私たち医療者にとって、常に大切な感染症対策。
毎年学習会も行い、常にスタッフ全員で気を使っていたことがあります。それは一体何だと思いますか?
感染症の予防に一番大切なことは。。。
手洗いです!
「な~んだ」、と思われたかもしれませんがちょっと待ってください!!
まだ読むのやめないでくださいね。
1回読めば、感染症予防の効果がぐーーーーーーーんと上がること間違いなしです。
私たち医療者は、何年たってもこの手洗いを学習し続け徹底しています。あれだけ感染症の患者さんが居る病院にいても、ほとんどうつらずいられるのはこの「手洗いあってこそ」なのです。
身の回りを除菌することも大切だとは思いますが、何よりきちんと手洗いを行うことがとにかく効果的なのです。特に接触感染する感染症ものには効果を発揮します。
意外と奥深い「手洗い」。押さえておいてほしいポイントを簡単にご紹介します。
手洗いは6つのポイントをそれぞれしっかり洗うことが大切だと言われています。
6つのポイント、すぐに浮かべられるでしょうか?
【6つのポイント】
1.手のひら
2.手の甲
3.指の間
4.爪の間
5.親指の付け根
6.手首
「あ~、確かに子どものころ教えられたかも!」そんな風に思った方も多いのではないでしょうか?
また、知っていても、実際に意識して毎回洗えているか?と言うと、大人でもつい忘れている…という方もいらっしゃるでしょう。
子どもと一緒に、楽しく「正しい手洗い方法」を覚えるためにオススメするのは、「きらきらぼし」のお歌に合わせた手洗いです。
お子さんと一緒に歌いながらやると、楽しみながら、ポイントも押さえて手洗いができるようになります!
「きらきらぼし」の手洗いの歌
手のひら洗おう〜♫
手の甲も洗おう〜♫
指の間も〜♫
爪の間も〜♫
親指付け根〜♫
手首も洗おう〜♫
感染予防のために行う手洗いは、まず最低限この6ポイントを知っていて、かつ、30秒以上かけて洗えていることが必須です。
お歌を歌いながらすると、ちょうどいい長さになっています。
この6つポイントの中で、特に洗い残してしまうことが多いのはどこでしょうか?
正解は…
・爪の間!
・指の間!
・親指の付け根!
みなさん、いつも洗えていますか??
6つの中で、3つも洗い残してしまう箇所があるんですね。
洗う時は、気をつけて洗ってみましょう。
集団生活をしていないお子さまへの感染を防ぐには、ご両親の感染予防が大切になってきます。
パパは電車通勤などでも、つり革などみんなが触れるところにも多く接触していますので、帰ってきたらまず手洗いしましょう。そして、この6つのポイントを教えてあげてくださいね。
手洗いといえばアルコール消毒は??と思われる方もいらっしゃるかと思います。
アルコール消毒は、胃腸炎のウイルス(ノロ・ロタウイルス)には効果はないですが、インフルエンザやRSウイルスなど非常に多くの菌やウイルスには有効ですので、アルコールが使用できる方であれば非常に有効な感染予防の一つになります。
注意点として、3つあります。
1.目に見えている汚れ(油分のベタつき含む)がないこと
目に見えて手が汚れていたり、油分で手がべたついている時は石鹸・流水がやはり一番効果的です。脂分や汚れは消毒・除菌・殺菌効果を低下させます。目に見える汚れがない場合は、アルコール消毒はとても簡単で消毒効果も高いのでとても有用なのです。
2.1回の使用量はワンプッシュ
ワンプッシュの量が1回の必要量です。結構多いと思われるかもしれませんが、ワンプッシュを手に取り、爪を浸すことで、もっとも洗いにくい爪の間の消毒が可能になります。お歌の順番とは異なりますが、アルコールを使う場合は爪の間を一番最初に行うことをオススメします。
3.アルコール消毒も6ポイント、30秒以上かけて行う
石鹸・流水の手洗い同様、6つのポイントの場所と、30秒以上かけて洗うことが大切です。
そして、手荒れも冬はしやすい時期かと思いますが、手荒れしている場合は、手荒れのケアが最優先になります。
荒れている箇所に一番菌が付着しやすいので、手荒れしている方や荒れやすい方は、手洗いの後のケアもしっかり行うといいと思います。また、アルコールフリーの速乾性手指消毒もありますので、アルコールに弱い方はそちらを使うこともオススメです。