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公開 2016年01月31日  

産後いつから自転車に乗ってOK?安静期間と自転車に乗る際の注意点まとめ

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産後自転車にいつから乗れるのか気になっている方もいらっしゃると思います。自転車にいつごろから乗れるのか、産後の自転車を控えた方がいい理由、自転車に乗る際の注意点などをまとめました。


目次 そもそも安静にすべきなのはいつまで?
自転車はいつから乗ってもOK?
産後1カ月は自転車を乗るのを控えた方がいい理由は?
自転車に乗るときのポイント
まとめ

そもそも安静にすべきなのはいつまで?

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産後のお母さんの身体はいつまで休めるべきなのでしょうか。

一般的に、産後すぐはママの体調もまだ完全に回復しているわけではなく、また赤ちゃんも昼夜問わずの睡眠ペースだったり、母乳やミルクも頻繁にあげる時期だったりで、ママは自宅や実家などで、赤ちゃんのお世話をすることに専念する時期となります。

だいたい1ヶ月もたつと、「床上げ」と言い、ゆっくりと家事を再開する時期になります。

出産という大仕事を終えた女性の身体は自分で思っているよりも、ずっとダメージを受けています。 骨盤がゆるみぐらぐらしている状態で、無理に動くと腰痛を悪化させたり、引き起こしたりしてしまいます。また、赤ちゃんが生まれた後なので、身体が軽く感じるかもしれませんが、出産による疲労で身体もまだまだ万全ではありません。

軽い家事であれば3週目から始めても大丈夫ですが、赤ちゃんが寝ているときは自分も休めるように床上げはせず、 無理をしないように心がけましょう。 普段の生活に戻るのは産後1ヶ月後を目安にしてくださいね。

自転車はいつから乗ってもOK?

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産後1ヶ月はしっかりと身体を休めたあと、産後の自転車はいつから乗っても大丈夫なのでしょうか?産後の帝王切開や会陰切開の傷跡もあれば、なおさら、自転車に乗って傷が悪化したり、傷に響いたりしないか、心配になりますよね。

それでも、上に子どもがいたり、買い物に出るのに自転車を使っていたママは、自転車に乗って手早く用事を済ませたいですよね。自転車はいつから乗れるのかみていきましょう。

妊婦さんの骨盤は出産のために徐々にゆるんで開いていきます。これはリラキシンというホルモンの働きによるものだそうですが、そのリラキシンは産後1ヶ月~2ヶ月頃までは分泌され続けているそうです。そのため、産後でも開いた骨盤は産後3ヶ月くらいまでは歪みやすく落ち着かない状態です。

骨盤が不安定であることに加えて、子宮も完全に回復していないので、自転車に乗って悪露が増えてしまったり、帝王切開や会陰切開の傷に影響して治るのが遅くなってしまう可能性も否定できません。

自転車に乗ってもいい時期は明確には決まっておらず、個人の体の回復の状態にもよりますが、できれば3ヶ月頃まで待ってから乗るのが望ましいでしょう。

一か月検診のときなどに、産婦人科医に相談してみることをおすすめします。主治医から「大丈夫」と言ってもらえると、安心して自転車で移動できますね。

出産のためには骨盤が開いて赤ちゃんが産道を通ってこられるように、リラキシン[Relaxin]というホルモンがはたらいて、靭帯がゆるみ 骨盤も動きやすく ゆがみやすくなっています。

このリラキシンは妊娠7週頃から分泌が始まって、だいたい産後1か月〜2ヶ月頃までは分泌され続けるので、その期間は骨盤も歪みやすくなっています

産後1カ月は自転車を乗るのを控えた方がいい理由は?

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産後の自転車を控えた方が良い理由は3点あります。骨盤が歪んでいることも一つの理由ですが、もうすこし詳しくみていきましょう。

■ 骨盤不安定
上の章に書かせていただいたように、産前産後の骨盤はゆるみやすくぐらぐらとしている状態です。自転車のサドルに座ると、サドルによってかかった圧力で恥骨や仙腸関節を不安定にさせてしまいます。さらに、漕ぐときの振動は、お母さんの骨盤に響きます。

産後に自転車に乗るということはゆるんで開いた骨盤をさらに歪ませてしまうことになり、これでは妊娠前の状態に戻りたい骨盤も、戻りにくくなってしまいます。

骨盤のゆがみは腰痛や恥骨痛に繋がりますし、お母さんの体調にも悪影響を及ぼしてしまいます。

■ 会陰切開の傷のため

出産の際には会陰切開や切開しなくとも会陰が裂けてしまい縫合することがあります。実はこの記事を書いている私も1人目は会陰切開、2人目は裂けてしまい縫合していただいた経験があります。

産後すぐに自転車に乗ることで会陰の傷が痛むことや、違和感がある場合があります。会陰の傷は自分では生活に支障のない程度かな、と思っても刺激を与えないのが一番です。

2人目の産後に自転車に乗ってしまった私は会陰の傷の痛みがまだあることに気が付き後悔しました。傷の治りを待ち、1ヶ月健診で診ていただいてから自転車にのることをおすすめしたいと思います。

■ 子宮回復を待つため
産後は骨盤の安定だけでなく、子宮の回復も待ちたいものです。産後1ヶ月は悪露が続きますが、それは子宮が回復している最中の証拠です。子宮の回復が完全ではない状態での無理は、子宮の回復を遅らせることにつながります。やはり自転車は避けて、なるべく安静にしたいですね。

自転車に乗るときのポイント

産後最低1ヶ月は自転車に乗らない方が良いことがわかりましたが、では、自転車に乗るときにはどのようなことに注意したらよいのでしょうか。

産後に自転車に乗る際は、骨盤をしっかりとサポートしてくれる骨盤ベルトを装着しましょう。骨盤ベルトは装着の仕方を間違えてしまうと効果が得られないため、使用方法を正しく理解してから利用するようにしましょう。

自転車に乗る際は、まず自転車にまたがってみて痛みがないかのチェックをし、痛みがある場合は利用をしないようにしましょう。また、漕いでいて痛みが出てくる場合もあります。お母さんの体のために、自転車の使用を中止しましょう。

疲れもたまりやすい時期で、貧血の症状やめまいの症状があるお母さんもいらっしゃいます。不調がある際は自転車の利用は避けましょうね。

まとめ

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産後のママ、毎日の赤ちゃんのお世話本当にお疲れ様です。毎日とても頑張ってらっしゃると思います。

赤ちゃんはとてもかわいいので、ずっと一緒にいて室内で赤ちゃんのお世話だけをしていたいものですよね。けれども、1か月も経つと、ママは少しずつ家事をしていく必要もあり、買い物や幼稚園や保育園の送迎をする必要も自然と出てきますよね。上にお子さんがいらっしゃる方ならなおさらだと思います。

頼る人がずっと傍にいてくれればありがたいですが、そうでない方もたくさんいらっしゃると思います。そうなると、ママはどうしても無理をしないと、家族の生活が保てなくなってしまいがちだと思います。大変だと思いますが、産後はなるべく体を休めることができるときには休めて、ママ自身の体のこともいたわってあげてくださいね。
自転車はなるべく利用しない方が良いですが、利用する場合は最低1ヶ月待ってからにしましょう。

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