毎日のように繰り返される、子どもの「何で?どうして?」という質問。この年頃に顕著なかわいい特徴ですね。でも親は、我が子の「何で?どうして?」攻撃に真正面から向き合っていると、正直疲れてしまうこともあります。
では、子どもからこのような質問攻めにあった時、どう答えてあげればいいのでしょう?
子どもは「繰り返し」が大好きです。毎日同じことについて「何で?」と聞いてきます。
3歳の末っ子は、保育室から自転車で帰る時に毎日、夜空に光る清掃工場の煙突の赤い明かりを見て、「煙突、何で光ってるの?」と聞いてきます。
私は毎回同じ答えを返して、息子はその度に納得した様子を見せるのですが…やっぱりまた聞いてくるのです。それも、まるで初めて気づいたかのように毎回、「あ!ねえねえ見てみて!煙突が光ってるよ!何で?」。
その様子が、お気に入りの絵本を何度も読んで!とせがんでくる様子にも似ているなあと、私は思います。子どもというものは、繰り返しが好きなんですよね。展開があらかじめ分かっているけれど、その予測通りの展開が繰り返されることでホッとするようです。
ですから、子どもが同じ質問を繰り返す時には、親は毎回同じ答えを返してあげても大丈夫です。
さて、このように毎日繰り返される「煙突、何で光ってるの?」という質問。私も最初は、「夜は空が暗いから、高いビルや煙突や鉄塔は、赤いランプで飛行機に『ここに煙突があるよー』って教えてるんだよ」と言おうかと思っていました。
ずっとその答えでもいいと思っていたのですが、ふと「煙突が○○(末っ子の名前)に、『ここにいますよ』って言ってるんだよ」と言ってみました。いつもは「そうかー」と言っていた末っ子は、私のこの答えがかなりツボにはまったようで、毎日この答えを私が言うたび、嬉しそうにニコニコしています。
たまには親も自由に空想して、楽しい答えを返してあげるとお子さんも喜ぶかもしれません。子どもも、そこからもっともっと発想豊かな返事を返してくれそうですよね。
時には、子どもに質問を聞き返してみるのも楽しいものです。
毎朝末っ子と登園する時には、ごみ収集車をたくさん見かけます。園でのお散歩時に、先生とごみ収集車について会話したことがきっかけで、ごみ収集車ブームな末っ子。「何で、ごみきゅうきゅうしゃ(収集車と救急車がごっちゃになっています)いっぱいいるの?」と、気になるようです。
この質問に対して、私はいつも「たくさんいるねー。朝にたくさんお仕事してるのかな」などと話していましたが、先日は「何でいっぱいいるの?」と聞かれた時に、ふと「○○(末っ子の名前)は、何でいっぱいいると思う?」と聞いてみました。そうしたら、「それはね、いっぱいいるからだよ」。何ともシンプルな答えが返ってきました(笑)
子どもの質問に、毎回のように親が答えているとちょっと疲れる時もありますよね。そんな時に「○○ちゃんは何でだと思う?」など、質問をそのまま子どもに投げかけてみると、ユニークな答えが返ってくるかもしれません。親子の会話もそこからまた広がっていきそうですね。