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シェアする時代の暮らし方「コレクティブハウス」が核家族の子育てにこそ”うれしい”理由(2ページ目)

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家族の独立した住戸の他に、大きなダイニングキッチンやテラスなどの共有スペースがふんだんにあり、住人同士ゆるやかにつながりながら暮らすーー。そんな「コレクティブハウス」に住む矢田さん一家に、日々の生活の様子やコレクティブハウスを選択した理由についてインタビューしました。

住人の役割や関わり合いが多い暮らしを、面倒に感じる人も多いかもしれません。

コレクティブハウスに最初に興味を持ったのは夫の浩明さんの方でした。智美さんは、どちらかというと人見知りの浩明さんがそんな暮らし方を考えていることを意外に感じ、「大丈夫なの?」と心配したそうです。ですが、入居を検討する人たちとのワークショップに参加していくうちに 、不安は払拭されました。

「みんな自分のプライバシーは大事にしていて、ベタベタした関係を求めているわけではないんですよね。ほどよい距離感の人付き合いが自然にできるので、この環境はむしろコミュニケーションが苦手な人向きかもしれません。得意な人だったら、こういうところに住まなくても、自分でどんどんつながりをつくっていけるでしょうからね」(智美さん)

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入居前に何度も開催されるワークショップは、お互いをよく知り合う機会になると共に、自分自身の暮らし方を見つめ直すきっかけになったといいます。

「ワークショップでは、どんな暮らしをしたいかとか、食事についての考えとか、いろんなことを問われるんです。そうするとだんだん、それまでの自分の生活には“暮らし”の部分が欠けていたと感じるようになって。

暮らしって雑事の積み重ねなので、もちろん面倒くさい部分があります。それを全部外注することもできるけど、それってどうなのかなと…。だからといって逆に全部自分でやるというのも、僕なんかは意思が弱くてなかなか難しい(笑)

ここだとみんなで食事をつくったり庭仕事したり、自分でやるきっかけみたいなものが日常的にあって、自然に暮らしが充実するのがいいんです」(浩明さん)

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以前はほとんど家事をしなかったという浩明さんですが、コレクティブハウスに住むようになってからは自然に家事をやるようになったといいます。特に料理は、みんなでワイワイつくりながら教わることも多かったそう。

「夫婦の間で教えようと思うとケンカになっちゃうんですよね。それが他の方からだと素直に聞くし、みなさんも上手に褒めてくれるのでさらにやる気も出たりして…。ここのしくみによって夫が家事をやるようになって、奥さんとしてはとってもありがたいです(笑)」(智美さん)

一人っ子も寂しくない!きょうだいみたいに育つコレクティブハウスの子どもたち

浩明さんがコレクティブハウスに興味を持ったのは、子育ての環境を考えてのことでした。

「当時、近所に親戚 やママ友みたいな親しい人たちのほかは、同じマンションの人でもあいさつはするけれどそれ以上の関係はないし、その外に出ると『知らない人についていっちゃいけません』という世界。それってすごくいびつだなと感じていて…。すごく親しい人と外の知らない人との間の関係がある環境で子どもに育って欲しかったんです」(浩明さん)

たしかに、人となりをよく知る人たちがすぐそばにいる安心感は、子育てをする上でとても大きいですね。

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「息子は私より先に学校から帰るので、コレクティブハウスの中にいれば安全というのはいいですよね。保育園時代はお迎えを頼んだり、住人同士で助け合うことも多く、それも良く知っている相手だから安心してお願いできます」と智美さん。

住人同士の関わりあいの中で、子どもたちが社会性を自然に身につけられるのも魅力的です。

「今、ここには8人の子どもがいるんですけど、お休みの日に保育園に行っている子が中学生のいるうちに『遊ぼうぜ―』って誘いに行ったりするんですよ(笑) こういうところじゃなかったら、なかなかない光景ですよね」(智美さん)

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矢田さんのお子さんは上から2番目。家族の中では一人っ子だけど、小さい子どもたちの良いお兄さんになりそうです。
また、大人が話し合いながら共同生活を送る様子を見ているので、子どもも「互いの意見を出しあう」ことに慣れているようです。

「ここに住んでいる小学生と中学生で『子ども会議』というのをやっているんですが、息子は『今日は子ども会議だから、あれとあれを言おう』とか事前に考えていたりしますし、最近では自分で議事録もとります。周りの大人たちの助けもあって、そういうことが自然にできるようになっていますね 」(浩明さん)

「うちの子は『意見を言ってもいいんだ』という気持を自然に持っているような気がします。学校でも自分の考えをはっきり言うようですし、相手にも『お前はどう思うの?』『言わなきゃ分かんないよ』みたいに意見を求めるので、うるさい子だと思われてるでしょうね(苦笑)」(智美さん)

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コノビー編集部

Conobie編集部連載では、「個性がのびる、子どもがのびる」をテーマに、スタッフが厳選したコラム・まとめ情報などをお伝えいたします。それぞれの家族が、「我が家...

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