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公開 2016年01月30日  

愚痴をいう妻、助言をする夫、最悪のはずの組み合わせが思わぬ成果を生み出す?

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女性が愚痴を言うのは聞いてほしいだけで、アドバイスが欲しいわけではないという説をよく耳にします。でも私たち夫婦はちょっと違います。1月31日は愛妻の日ということで、妻と私のエピソードをご紹介します。大手企業の海外駐在員としてバリバリ働いている妻は、ちょっとだけ自己アピールが苦手です。そんな妻のために夫の私はいつも「あるサポート」をしています。


女性の愚痴にアドバイスはいらないと言うけれど…

我が家は共働きです。妻は仕事から帰ってくると、職場での愚痴をこぼすことがよくあります。

結婚当初はその愚痴に対して「それはこうした方がいいんじゃない?」とアドバイスをしていました。妻のために良かれと思ったのだけど、「そうじゃなくて話を聞いて欲しいだけなの!」と言われることがよくありました。

はじめは戸惑っていたのだけど、どうやら、妻をはじめ、女性は愚痴を言いたい(同意してほしい)だけのようです。男性はこういう場合、すぐアドバイスをしてしまうのだけど、それは逆効果であるという説を聞きました。

しかし、我が家ではこの関係が有効に機能することが年に2回あります。それは「妻のボーナス評価」です。

バリバリ働いているのに、自己評価が低い妻?

妻は正社員でバリバリと働いており、職場ではかなり「デキる」存在のようです。しかし、そんな妻でも年に2回、自分の仕事ぶりを振り返って、頭を抱えます。それは、夏と冬のボーナスが支給される数ヶ月前です。

妻の会社では年に2回、半年の成果を自分で「自己査定書類」にまとめて上司と面談し、その結果でボーナスの額が決まります。妻はこの自己査定書類を書くのが大の苦手なのです。ボーナスの季節が近づくたびに、「今回もアピールできる結果を残せなかった…」と、頭を抱えています。

そうはいっても妻の愚痴を聞く限りでは、毎年然るべき目標を立て、確固たる方針で取り組み、皆が納得できる成果を出しているように思えます。そこで、愚痴にアドバイスをしたらまた叱られる…と思いつつ、恐る恐る書類を見せてもらいました。

妻が悩むのも納得で、妻が書いた自己査定書類は、取り組みを列挙しただけで、どうも成果がアピールできていないようです。上司もこれを読んで、頑張ったとは理解してくれるでしょうが、良い評価は与えてくれないように感じられました。

妻のボーナスアップへ向けて、夫がひと肌脱いでみた!

私は決して査定書類を書くのは得意なわけではないのだけど、妻の愚痴をいつも聞いているため、客観的な視点から、妻の査定書類を上手にかけるしれない、と思いました。

それに、妻のボーナスが増えれば、私のお小遣いもアップしてくれるかもしれません。そこで妻に怒られることを承知で、自己査定書類作りの手伝いを申し出てみました。意外なことに、妻は快諾。よっぽど困っていたのでしょう。

そうと決まれば話は簡単です。なにしろこちらは毎日のように妻の愚痴を聞いています。妻がどんな目標を与えられていたのか、妻がどんな理想をもって働いているのか、簡単に思いつきます。

少し具体性に欠けるな、と感じたら、妻が普段愚痴っている、困ったエピソードを盛り込んで、すぐに肉付けできます。わからない部分はその場で妻に詳細を確認し、まとめたら1時間も経たずに完成しました。

妻曰く、昨日ほぼ1日考えても埋まらなかった、ということですが、第三者である私が書くと、ずいぶんアッサリできました。

愚痴る妻と助言する夫、実は結構いい組み合わせかも?

私が手伝った自己査定書類を使って上司面談に挑んだ妻。なんとその年のボーナスはいつもより多めでした。もちろん妻がしっかり働いた、というのが一番大事だったのだけど、私の助言も少なからず貢献していたはずです。何より妻が悩む時間を減らすことができました。

これに味をしめた(?)妻は、これ以来、年に2回のボーナスの季節が近づくたび、「ねえ、また書類書くの手伝って!」と頼みに来るようになりました。

と、いうわけで世の男性陣は、騙されたと思って「書くの手伝おうか?」と、奥さまの自己査定書類作りのお手伝いを提案してみてはいかがでしょうか?

普段から聞いている愚痴を客観的な視点で整理してみると、案外本人よりも上手に書けたりするものです。何よりも、相手の職場での事情をよく知る事ができて、お互いの理解が深まり、夫婦の関係改善にもつながるはずです。

そして、うまくいけばお小遣いが増えるかも??

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