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公開 2016年01月19日  

流産や死産をどう乗り越えた?レインボーベビー体験談

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流産や死産を乗り越えてのレインボーベビーを授かったママはたくさんいます。みんなはどのように気持ちをきりかえて悲しみを乗り越えたのでしょうか。気持ちの癒し方などの体験談をご紹介します!


レインボーベビーとは?

レインボーベビーとは、流産や死産などを乗り越えて授かった赤ちゃんのことを言います。
ママが悲しみを乗り越えてようやく巡り会えた天使のことを指しているのです。

悲しみの中にいるパパママの元に訪れてくれた赤ちゃんは、まるで、嵐の後の美しい虹のような、物事がよい方向へ向かう希望を与えてくれる存在という意味を込めて付けられたそうです。
また、嵐の後の虹だからこそ、より感謝の気持ちが生まれるというパパママの想いも含まれているそう。

流産・死産は、一部の経験者同士で語られることはあっても、なかなか表に出てこないので、なかなか世間に理解されません。
とはいえ、延べ人数でみると約6割の女性が経験していることでもあり、語られないだけで経験している人は決して少なくありません。

無理に忘れようとする必要はありません

流産や死産を経験された方は、悲しい気持ちを無理に忘れようと考える方も多いと思います。自分を責めてしまうという声もよく聞きます。また、他の赤ちゃんを見るのがつらいこともあることでしょう。

それは、自然なことですし、自分の気持ちと向き合い、癒すためには時間がかかるものです。

では、実際に流産や死産を経験された方はどのようにして、その気持ちを乗り越え、癒されてきたのでしょうか?

長い期間、自分で自分を追い詰めて陰にこもって泣き暮らしました。
もちろん主人の慰め(ショックからの不眠に文句も言わず付き合ってくれたり大事にしてくれました)や何も言わず一緒に泣いてくれた友達や同僚にも救われました。

そして産婦人科の若い女性の先生からの言葉です。
手術後の経過で通院した時にたまたまいつもの先生ではなく私よりもずっと若い女の先生に診察を受けた時です。
診察台でまた涙を流した私に
「あなたがいつまでもメソメソしててどうするんですか!あなたがそんなに悲しんで落ち込んでても身体は次の妊娠の準備をしてますよ!!もうすぐ次の生理がきます。流産してしまった、ということは妊娠ができる身体ということです、それがわかったのだから気持ちを切り替えなさい!!」とスッパリ言われました。

一昨年にけいりゅう流産経験しました。
欲しかった子供だったのでショックでしたし、しばらくは気持ちも沈みがちでした。
でも、少しの間でもママになれた時間は幸せだったし、赤ちゃんは空からいつも見ていてくれてると思うことにしました。
だからいつまでもクヨクヨしないで今ある幸せを大切にしようと。
夫も両親も健康、幸せじゃない!と。
仕事して貯金して大好きな旅行の計画を立てて友達と遊んで。
少しずつ気持ちを紛らせながら元気になりました。
私の気持ちを一番切り替えてくれたのは仕事でしたね。
子供以外に夢中になれるものを見つけるといいかもしれません。
そのうちいいタイミングでまた来てくれると思います。

『自分の悲しみに寄り添い、分かち合おうとしてくれる友人・家族の存在に気づいたとき(自分の悲しみを思い切って、他者に打ち明け、受け止めてもらえた時に、とても心が救われ、孤独感から抜け出すことができました)』

そして、私が知る限り、誰一人、お腹に宿った命を“なかったことにするママ”はいません。何十年経っても、旦那さんとお誕生日にお祝いしている方もいました。お骨を自分のそばに置いている方もたくさんいます。心の中で想っている人もたくさんいます。

お腹に宿したすべての命は、生きて産まれてきても、たとえ空に還ったとしても、ママへのメッセージを持ってやってくるのだと私は信じています。

私の赤ちゃんの場合は「もっと自分を大切にして」というメッセージだったのではないかと思っています。

毎日毎日、朝から晩まで仕事に明け暮れ、それはそれで楽しかったけれど、体のことも、心のことも、人生や大切な家族のことも置き去りだったのかなと思いました。

そして、私は赤ちゃんのことがあったことで、「日本中のお母さんに自分をもっと大切にしてほしい」と感じるようになり、現在のママと赤ちゃんのための産後ケアや相談の活動を始めることにしたのです。

レインボーベビーに出会えることを信じて…

アンケート調査によると36%のママが、流産・死産の悲しみは次に無事に出産できた時に、少し癒されたと答えています。

一方で、「悲しみとずっと寄り添いながら、次の赤ちゃんとも過ごしていく」と答えるママもいます。

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どんな理由であったとしても、お腹に宿った命を失うことは悲しいことで、すぐに忘れられることではないと思います。
そして、その一人ひとりの悲しみは、それぞれなのだと思います。

それを乗り越える一つの希望として、レインボーベビーが存在するのかもしれませんね。
体験記が集まったサイトなどもありますので、ぜひ覗いてみてください。

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