている。下痢が続く。血便がある。

■緊急ではないが要受診の場合
嘔吐が2~3回あっても水分補給は出来ている。下痢はするが上記の症状は見られない。

受診する際にいつどんな食事をしたか、いつからどんな症状が出たかなどを聞かれるのでチェックしておくといいでしょう。

一番気をつけることは、けっして親の判断で市販の薬を飲ませないようにすることです。必ず、医師の判断に従うようにしてください。

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この記事を書いた人

ちーかま

 二十丸高?アラウンド40新米ママです。...

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