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鉗子分娩とは?赤ちゃんに後遺症や障害が残るリスクは?保険は適応される?

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出産に臨むママたちはわが子が無事に産まれてくることを願っています。鉗子分娩とはどんな場合に行われるのか、その後はお母さん、赤ちゃんには問題はないのか、気になる出産方法についてまとめてみました。医療が発達したとはいえ、出産は命がけです。
どんなことが起こるか出産になってみないとわからない、それは出産経験のあるママでも同じです。

目次 鉗子分娩とは?どのように対処されるの?
現在は鉗子分娩はあまり実施されていないって本当?
どんなときに鉗子分娩が行われる?
鉗子分娩が行われるための条件
鉗子分娩によるママへの影響
鉗子分娩による赤ちゃんへの影響。後遺症や障害は残る?
鉗子分娩に保険は適応されるの?
まとめ

鉗子分娩とは?どのように対処されるの?

■鉗子分娩とは?
レストランで料理を取り分けるときに使われるトングのような形をした器具(金属製の2枚のへらを組み合わせた鉗子)を使って分娩を助ける応急処置のことです。

■いつ必要だったの?
トラブルなどでなかなか赤ちゃんが降りてこない場合、金属製の鉗子を使って出産をサポートする処置を行います。昔は帝王切開などの技術がなく、緊急時の分娩サポートとして行われていました

■分娩方法とは?
まず、医師によって産道を広げるため会陰切開をします。その後、鉗子で赤ちゃんの頭(耳の上あたり)をつかみ、ママのいきみと赤ちゃんの回旋に合わせて引っ張ります。ただし、無理やり引っ張るのではなく、赤ちゃんの頭を出しやすい方向に誘導してあげる程度のものです。それでも赤ちゃんを出せない場合はすぐに帝王切開に切り替えられます。

赤ちゃんの頭って柔らかいのに金属の器具で挟んで大丈夫なのだろうか?と心配になる方もいるでしょうね。赤ちゃんの下がってきている位置やママの体の大きさなどによっては、まれにママの体を傷つけたり、赤ちゃんが傷つく場合があります

しかし、赤ちゃんに後遺症や障害が残るようなケースは極めてまれなので、心配しすぎないようにしましょう。それよりも傷つけるリスクを負ってでも鉗子分娩をしなければならないほど、赤ちゃんの命が危機的な状況になっていることを理解しなければなりません。

現在は鉗子分娩はあまり実施されていないって本当?

お産が進む過程で、なかなか赤ちゃんが出られない場合に使用するのが鉗子です。吸引よりも鉗子で引っ張り出した方が確実で優れているのですが、鉗子の扱いや操作は難しいようです。

狭い産道や柔らかい赤ちゃんの頭や顔を傷つけずに赤ちゃんを引っ張り出さなければならないので、熟練の技が必要とのことです。現在の日本では産婦人科医が減少傾向であり、指導できる医師も少ないなどの理由で、鉗子を使用できる医師も減っているようです。

吸引分娩の方が手軽に技術を習得することができ、利用しやすいこともあり、医師が鉗子分娩よりも吸引分娩を用いることが多いようです。そうなると、鉗子を使いこなす技術を身につけられないため、ますます鉗子を使わなくなっています。

また、障害や傷が残ると医療訴訟問題に発展しかねないという問題もはらんでいることもあり、最近では吸引分娩が主流になりつつあります。

しかし、鉗子での出産サポートは吸引よりも確実なため、海外では鉗子分娩の方が主流のようです。

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どんなときに鉗子分娩が行われる?

■いつ使用される?
鉗子分娩が行われるのは、経膣分娩の途中で、ママや赤ちゃん(特に赤ちゃん)にリスクがある場合に使用されます。その多くは微弱陣痛などでお産が長引き、ママが疲れてしまったり、あまりの長時間のため赤ちゃんに酸素が十分送られなくなって、赤ちゃんの心拍が低下してきたような場合など、急いで赤ちゃんを取り出さなければならない時に、鉗子分娩が選択されます。

その他にもママと赤ちゃんをつなぐ臍帯(へその緒)が赤ちゃんよりも先に出てきてしまい、赤ちゃんへ酸素と栄養を送ることができなくなった場合も、一刻も早く赤ちゃんを取り出さなければなりません。

また、赤ちゃんが産道を通り抜けるためには体の向きを変えながら、回りながら出てきますが、何かの原因でその回旋がうまくいかない場合も赤ちゃんに強いストレスがかかってしまうので、鉗子でサポートを行います。

母体側のトラブルとしては産道や子宮口が硬い場合です。通常のお産であれば産道や子宮口は柔らかくなって伸び、赤ちゃんが通りやすくなりますが、何らかの理由で産道や子宮口が硬いままの時があります。その場合は赤ちゃんが通過できにくくなるので外からの助けが必要になり、鉗子を使用することになります。

特に、一人目の出産を帝王切開にしてしまうと、二人目、三人目も帝王切開になる可能性が高くなりますし、帝王切開は手術なので鉗子分娩よりも高いリスクもあります。すぐそこまで赤ちゃんが下がってきているような場合は、できるだけ経膣分娩をするため、サポートとして鉗子分娩を行います。

鉗子分娩が行われるための条件

鉗子分娩が行われるためには妊娠35週以降であることが必要です。34週まででは鉗子を使うと赤ちゃんの脳内出血の危険が高いため、原則として行わないことになっています。

また、児頭骨盤不均等でないことが診断できていることが必要です。児頭骨盤不均等とはママの骨盤と赤ちゃんの頭の大きさのバランスが悪く、赤ちゃんがママの骨盤を通ることが物理的に難しい場合を言います。

ママの体が小さい場合や発育障害がある場合に骨盤が小さく狭骨盤になっていたり、おなかの中の赤ちゃんが4,000g以上の巨大児や水頭症の場合には頭が大きくなるので児頭骨盤不均衡となります。その場合、鉗子分娩は難しくなります。

おなかの赤ちゃんの大きさはあくまでも予想しかできないのですが、ママの骨盤の大きさはわかっているので、狭骨盤の場合、鉗子分娩は行わないことになっています。その他の条件としては、おなかの中の赤ちゃんが逆子などでなく頭位であることが必要です。これはエコーでも確認できるので事前にわかります。

その上で、経膣分娩の途中に破水もしていて、ママの子宮口が全開大またはそれに近い状態まで開いていることが条件となります。さらに、何かあった時にはすぐに帝王切開に切り替えることができる環境であることも必要です。

この条件がそろっていて赤ちゃんが産道に入ってもなかなかおりてこない時に鉗子分娩を行います。ただし、処置の途中で鉗子分娩でも赤ちゃんが取り出せないと医師が判断した場合はすぐに帝王切開に切り替えます。

鉗子分娩によるママへの影響

鉗子という器具を産道に入れるのですから、母体が傷つくことも考えられます。

1.会陰裂傷、膣裂傷
膣壁や外陰部を傷つけた場合、その程度により縫合します。鉗子分娩では左記に会陰切開を行っているので、もちろんそれも分娩後に縫合します。

2.恥骨結合離開
分娩時に骨盤に強い圧力が加わった場合、恥骨のつなぎ目が開ききちんと閉じないことがあります。分娩後、恥骨のつなぎ目あたりに痛みが現れ、場合によってはかなり時間がたっても違和感が残ることがあります。

3.頸管裂傷
分娩時に子宮頸管を傷つけてしまい、頸管が裂けて血管が切れることを言います。軽度の頸管裂傷ではほとんど自然に止血しますが、傷口が大きい場合は縫合します。

4.尿道膀胱裂傷
尿道や膀胱を傷つけてしまった場合、避けてしまうことがあります。その場合も分娩後に縫合します。

5.出血多量
ごくごくまれに傷の場所によって出血が多くなってしまうこともあるそうです。

6.尿意の戻りが遅れる

赤ちゃんの下がり具合によって鉗子が差し込まれる位置も違ってくるため、母体への影響も変わってきます。傷口は裂けた傷よりも刃物で切開したほうが治りやすいといいますが、傷には変わりありません。傷口の痛みや縫合時、抜糸時の痛みは陣痛とはまた違う痛みがあります。出産ごとに状況は変わりますので、鉗子分娩をしたら必ず母体に傷がつくわけではありませんが、傷ついた場合は治癒するのに時間がかかる場合もあります。

鉗子分娩による赤ちゃんへの影響。後遺症や障害は残る?

出産時の赤ちゃんの頭は柔らかいため、金属製の鉗子で挟んだ場合、赤ちゃんの頭や顔が傷ついてしまうこともあるようです。

1.分娩損傷(頭皮や顔面の皮膚剥離、眼損傷、頭がい骨骨折など)
頭がい骨骨折は頭蓋骨にひびが入るような症状や頭蓋骨の一部が陥没してしまう陥没骨折で、それにより能自体に圧迫や脳の損傷が考えられる場合は外科手術を行うことになります。

2.顔面神経麻痺
分娩時の顔面の圧迫で起こる一時的な麻痺です。多くは2~3週間で自然に治ります。

3.頭蓋内出血
急な血圧の変化や頭への圧迫が原因で起こります。

4.頭血腫
骨の表面にある骨膜と骨とがはがれてしまった場合、その場所にできた血腫のことです。自然に体に吸収されるため、特別な治療は行いません。

5.黄疸
頭血腫ができてしまった場合には黄疸が見られることもあります。鉗子で圧迫されたことにより内にたまった血液からビリルビンという物質が多く発生してしまうと体内での処理が間に合わず、黄疸が出る場合があります。

6.おう吐

しかし、鉗子の跡、こぶなどは2~3日で自然に治り、脳に障害が残ることもほとんどないといわれています。また、頭や顔に傷ついた場合も自然に治ります。

後遺症が残るとしたら、鉗子によって起こるのではなくく出産が長時間にわたり、低酸素状態が続いたことによると言われていますお産が長引くことはそれぐらい危険なことなのです。

鉗子分娩に保険は適応されるの?

通常、妊娠や出産に必要な検診や出産の費用は病気ではないので、保険の適用外となっています。鉗子分娩は異常な分娩、トラブルのある際に行われるので、健康保険や医療保険の適用対象となっています。何らかの異常や病気があって医師が危険だと判断した時に行われる医療行為だからです。

ただし、安全に行うために正常分娩でも安全に赤ちゃんを取り出すために、鉗子が使用された場合は保険の適用外とされることもあります。また、鉗子を使用した時の胎児の位置によって保険適用料金も変わってきます。

医療保険に加入していれば、給付金が出る可能性がありますが、加入している保険の種類や保険商品の補償内容がそれぞれ異なるので、事前に加入している保険の内容を確認しておく必要があります。

自分のお産の時にトラブルが起こると思っているママは少ないかもしれませんが、出産時に異常があった場合、体や赤ちゃんのことだけでなく金銭面でもバタバタとしがちなので、出産前に自分の加入している保険内容を確認して、どのような事態にも冷静に対処できるよう心の準備をしておきましょう。

まとめ

出産を迎えるまで、自分の出産がどのように進むのか、もしかしたらトラブルになってしまうのかいろいろ考えると不安になりますね。出産は生まれてくる赤ちゃんによっても違うので、もしもの場合を想定した知識は必要です。

出産には多かれ少なかれトラブルはつきものですが、一刻を争うような場合はゆっくりと説明を聞いている暇はありませんので、出産時のトラブルについて調べておきましょう。

鉗子分娩をしなければならなくなるのは産道に脂肪が付いてしまうことも一因と言われています。
安産で産むにはよく運動して太りすぎないように気を付け、体重管理をしっかり行い、太りすぎないように注意しましょう。

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出産・産後 分娩方法 会陰切開

この記事を書いた人

じゅんこママ

はじめまして。
じゅんこママと申します。
中学生の女の子と幼稚園児の男の子のママです。
仕事も子育ても全力投球です!

好きなことはガーデニングとサイ...

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