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『母子共に幸せなカンガルーケア でも一歩間違えると恐ろしいことに。。。』

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カンガルーケアを知っていますか?産後におけるママと赤ちゃんのスキンシップのひとつで、赤ちゃんとの絆を深めることができます。しかし、一歩間違えると大変です。今回はそんなカンガルーケアについて詳しくご説明いたします!

目次 カンガルーケアって何?
カンガルーケアの効果
カンガルーケアってどうやってするの?
カンガルーケアで事故?カンガルーケアの危険性と注意点
カンガルーケアはしっかりとした指導のもと行いましょう
まとめ

カンガルーケアって何?

カンガルーケアとは、タッチケアに類似する新生児ケアであり、南米コロンビア、ボゴタの小児科医2人によって1989年から始まったものです。当時の経済危機で保育器の買えない貧しい病院が、保育器の代用として赤ちゃんの体温を保持しようと未熟児に対する緊急的な新生児ケアのためでした。

日本では初めは全身状態が安定した早産児や低出生体重児へのケア方法として1990年代から取り入れられました。2006年、新生児死亡率が日本と同じくらい低い値であるスウエーデンから24時間継続してカンガルーケアを導入して母子(家族)関係に良好な効果が得られつつあることが報告され、低出生体重児だけでなく正常な分娩で生まれた赤ちゃんにも行われるように変わっていきました。現在は新生児死亡率の高い国、低い国の双方から大きな関心が寄せられています。

カンガルーケアの効果

■母子関係の絆
胎内にいる時のような安心感があり新生児の呼吸数や、新生児が落ち着き、眠りが浅かった子どもも安心した眠りが出来ます。また母親の気持ちが子どもに向きやすくなり、母児の愛着形成が促され育児放棄や虐待の減少につながります。

■母乳の出が良くなる
早い段階で赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれるため、刺激になり母乳の出が良くなります。また早い段階で母乳栄養が開始でき栄養を確保できます。

■赤ちゃんの抵抗力がつく
母親の常在細菌が赤ちゃんに移行し雑菌に抵抗する皮膚バリアの形成をし免疫力が向上します。

カンガルーケアってどうやってするの?

カンガルーケアをするまえに、親の同意と医師の許可が必要で、赤ちゃんの体温や呼吸に異常がないかを医師が判断します。新生児は体力の消耗が激しいため、あまり長時間は行わず時間を決めて行う産院もあります。

室温は25℃~27℃に保ちます。生まれて間もない赤ちゃんの羊水を拭き取り、必要な処置を済ませ、オムツを履かせてから母親の元へ行きます。赤ちゃんをうつぶせの状態にして母親の素肌の胸に直接抱き、赤ちゃんに温かいタオルをかけて、赤ちゃんの体を優しく撫でたり乳首を含ませます。お腹の中にいた時と同じように、聞こえる母親の声や心臓音やぬくもりなどを、互いに感じながらしばらく一緒に過ごすという方法です。

カンガルーケアで事故?カンガルーケアの危険性と注意点

■赤ちゃんの様子を観察する
生まれてすぐの赤ちゃんは、胎内生活から胎外生活への急激な変化に適応する時で、体力がなく呼吸や循環器などが悪くなり、体調がすぐに変化しやすいです。また母親の胸の上でうつぶせになるので、肌や胸で窒息や呼吸不全で重度の障害につながる恐れがありますので、赤ちゃんの呼吸や顔色手足の冷えなどを十分に観察することが大切です。

■カンガルーケア中は他者同室で
産後は赤ちゃんと同様、母親も大仕事を終えて、心身ともに疲れていて赤ちゃんの変化に気づけないものです。そのため意識が朦朧として、カンガルーケア中に赤ちゃんを落としてしまったりすることもあります。

産院によっては機械を取り付けて赤ちゃんの心配等を確認して行ってくれるところもありますが、母子だけでなく医師、看護師、助産師の十分な観察が大切です。付き添える人が家族にもいるのであれば、一緒に赤ちゃんを観察してもらうと良いです。またスタッフが同室していないのであれば、気になる事があった際にはすぐに医療スタッフを呼んで確認することが大切です。また事前にナースコールのある場所もしっかりと確認しておいてください。

■温かい部屋で行う
低出生体重児、正常成熟児に関わらず胎内の温度は38℃ほどと温度が高く、裸同然の新生児には24℃~26℃の分娩室がとても寒く感じます。急激な寒冷差から裸の赤ちゃんの低体温を避ける為、室温は25℃~27℃に保つようにします。また温かいタオルで赤ちゃんを保温してあげることも大切です。

「早期母子接触」実施の留意点-日本周産期・新生児医学会

カンガルーケアに危険信号/久保田産婦人科麻酔科医院

カンガルーケアはしっかりとした指導のもと行いましょう

産科の医師、看護師、助産師でない限り、生後間もない赤ちゃんの小さな変化などに気づくことや、冷静な判断をすることはとても難しいです。増してや産後の母親は心身ともに疲れていて、意識が朦朧で注意力が欠如する場合もあるものです。カンガルーケアをする前に産科の医師や看護師、助産師からカンガルーケアのやり方や留意点、危険性などしっかりと説明を受けて行えば、決してカンガルーケア自体が危険なものというわけではありません。カンガルーケアは元々母子の絆を深める幸せなものであるのに防げる事故で後悔することがないようにして欲しいです。

まとめ

出産は母子共に体力を消耗し、精魂尽き果てるものですので、母子の健康状態によってはカンガルーケアを行うことができない場合もあります。カンガルーケアは母子共に正常な状態の場合であるかが前提となりますし、産院によっては人手不足や危険を回避するべく拒否される事もあります。また良きスタッフの見守りと正しいケアが揃っての上で行われる場合には、ぜひやった方が良いと思います。なぜならば、現代は母子間の絆が希薄になり、虐待や自分の子どもを愛することができない親が増えているからです。カンガルーケアというわずかな時間が自分の子どもの命の重み、母親になったという実感、大切にしなくてはという想いを募らせてくれます。

人生のうちに数回しか経験することのできない出産体験の中で、カンガルーケアの時間を大切にして、母親になったという幸せに感じる時間を少しでも多くの人が感じることができたらと思います。

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