1. >
  2. >
  3. >
  4. 深夜の発作の原因は?夜驚症とてんかんの見分け方

深夜の発作の原因は?夜驚症とてんかんの見分け方

深夜の発作の原因は?夜驚症とてんかんの見分け方のタイトル画像

子どもが寝ていると思ってたのに、起きだして歩き回ったり、何か話したりとびっくりしたことはありませんか?それは夜驚症かてんかんの症状かもしれません。夜驚症は子どもが成長するにつれて、自然と治ってくるといわれています。これらの症状には家族のサポートが大切です。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044012419
目次 夜驚症とは?原因・症状
てんかんとは?原因・症状
夜驚症とてんかんの見分け方
夜驚症の対処法
てんかんの対処法
まとめ

夜驚症とは?原因・症状

夜驚症(やきょうしょう)という病気を聞いたことはありますか。専門的には「睡眠時驚愕症」という病名で、幼児や子どもによくみられる睡眠障害です。

寝ている間に突然、恐怖やパニックに襲われ、乳幼児期には「夜泣き」がひどいと間違って思われがちです。ほとんどの乳児に夜泣きがあるといってもいいと考えられています。夜泣きはおむつが濡れた瞬間に驚き、お母さんのぬくもりが欲しくなったときのサインのようなもので、乳児期にたいていがおさまってきます。

夜驚症はもう少し大きくなってきた頃に症状があらわれることが多いようです。

■夜驚症の原因
原因は明確に判明しておらず、脳の機能が発達途中であることが、関係しているのではないかと考えられています。そのため脳が成長していくにつれて症状が消えていくことが多いのです。

人間の感情をつかさどる脳の部分に「大脳辺縁系」があります。感情の中には喜びだけでなく、恐怖感なども含まれます。

夜驚症の場合、泣き叫んでいるときには、この大脳辺縁系が活発に活動しているという研究結果もあり、脳の一部だけ感情の制御ができずに恐怖感からパニックに陥ってしまうとも考えられています。

■夜驚症の症状
眠っているときに突然泣き出したり、大声を出す、歩き回ったりしますが5~10分程で収まり、再び眠りにつきます。パニックにより、心臓の鼓動が早くなったり、暑くてかく汗とは違う大量の汗をかいたりもします。

脳は眠った状態なので、起こそうと声をかけても起きず、本人は眠りから覚めたときには全く覚えていません。しかし泣いたり動いたりしているので、睡眠の質は落ちます。

3~7歳くらいに多く、一晩に1~3回程あらわれることもあります。成長と共に頻度は減少し、6か月間程で自然とおさまることが多く、長い期間続いても、10歳頃までにはおさまり、障害を残すようなこともありません。

また睡眠後3時間以内に症状があらわれやすく、比較的親が起きている時間なことも多いので、大きな事故に繋がりにくいともいえます。

人間の場合、覚醒 (目が覚めている)しているときは、身体は動いて、眠っていると身体は動きません。し
かし、夜驚の場合、眠っているにもかかわらず、怖い夢を見ながら身体が動いてしまうようになります。これは、
脳の中の睡眠と覚醒を調節している部分がうまく働かないために起こる現象です。

東邦大学医療センター佐倉病院小児科

てんかんとは?原因・症状

人間の脳には100億を超える神経細胞がありますが、その神経細胞が異常興奮を起こすと「てんかん」を引き起こします。大きくは「特発性てんかん」「症候性てんかん」もしくは「潜因性てんかん」に分類されます。中でも「特発性てんかん」は、てんかん患者全体の約7割を占めるとされています。

■突発性てんかん
多くの発症には、遺伝との関連が想定されていて、原因となる遺伝子は100個異常だと予想されています。ほとんどの特発性てんかんは多因子遺伝で、多くの素因や外的因子が偶然に一致することで、けいれん発作を起こしやすくなると考えられています。

症状は全般発作と部分発作に分類されます。

全般発作はさらに5種類に分かれます。
・「硬直間代発作」意識を失い、全身硬直後にけいれんを起こす。
・「単純欠神発作」数秒間意識を失い、すぐに回復する。
・「複雑欠神発作」一瞬体をビクッと動かしたり、意識を失い倒れる。
・「複雑欠神発作」一見は目的にかなった行動を起こす。
・「脱力発作」全身の筋力が抜けたように倒れこむ。

部分発作
・意識が保っているが、突然けいれんを起こす。
・幻聴
・幻覚
・口をパクパクさせたり、無意味な行動を突然起こす。
・徐々に意識が遠のく。

■症候性てんかん
脳に様々な病気が存在し、部分的に病変が起きたことにより起こります。

出生前後の脳損傷や、乳児期の外傷や感染症、大人になってからの発症は外傷のほかに脳腫瘍やアルツハイマー病、脳血管障害が原因になると考えられています。

・意識混濁
・夢遊状態
・認知障害
・恐怖や驚愕を示す感情障害 など。

このような症状があらわれます。


■潜因性てんかん
上記以外で脳にてんかんの原因となるものが潜んでいる疑いがあるものを言います。

WHOによるてんかんの定義
てんかんとは、さまざまな原因により起こる慢性の脳の病気で、大脳の神経細胞の過剰な活動に由来する反復性の発作(てんかん発作)を主徴とし、それに変化に富んだ臨床および検査の異常を伴うもの。
1)神経細胞の過剰な活動
これに一致した脳波の変化を認めます。
2)反復性
一回の発作では、決しててんかんと診断されません。 同じ発作が繰り返し起こることが重要な条件です。 一回きりの発作を持つ人が、5年以内にもう1度発作を起こす危険性は33%ですが、2回目の発作を起こした人が次に発作を起こす危険性は73%と上昇します。 脳に器質的な異常が無ければ、1回きりの発作では治療の必要も無く、行動の制限も必要ありません。
3)慢性
例えば、脳挫傷などの頭部外傷のすぐ後にけいれん発作が見られても「てんかん」とは言えません。
4)発作
通常は短時間(秒あるいは分単位)の症状のことであり、けいれんを伴うことも、伴わないこともあります。 脳波でてんかん性異常波が認められても、発作が無ければ「てんかん」ではありません。

夜驚症とてんかんの見分け方

夜驚症は睡眠が深くなる「ノンレム睡眠」のときに起こることがほとんどで、睡眠の深さとの関連が考えられています。

夜驚症は年齢と共になくなっていくものですが、けいれんなど別の症状の疑いがある場合は、受診してほかの病気がないか調べることも大切です。

夜驚症の場合は、次のような症状があらわれます。
・睡眠の前半(睡眠から3時間以内くらい)に症状があらわれることが多い
・寝入りばなに大量の汗をかく
・眠ったままなので会話ができる年齢の場合、寝言が喃語のようになる
・思春期までには自然に消失する

一方てんかんの原因は脳にあります。

・「睡眠てんかん」ともいわれるのは、睡眠直後や起床1~2時間前に症状が現れるなどの特徴もある
・睡眠中以外の日中なども同じような症状がある
・睡眠中の衝動があっても、が激しい暴力行動ではない
・症状の常同性が高い

どちらも睡眠後、数時間で症状があらわれるので、比較的親が起きている時間帯でもあります。症状のあらわれ方を観察し、睡眠が始まってからそのくらいの時間で症状があらわれているかを、見分け方のひとつとしてもいいでしょう。

夜驚症の対処法

★夜驚がみられる 3 人に 1 人は、きっかけがありますが、きっかけとしてこのお子さんのように、とても楽しい
体験 (家族旅行、遊園地に行ったことなど)がきっかけになることがあります。また、恐怖を伴う体験 (自動車
事故の経験や目撃、怖いテレビドラマや本を見たことなど)や、緊張すること(ピアノの発表会、学芸会など)
もきっかけとなることがあります。

東邦大学医療センター佐倉病院小児科

夜驚症の原因は恐怖体験ばかりではありません。極度な緊張感や、不安感、楽しかった経験による興奮からも症状があらわれることもあります。

人間の感情を動かす出来事はなんでも引き金になりうるとも言えますが、夜驚症は成長と共に自然となくなりますから、生活そのものを過度に控えることはしなくてもいいのです。

しかし脳の仕組みから、8歳以上から発症することは稀と言われています。年齢的に気になる症状があらわれた場合には、日常的に衝撃的な出来事や強い精神的ストレスがなかったか、環境を見直してみることが必要です。状が現れることも多いと言われています。

恐怖体験には様々ありますが、中には子どもには怖くても、大人からしたら怖くはない、または良く知れば怖くないというものもあります。怖かった体験やイメージをきちんと説明し、本当は怖いものではないと話合うことから症状のあらわれ方が減っていく場合もあります。

例えば
・雷の大きな音やてそれによる停電の体験
・大きな犬に吠えられた経験
・コップを落として大きな音をたてて割れてしまった体験
・発表会などが近づいてきたときの緊張感
全てではありませんが、このような恐怖や不安の感情を、親子で向き合って「本当はこわくないんだ。」と安心させてあげることで対処できることもあるのです。

また年齢問わず、症状があらわれたときの動き方によって、事故につながらないように、ぶつかりそうな物を片づけておいたり、割れそうなものを近くに置かないなど、部屋の環境を整えておきましょう。

てんかんの対処法

睡眠時に突然壁に頭をぶつけたり、歩き回ったりするような行動を頻繁に起こすようであれば、睡眠障害専門の医療機関で、終夜睡眠ポリグラフ検査や、てんかん発作時の異常脳波を確認することが大切です。

発作時でないと正確な検査結果が出ないときもあるので、動画で記録して受診する方法もあります。

治療方法のひとつに「抗てんんかん薬」による薬物療法が基本とされています。抗てんかん薬は、脳の神経細胞の突発的な興奮をコントロールする効果を期待するものです。治療患者の7~8割ほどは、発作をコントロールする効果がみられるそうです。

しかし、生活習慣が不規則であるとなかな改善が見られませんので、就寝・起床時間を一定にしたり、疲れを貯め過ぎないように、規則正しい生活や充分な睡眠を心がけなければなりません。

注意したいのは抗てんかん薬の副作用です。抗てんかん薬には、眠気やふらつきなどの副作用があり、特に飲み始めには集団生活で支障が出る場合もあります。

お子さんが服用する場合には、教育者と服用の説明をし、登下校を一人でさせないようにするなどの配慮も必要です。

夜驚症と同じく、発作が起きたときのためにベットの周りにぶつかったら危険な物などは置かないようにしましょう。また症状があらわれることで、集団生活などで周囲からの非難がある場合は、家族の精神的な支えが大切です。

まとめ

夜驚症とてんかんは、睡眠中に症状があらわれるので、はじめて発作が起きたときには、ママパパもどうしていいのか慌ててしまいます。

夜驚症場合は、年齢と共に症状がなくなっていくとはいえ、その間のママパパは不安で、毎晩夜中に気を張り詰めるような日々が続くでしょう。

てんかんの場合は、治療薬による副作用の心配が常に頭にあるかもしれません。

どちらにせよ睡眠中にパニックになるお子さんを見るのは心苦しく、かわいそうな気持ちになりますが、大切なことは家族で向き合い、発作時には慌てずに危険を回避する、お子さんが穏やかな気持ちでいられるような励ましを行うなどの精神面でのフォローだと思います。

ママも本人も不安なのは当然です。ママに全ての対処を任せるのでなく、ママパパがきちんとお子さんの症状について話し合い、対処していくことも重要です。

当社は、この記事の情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行うすべての行動やその他に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。また、表示価格は、時期やサイトによって異なる場合があります。商品詳細は必ずリンク先のサイトにてご確認ください。

関連する記事

この記事を読んだ人にオススメの記事

この記事に関するキーワード

病気 病気・怪我・健康

この記事を書いた人

mikko

はじめまして♪...

もっと見る

  1. >
  2. >
  3. >
  4. 深夜の発作の原因は?夜驚症とてんかんの見分け方