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少し小柄なだけ?みんなが知らない「低身長症」の基礎知識

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赤ちゃんの頃からこまめに子どもの体重を計測し、母乳は足りているかな?ちゃんと大きくなっているかな?と成長のバロメーターにしてきたと思います。でも、身長から見た成長具合について、どのくらい気にかけているでしょうか?少し小柄だなと思っていても、実は要治療な「低身長症」というケースもあるかもしれません。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28208001618
目次 身長の伸びはゆっくりだけど、すぐに追いつくかな?と思っていたら
低身長症には2つの定義がある
低身長症の治療は、どうすればいい?
うちの子、小さめかも?と思ったら

身長の伸びはゆっくりだけど、すぐに追いつくかな?と思っていたら

「低身長症」という診断名をご存知でしょうか?

これは簡単に言うと「子どもの身長がなかなか伸びない」というもので、遺伝や生活環境、成長ホルモンの分泌異常、骨や染色体の先天的な異常、内臓疾患など、様々なことが原因として考えられます。自分の子どもが少し小柄かな?と感じる時、小柄なだけなのか、それとも低身長症なのかを判断するのは簡単ではありません。

実は、我が家の双子の娘たちは今まさに「小柄なだけ?低身長症?」という悩みに揺れているところです。

女の子の場合、出生時の身長は44cm〜52cmくらいだと言われています。妊娠29週の早産で生まれた娘たちは、次女が35cm、子宮内発育遅延と診断されていた長女は30cmと、身長もとても低く誕生しました。娘たちが生まれた時、主治医の先生からは「体格は2〜3歳くらいでだいぶ平均に追いついてくるけれど、小学校入学くらいまでは小柄でしょう。」と言われていました。

今3歳の娘たちは、体重は2歳前後で成長曲線に追いつき、下限ギリギリではありますが、成長曲線に沿って順調に増加しています。

でも身長に関しては、2人の差はなくなりましたが、幼稚園で同じクラスの子どもたちと並んでみると頭1つ分小さいです。右肩上がりに少しずつ伸びてはいるものの、成長曲線にはまだまだ届かないのが現状です。

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生まれた大学病院の小児科で、今でも定期フォローを受けているのですが、娘たちの身体測定結果と成長曲線グラフを見比べながら、主治医の先生にこのようなことを言われました。

「身長がなかなか伸びないですね。この年齢でこの身長だと、低身長症のホルモン治療の対象になりそうです。まずは本当に治療が必要なのかを詳しく検査する必要があるので、これを受けるかどうか、ご両親で考えて決めて下さい。」

生まれた時の経緯を考えると、小柄なのは当然だと思っていたので、これからゆっくり成長して追いついていくのだと思っていました。でも、治療が必要かもしれないという話が出てきたことで、まずは低身長症について正しく理解した上で今後について考えたいと思うようになりました。

低身長症には2つの定義がある

医学的な低身長症の定義には、「平均身長よりも著しく低い」「1年間の背の伸びが著しく悪い」の2つがあります。


(1)平均身長に比べて-2SD以下

子供の身長が同性同年齢の平均身長に比べて著しく低い場合は、低身長と定義されます。その目安となる数値には、平均身長とのばらつきの大きさ(分布幅)を示したSD値(Standard Deviation)が使われます。

+2SD~-2SDが標準とされ、約95.5%の子どもの身長はこの間に入ります。-2SDを下回ると「低身長症」と判断されるそうです。

子供の身長が心配のない範囲であるかどうかは、成長曲線を付けてみるとすぐにわかります。成長曲線とは、0歳から17歳までの身長を折れ線グラフで示すもので、母子手帳に記載されているほか、日本小児内分泌学会をはじめとしたさまざまなサイトからも用紙をダウンロードすることができます。用紙には、あらかじめ男女それぞれの月齢の平均値とSD値が印刷されているケースが多く、そこにお子さんの身長を書き込むことで+2SD~-2SDの間の正常値内かどうかをチェックすることができます。

(2)身長は正常値(-2SD以上)であっても、1年間の伸びが悪い

1年間の成長率(伸び率)が悪い場合も、低身長症が疑われます。この場合もSD値が使われ、-1.5SD以下の状態が2年間続く場合は、「低身長症」であるとされるそうです。自分の子どもの成長曲線を描いてみた時に、急に横ばい状態が続くようであれば要注意かもしれません。

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低身長症となる原因はさまざまで、主に以下のようなものが挙げられます。

【病気が原因ではないケース】

◯遺伝的な要因
◯環境による要因(食事・睡眠・運動といった生活環境や、ストレス)

【病気が原因となるケース】

◯成長ホルモンの異常(成長ホルモン分泌不全性低身長症)
◯甲状腺ホルモンの不足(甲状腺機能低下症)
◯小さく生まれたことが原因(SGA性低身長症)
◯染色体の異常(ターナー症候群、プラダー・ウィリー症候群など)
◯骨・軟骨の異常(軟骨異栄養症)
◯内臓疾患(慢性腎不全など)

低身長症の治療は、どうすればいい?

低身長症は、原因に合わせた治療を行うことで改善が期待できるものだそうです。そのため、低身長症が疑われる場合には、早めに医療機関を受診して原因となる病気が隠れていないか検査してもらうことが必要です。

検査の結果、成長ホルモンの分泌不全によって身長の伸びに影響がでていると分かった場合には、骨の成長を促して身長を伸ばすホルモン投与の治療を行います。

この治療を受けられるのは、医療機関で低身長と診断され、成長ホルモン治療を行うことで少しでも改善する可能性があると判断された3歳以上の子どもです。毎日自宅で注射器を使って投与するのですが、最近は自分で簡単に注射ができるペン型注入器が開発されているそうです。

治療初期に頭痛・発疹・注射部の痛みが起こることがありますが、一時的なもので、徐々に落ち着いていきます。

気になる経済的な負担についてですが、低身長の原因によっては健康保険が適用され、自己負担は治療費の3割となります。しかし、この治療は思春期を経て骨の成長が止まるまで長期的に行われるため、トータルで見た費用はかなり高額になります。

高額療養費制度や小児慢性特定疾患による医療費助成制度、子ども医療費助成制度など、低身長の原因や各家庭の状況によって利用できる制度が異なるため、よく調べて個別に相談されることをおすすめします。

健康保険が適用されれば、自己負担は治療費の3割で済みます。しかし、成長ホルモン療法は、3歳以上のできる限り早い段階から始め、思春期が始まるまで継続的に続けるのが望ましいため、長期間の治療によって費用がかさむのは否めません。

うちの子、小さめかも?と思ったら

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我が家の場合は、主治医の先生から、「ホルモン治療が可能な低身長症であるとしても、背が低い以外に健康上の支障はない」と言われています。そして、治療を受けるかどうかは親の決断次第だとも言われています。

現時点では、「健康上の支障がないのであれば、身長が低いのは個性の一つ。無理に医療的なことを介入させず、我が子なりの自然な成長を見守り受け止めてあげたい」という気持ちが強いです。

でも、「治療可能なのであれば早めにスタートして、平均的な身長になるようサポートしてあげたい」という思いもゼロではありません。実は私自身が身長が低いので、思春期には身長が伸びないことで悩み、つらい思いをしたことがあります。その気持ちが分かるからこそ、治療できるのであればしてあげたいなとも思うのです。

ホルモン治療は、子どもたちが自分で治療を受けるかどうか判断できる年になってからでは遅すぎます。親の判断だからこそ悩みます。

我が子の身長が低いかも?と感じた時、親として抱く気持ちはさまざまだと思います。
ただ、病気が隠れているかもしれない可能性や、治療によって改善できるかもしれない可能性もあるため、心当たりがある場合には早めに医療機関に相談してみてください。

参照:子供の身長が伸びない?低身長症とは

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この記事を書いた人

かおり

フリーランスのライターです。
3歳の双子の女の子の育児に120%奮闘中!
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