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新生児・赤ちゃんがかかりやすい幽門狭窄症ってどんな病気?症状・原因・治療は?

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赤ちゃんがミルクを飲んだ後に、うまくげっぷができていなくて吐いてしまうことはよくあります。ただ、それが噴水みたいに吐いてしまったら、パパママはびっくりしてしまいますよね。
それはもしかしたら幽門狭窄症かもしれません。
ここでは、知らないとコワい、新米パパママには知っておいてほしい幽門狭窄症について、わかりやすく紹介します。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11030003354
目次 幽門狭窄症とは
幽門狭窄症の症状
幽門狭窄症の原因
幽門狭窄症の検査・治療
幽門狭窄症を見極めるためには体重に注目
慌てずに対処することが大切!
まとめ

幽門狭窄症とは

生後間もない赤ちゃんがかかる病気として考えられるのが幽門狭窄症です。正式名称は「肥厚性幽門狭窄症」(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)と言います。病名だけを聞いても、一体何の病気なのか見当もつきませんよね。
「幽門」とは、体のどの部位を指すのでしょう。胃が食べたものを消化し、次の十二指腸に運んでいくときに通る「胃の出口」が幽門です。幽門が「肥厚」して「狭窄」する。つまり、胃の出口の門が厚く肥大して狭くなってしまったために、消化したものが次の器官に移動できないというわけです。

そのため、
1.ミルクを噴水のように大量に吐く。
2.吐き終わったらすぐに空腹を訴える。
3.ミルクを与えるとまた噴水のように吐く。

この病気の特徴は、「噴水のようにミルクを吐く」というところです。上記の症状があるならば幽門狭窄症を疑い、すぐにかかりつけ医の診断と適切な処置を受けましょう。

肥厚性幽門狭窄症 (日本小児外科学会)

幽門狭窄症の症状

生後2~3週間経ったころ、ミルクを吐き始め、徐々に吐く量も回数も増えていき、生後1ヶ月になると、この病気の特徴である噴水状に吐くようになります。
嘔吐物はミルクです。白色で、症状が進めばこれに血が混じることがあります。もし吐いたものが緑色をしていたら、それは胆汁(肝臓でつくられ脂肪を消化・吸収しやすくする消化液)で、この病気ではなく別の重度の病気で、緊急手術を要す可能性もありますので至急受診してください。

吐く量が増えると、もちろん体重は増えません。さらに症状が進むと脱水症状や栄養失調状態になり、以下のような症状があらわれます。

・皮膚が乾燥し、ハリがなくなる
・おしっこやうんちの量が減る
・舌や口唇などの粘膜部分が乾燥する
・大泉門(髪の生え際より少し上の頭蓋骨のすきま)が陥没してくる
・眼球のまわりがくぼんでくる

これらは末期症状であり、最近は体重減少の時点で両親が不安に思って受診することが多いので、ここまで症状が進むことは少なくなっています。
この病気は、第1子の男児がかかりやすい傾向にあるようですが、第2子以降でも女児であってもかかる場合がありますので、油断はできません。

特定非営利活動法人 日本小児外科学会

幽門狭窄症の原因

この病気の原因は、残念ながら現時点でははっきり解明されていません。先天的なものと考えられる場合もあるようですが、後天的に症状が見られたケースもあるようです。

推測1
最近の研究によると、一酸化窒素(NO)との関係性が強いとの見解があります。NOは、腸管の壁の部分に当たる平滑筋をゆるめる役割を持つもので、遺伝子が形成されるときに何らかの理由で少なくなり、幽門部分の平滑筋をゆるめることができず、肥厚するのではないかと憶測されています。

推測2
何らかの理由で発作的に幽門筋がけいれんし、それに伴って筋がちぢんだりしぼんだりして、幽門が狭くなるという捉え方もあります。実際に、消化管内圧検査(極細のチューブを用いて胃や腸の内圧を測定する検査)をすると、けいれんによって起こるちぢみ(攣縮)が認められるようです。

近年、この病気の処置として、攣縮をしずめる硫酸アトロピンを投薬し、一時的にけいれんを抑える治療が多くなされていることから、攣縮による幽門の肥厚と考えるのが主流のようです。

幽門狭窄症の検査・治療

■検査方法
まず体重を測定して、体重減少の度合いから脱水の程度を確認します。
子どもを寝かせて腹部をみると、上腹部がふくらんでいることが多いようです。医師の触診で、上腹部の真ん中からすぐ右側にあるオリーブの実のようなかたまりに触れ、幽門筋の肥厚を確認することができます。
検査はX線・超音波を投射しての診断が主で、肥厚の程度まで測定することが可能です。加えて、血液検査や胃の内圧検査をする方法があります。

■治療方法
幽門狭窄症の診断が出ると、即入院になります。まず、脱水症状により体液の電解質が異常を起こし、アルカリ性に傾いているので、点滴で正常値まで戻します。

1.ラムステット手術
この病気は白人の発症率が高く、世界中でこの手術が行われています。幽門筋を切開しひろげるという単純なもので、術後早い段階でミルクが飲めるようになり、治療に時間がかかりません。

2.鏡視下手術
内視鏡を使って、幽門筋をひろげます。

3. 硫酸アトロピン療法
製剤を動脈内に注射して、幽門筋をゆるめる方法です。最近、この療法が増えていますが、手術に比べると治癒まで時間がかかります。

幽門狭窄症を見極めるためには体重に注目

幽門狭窄症と同じように噴水状の嘔吐が見られる病気として、ノロウィルスやロタウィルスによる胃腸炎があります。冬や春先に流行し、大人も感染するほど強いウィルスで、外に出歩かない赤ちゃんも大人や上の子どもから感染する可能性が高い病気です。どちらも大量の嘔吐とともに下痢や発熱を伴います。ロタウィルスは白色の便が出るので、感染がわかりやすいです。

ノロやロタは感染するとぐったりしてミルクを飲みたがりませんが、幽門狭窄症は比較的元気で吐いた後もすぐミルクを欲しがります。げっぷがうまくできずミルクを吐くことが多い赤ちゃんですが、飲んでもよく吐いて体重が減ってきたら危険信号です。

いずれの病気にしても赤ちゃんは重症化しやすいので、噴水状の嘔吐があれば至急受診をおすすめします。

慌てずに対処することが大切!

幽門狭窄症は、年間数えるほどしかみられない病気です。赤ちゃんの嘔吐は、胃が異常に動いたりねじれたりすることによって起こる胃軸捻転症と診断する医師が多く、げっぷを上手にさせる練習を指示され、様子をみるように言われるかもしれません。しかし、嘔吐が続き、体重減少が見られたら幽門狭窄症を疑い、再受診するか他の病院でセカンドオピニオンを求めましょう。触診やX線で簡単に幽門筋の肥厚は見つかるので、検診してもらってください。

手術や投薬療法で簡単に治る病気ですので、慌てず冷静に対処することが大切です。

まとめ

以上簡単に幽門狭窄症についてまとめました。くり返しますが、この病気と他の病気との見極めは、噴水状の嘔吐と体重減少です。2、3回吐く程度であれば、げっぷがうまくできないために起こったものと考えてもよいでしょうが、何度も続くようでしたら早期受診をオススメします。

何もなかったら、それでよし。手遅れになるよりましです。ママの判断でちょっとおかしいなと思ったら、病院へ行きましょう。

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ponyo

HULAとHAWAIIAN QUILTをこよなく愛する主婦です。
男の子1人、女の子1人の子育てに日々奮闘しています。
いらっとすることもありますが、毎日こ...

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