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【排卵誘発方法】ロング法、ショート法、アンタゴニスト法ってどんなもの?

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体外受精の採卵方法は様々で、薬の組み合わせや期間によって、ロング法・ショート法・アンタゴニスト法などと分けられます。今回はそれらの違いや効果、リスクなどについてまとめてみました。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11030031112
目次 採卵方法の違いについて
リスクと副作用について
効果の違いについて
採卵スケジュールの違いについて
費用について
まとめ

採卵方法の違いについて

体外受精では、毎月一回自然に育つ卵子を採取する方法もありますが、できるだけ多くの卵子を取り出したほうが妊娠率があがるため、通常は排卵誘発剤を使って卵巣刺激を行い、いくつかの卵胞(卵子の入っている袋)を育て、確実に採卵する方法がとられます。

この治療の際の、薬の組み合わせや期間によって、ロング法・ショート法・アンタゴニスト法などに分かれています。
いずれの方法も、良い卵をとるために毎日注射をして卵胞をたくさん育てます。しかし、注射を毎日打ち続けると採卵の前に排卵してしまいます。これはLHという排卵を促すホルモンが上昇してくるためです。そのため、LHを低下させつつ卵胞をたくさん育てていく必要があります

そこで必要となるのが排卵抑制剤であるアンタゴニストという注射になります。排卵を抑えながら卵胞を育てていくことを調節卵胞刺激法と呼び、アンタゴニスト以外にもアゴニストという製剤を使用するロング法・ショート法などがあるのです。

国内においてアゴニストは20年以上の使用経験があるのに対し、アンタゴニストは数年の使用経験しかないようですが、症例ごとに対応するため、患者さんにとってはより優しく良い刺激法につながっていくと考えられています。

リスクと副作用について

排卵誘発剤を使用した治療は、効果が高い反面、やはり副作用も報告されています。使用する製剤や体質によって副作用の度合いは様々ですが、主に報告されている症例をご紹介します。

1.頭痛・吐き気・目のかすみなど
服用中に起こる自覚症状として、頭痛・吐き気・イライラ感・目のかすみ・ほてりなどの症状がみられます。個人差がありますが、我慢できる程度なら心配はいらないようです。このような症状に関連して、更年期やうつの症状がでる場合もあります。

2.子宮頸管粘液の減少
子宮頸管粘液が減少することにより、精子が子宮までたどり着きにくくなってしまいます。そうなると、せっかく子宮の受精準備ができていても、受精の確立が下がってしまいます。

3.子宮内膜が薄くなる
子宮内膜が薄くなると、受精卵が着床しづらくなってしまいます。結果として妊娠率が下がってしまいます。

4.卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
たくさん排卵が起こった場合には、排卵後に卵巣が腫れ、そのせいで腹部の張りや痛み・膨満感・吐き気を感じます。お腹が出てきて下腹部が苦しくなる程度の軽いものから、肝機能や腎機能などの低下を招く重症もあるようです。

腹水が溜まり、内臓を圧迫することで痛みや吐き気を引き起こすので、ずっと気持ちが悪い状態が続いたり、お腹に違和感を感じる場合は卵巣過剰刺激症候群を疑ってみてください。

上記以外に気になるのが、「奇形を持った子どもが生まれることがあるか」ということです。
排卵誘発剤は卵巣を刺激することはあっても卵子に作用することはないと考えられています。そのため、排卵誘発剤による子どもの奇形が起こることはないといわれており、症例の報告もありませんので、赤ちゃんへの影響については心配する必要はなさそうです。

効果の違いについて

では、それぞれの治療法における効果の違いをみてみましょう。

1.ロング法
長期間にわたってホルモン剤を投与する必要がありますが、一回採卵あたりの妊娠率が最も高く、標準的な卵巣刺激法だといわれています。卵巣機能に問題のない方に適応される治療法です。

2.ショート法
ロング法に比べると薬の使用期間が短くて済みます。月経時の卵胞数が少ない方や、卵巣の働きが低下している方、忙しくて通院できない方などに適応される治療法です。

3.アンタゴニスト法
卵巣機能や年齢にかかわらず、卵巣過敏刺激症候群をおこしやすい方、ロング法・ショート法などで効果が得られなかった方、卵子が妊娠に適した排卵の時期よりも前に排卵してしまう方などに適応されます。

それぞれの治療法にメリット・デメリットがあります。
「より多くの受精卵を得たい」「できるだけ自然に近い・身体に優しい方法を試してみたい」などご自分の希望を伝えることで、その時の体調や環境にあわせて、ご自身に最適な方法で治療を受けられます)

治療には長い時間がかかる場合がありますので、何でも相談できる、信頼できる医療機関を選ぶことから始めましょう。

採卵スケジュールの違いについて

ロング法は、薬の量も試用期間も長くなりますが、採卵日をコントロールしやすいと言われます。採卵予定の前周期からGnRHアゴニスト製剤の点鼻薬を使用して、排卵を抑制しながら卵子を育てます。採卵周期を迎えると3日目から卵巣刺激ホルモンを注射して排卵を促し、14日目に採卵が行われます。

ショート法は、GnRHアゴニストを使った直後から大量に性腺刺激ホルモンが分泌されるという特徴を活かして、短期間で卵胞を成長させます。採卵の1~3日目からアゴニスト製剤の点鼻薬をはじめ、それと併せて排卵を促す卵巣刺激ホルモンの注射も行います。採卵周期の12日目前後で採卵が行われます。

アンタゴニスト法では、排卵誘発のためにhMG/rFSH注射を行います。採卵周期の3日目から10日目頃まで注射を行いますが、成熟前に排卵されるのを抑えるために一時的に排卵を抑制するアンタゴニスト製剤を投与します。採卵は14日前後になる方が多いそうですが、卵胞の状態によって個人差がみられます。

GnRHアゴニストとGnRHアンタゴニストについて

費用について

体外受精は費用がとてもかかります。

一周期あたりの費用は、20万~80万円とも言われています。人によって多く差がひらく原因としては、薬の種類や投与回数に個人差があること、医療機関によって健康保険が適用される範囲が違うということが原因です。

この金額は、あくまでも一周期(生理後~次の生理がくる、または妊娠するまで)にかかる費用なので、うまくいかなければ更にもう一回チャレンジすることになります。

不妊治療に対しては、国が助成金制度を設けています。これは、在住の都道府県で申請・受付をしているので調べて活用した方がいいですね。ある一定の条件を満たせば、1年度に2回までですが、体外受精を行うごとに15万円の助成金を受け取ることができます。

また、医療費控除も活用できます。医療費が年間10万円を超えると、確定申告をすることにより税金が戻ってきます。医療機関で処方された薬代や交通費も控除対象になるので、領収書は必ず保管しておきましょう。

不妊に悩む方への特定治療支援事業の概要|厚生労働省

まとめ

不妊治療により妊娠の可能性を高め、不妊に悩むご夫婦がお子様を望むことができます。しかし、毎日注射をしたり、検査を受けるために通院したりと、女性への負担がかなり大きくなることも確かです。また、費用の面でもかなりの負担が予想されます。

努力をしたからといって、必ずしも報われないということを念頭におき、あまりがんばりすぎない治療ができると理想的ですね。ひとりではがんばることはできません。ご夫婦・ご家族でよく話し合い、治療に臨んでください。

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妊活・不妊 不妊症 排卵誘発剤 妊活

この記事を書いた人

あんじー

はじめまして! 小学6年の娘&小学5年の息子がいます。子供達に毎日振り回されながらもお日様のような母(妻)を目指して格闘中。子供や主人がいなければ決して経験する...

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