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体外受精スケジュール!通院は可能?男性の役割はいつ?

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体外受精について分からないことは多く、不安になりがちです。今回はちょっと難しい体外受精のスケジュールについてまとめてみました。
体外受精で大切なことは、あせらず一つひとつ行動していくことです。それにはパートナーの支えが欠かせません。ふたりで一歩一歩歩んでいきましょう。

目次 体外受精のしくみ
体外受精スケジュール①体外受精治療開始(1日目)
体外受精スケジュール②卵子・卵胞成長期(治療開始~8日目)
体外受精スケジュール③卵胞の成長確認(9日目)
体外受精スケジュール④採卵(hCG製剤投与後36時間を過ぎた後・11日目)
体外受精スケジュール⑤精子を採取する(採卵と同日・11日目)
体外受精スケジュール⑥採卵後~受精卵の成熟(11日目~14日目)
体外受精スケジュール⑦胚移植(14日目)
体外受精スケジュール⑧妊娠判定(28日目)
あせらないことが大切

体外受精のしくみ

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体外受精(IVF=In Vitro Fertilization)とは不妊治療の一つで、その名の通り子宮から摘出した卵子を体外で人工的に受精させ、成功した受精卵を培養し、また子宮内に戻す治療法です。体外受精のメリットは人工的に受精させるところにあり、その他の不妊治療をおこなっても何らかの理由で自力での受精が困難な場合でも多くの確率で受精に成功します。2012年には日本国内の医療機関のみでも約326,000回の体外受精がおこなわれ、約4万人の赤ちゃんが体外受精での誕生に成功しました。

しかし、体外受精は誰でもうけることができる訳ではなく、男性もしくは女性、あるいは両方に生殖機能に障害がある、もしくはその他の不妊治療では妊娠を見込めないと認められた場合が対象になります。

体外受精で妊娠確率は一般的に約20%〜40%といわれていますが、年齢などの個人差、胚移植の方法によっても変わっていきます。また、日本国内では体外受精に保険はきかないのですべて実費となります。費用もどの胚移植法を選ぶかによって変わり、約10~100万円となりますが、複数回おこなう場合はこれ以上の高額になる場合もあります。

不妊治療をおこなうにあたって、障害児の生まれるリスクを気にされる方も多いですが、体外受精では障害児の生まれる確率は自然妊娠とほぼ同率とされています。

不妊治療には夫婦お互いの協力が必要不可欠です。病院を受診される前に、パートナーとよく話しあってから決めましょう。

体外受精スケジュール①体外受精治療開始(1日目)

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まずは生理を待つことから始まり、生理後1~2日後から体外受精の治療がが開始されます。まずは、排卵誘発剤(hMG製剤)の投与し、卵胞を大きく成熟させる環境を整え、複数の卵子を育てます。

hMG製剤製剤とは、FSHとLHが配合されたホルモン注射で卵巣を直接刺激し、排卵をひきおこす排卵誘発剤で、体外受精の排卵誘発時に多く使用します。排卵の効果は約70%とされる強力な排卵誘発剤ですが、月経開始から数回注射される筋肉注射のため基本的には通院が必要になります。

女性側の排卵機能に問題がない場合は自然排卵やクエン酸クロミフェン製剤などの内服薬を使う場合もあります。どのような排卵誘発方法をとるかは治療開始前のカウンセリングで医師と相談して決めます。

体外受精スケジュール②卵子・卵胞成長期(治療開始~8日目)

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卵胞成長を確認する必要がありますので、それまでは、食生活、健康習慣に気をつけて待ちます。カフェインやアルコールは控え、体を冷やさないようにすることも重要です。また、睡眠をきちんととり、軽い運動などをしてリフレッシュするのも良いでしょう。

また排卵誘発剤を使用する場合には、前述のように排卵誘発剤を投与し続ける必要があり、通院、もしくは自宅での排卵誘発剤の注射、もしくは内服となります。自宅でのようやくの場合はきちんと用法用量を守っておこなうようにしましょう。

この時期はとにかく卵子の成長を待つことしかできないので、アロマオイルやお灸などを使ったりして、ストレスを溜めないように、ゆっくりとリラックスして過ごしましょう。

体外受精スケジュール③卵胞の成長確認(9日目)

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排卵誘発剤の投与を開始して一週間程経過した頃に病院で卵胞の成熟度合いを確認します。卵胞の大きさが18mm以上であれば、卵胞の成熟を促すための排卵誘発剤(hCG)を投与するか、もしくはそのまま自然な状態で成熟するのを待ちます。

hCG製剤とは、下垂体から分泌される黄体形成ホルモンと同じ作用がある、胎盤から抽出された性腺刺激ホルモンであり、卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌を促進します。そのため、まれに妊娠陽性反応がでる場合もあります。

卵胞の大きさが18mm以下の場合は成長が不十分、もしくは卵胞自体ができなかったということになりますので、もう一度排卵誘発剤の投与、もしくは自然排卵を待ちます。

体外受精スケジュール④採卵(hCG製剤投与後36時間を過ぎた後・11日目)

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卵胞の成長が確認後のhCG製剤を投与から約2日後、もしくは卵胞の成熟確認後に卵子の採取します。採卵法法には2通りあり、膣から挿入し、卵巣に採卵針を直接刺して、卵巣の中にある卵子を吸引するという方法か、開腹をし、針を挿入する方法があります。いづれにしても、痛みを伴うので麻酔をおこない採卵となります。

吸引された卵子はシャーレに移して顕微鏡で確認し、培養液の中に移されます。使用される採卵針は以前とくらべ、ずっと細くなり体へ負担がかからないようになりましたが、病院によって使う採卵針は変わります。カウンセリング時にどのようなものを使用するのか、一度確認させてもらうと良いでしょう。また、麻酔も全身麻酔だけではなく、局所麻酔や坐薬などを使用するところも多くあるので、こちらも確認しておきましょう。

体外受精スケジュール⑤精子を採取する(採卵と同日・11日目)

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通常は男性の生殖機能に問題がない限り(無精子症など)マスターベーションによって精液を採取します。病院でおこなうのは男性側にとっては少し不快ですが、きちんと個室が用意されており、採取用の無菌のカップが渡され、そこにいれたものを提出します。中には個室にリクライニングチェアーや洗面台なども用意されているところもあるので、男性も安心して使用ができる造りになっています。

無精子症の場合はhMG製剤の投与などで治療をおこなってからのぞむのか、もしくは精巣内に精子が確認された場合は精巣上体精子吸引法、経皮的精巣上体精子吸引法、顕微鏡下精巣精子採取法などをつかって直接精巣から採取します。いづれにしても、体外受精前の検査が必要になります。

体外受精スケジュール⑥採卵後~受精卵の成熟(11日目~14日目)

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卵子、精子の採取が終了したら、病院にて受精、培養の作業に入ります。この頃は自分たちは特にできることがないので、受精卵の始めの家となる女性側の体調を整えたり、パートナーとよく話し合って、成功したときの生活や失敗してしまったときの次回の不妊治療の方針などを話し合うことも良いでしょう。もちろん失敗を前提に話す必要はないですが、万が一成功しなかった場合にあらかじめ次の不妊治療を決めていくことで、落胆してしまった心のケアも早くおこなうことができます。

受精卵の成熟が完了するのが採卵日から約3日程度で、成熟完了後に子宮に戻されます。また、良好な受精卵が複数成熟した場合には、冷凍保存をすることもあります。

体外受精スケジュール⑦胚移植(14日目)

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受精卵が十分に成熟したら、受精卵を子宮に戻すことを胚移植といい、移植する時期・方法は胚の状態や子宮内膜の状態などにより異なります。

■分割胚移植(新鮮胚移植)
分割をはじめた受精卵を約2日後に、子宮内に戻す移植方法。

■胚盤胞移植
体外で5~6日間培養し着床前の状態で移植をする方法。妊娠率は高いですが、培養が難しく、移植が中止になる場合もあります。

■2段階胚移植
分割胚移植+胚盤胞移植を合わせた移植法です。胚を2ヶ移植するため多胎妊娠のリスクも高くなります。

■ZIFT(接合子卵管内移植)
排卵日を確認し、体外受精をした胚を腹腔鏡下で、卵管采から注入する方法。

胚移植御は着床率をあげるために着床補助操作をおこなったり、感染予防のための投薬がおこなわれます。

体外受精スケジュール⑧妊娠判定(28日目)

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胚移植から14日後に妊娠判定をおこないます。妊娠の検査方法は基本尿検査で、陽性となれば妊娠が確定となります。妊娠確定後は通常の妊娠生活とかわらず、定期検査などがおこなわれます。

残念ながら妊娠に至らなかった場合は、もう一度位置からやり直しか、受精卵が冷凍保存されている場合は胚移植からもう一度始めます。妊娠成功後の生活は自然妊娠の妊婦さんと何ら変わりませんので妊娠の初期症状がでる場合もそうでない場合もあるので、妊娠初期症状がでないからといって焦る必要はありません。体調の管理をきちんとおこない、出血、おなかの張りなどの異常を感じた場合はかかりつけの産婦人科を受診しましょう。

あせらないことが大切

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不妊治療は時間がかかるものです。体外受精は費用も時間もかかりますが、最先端医療によって可能になった画期的な治療法です。たとえ一度で成功しなくても、赤ちゃんを授かる喜びをかてにゆっくりと夫婦お互いの意思を尊重しながらおこなっていきましょう。また、病院や医師の考え方も不妊治療には重要な要素です。多数の病院から選ぶのはとても大変なことですが、きちんと満足できる治療方針がある医院を選ぶようにしましょう。

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この記事を書いた人

てる

国際結婚をし、海外在住中の一児の母です。初めての子育て、しかも日本とは全く違う環境で日々悪戦苦闘中。
そんな中、日々発見した事や学んだ事を記事にし、皆さんに読...

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