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公開 2016年01月14日  

子どもの「何で?」攻撃!あなたはどう答える?

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「ねえねえ、何でメガネかけてるの?」「目が悪くなったからだよ」。「何で目が悪くなったの?」「一生懸命勉強したからだよ」―これ、我が家の3歳男子と小6女子の会話です。近頃、3歳の末っ子は盛んに「何で?」を繰り返し、常に質問をしているような状態。毎回真正面から向き合っていると疲れてしまう「何で?どうして?」攻撃ですが、そんな時に親はどう答えればいいのでしょうか。


毎日のように繰り返される、子どもの「何で?どうして?」という質問。この年頃に顕著なかわいい特徴ですね。でも親は、我が子の「何で?どうして?」攻撃に真正面から向き合っていると、正直疲れてしまうこともあります。

では、子どもからこのような質問攻めにあった時、どう答えてあげればいいのでしょう?

繰り返される同じ質問には、同じ答えでもOK

子どもは「繰り返し」が大好きです。毎日同じことについて「何で?」と聞いてきます。

3歳の末っ子は、保育室から自転車で帰る時に毎日、夜空に光る清掃工場の煙突の赤い明かりを見て、「煙突、何で光ってるの?」と聞いてきます。

私は毎回同じ答えを返して、息子はその度に納得した様子を見せるのですが…やっぱりまた聞いてくるのです。それも、まるで初めて気づいたかのように毎回、「あ!ねえねえ見てみて!煙突が光ってるよ!何で?」。

その様子が、お気に入りの絵本を何度も読んで!とせがんでくる様子にも似ているなあと、私は思います。子どもというものは、繰り返しが好きなんですよね。展開があらかじめ分かっているけれど、その予測通りの展開が繰り返されることでホッとするようです。

ですから、子どもが同じ質問を繰り返す時には、親は毎回同じ答えを返してあげても大丈夫です。

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親も自由に空想してみる

さて、このように毎日繰り返される「煙突、何で光ってるの?」という質問。私も最初は、「夜は空が暗いから、高いビルや煙突や鉄塔は、赤いランプで飛行機に『ここに煙突があるよー』って教えてるんだよ」と言おうかと思っていました。

ずっとその答えでもいいと思っていたのですが、ふと「煙突が○○(末っ子の名前)に、『ここにいますよ』って言ってるんだよ」と言ってみました。いつもは「そうかー」と言っていた末っ子は、私のこの答えがかなりツボにはまったようで、毎日この答えを私が言うたび、嬉しそうにニコニコしています。

たまには親も自由に空想して、楽しい答えを返してあげるとお子さんも喜ぶかもしれません。子どもも、そこからもっともっと発想豊かな返事を返してくれそうですよね。

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「どうしてかな?」「○○ちゃんはどう思う?」と聞いてみる

時には、子どもに質問を聞き返してみるのも楽しいものです。

毎朝末っ子と登園する時には、ごみ収集車をたくさん見かけます。園でのお散歩時に、先生とごみ収集車について会話したことがきっかけで、ごみ収集車ブームな末っ子。「何で、ごみきゅうきゅうしゃ(収集車と救急車がごっちゃになっています)いっぱいいるの?」と、気になるようです。

この質問に対して、私はいつも「たくさんいるねー。朝にたくさんお仕事してるのかな」などと話していましたが、先日は「何でいっぱいいるの?」と聞かれた時に、ふと「○○(末っ子の名前)は、何でいっぱいいると思う?」と聞いてみました。そうしたら、「それはね、いっぱいいるからだよ」。何ともシンプルな答えが返ってきました(笑)

子どもの質問に、毎回のように親が答えているとちょっと疲れる時もありますよね。そんな時に「○○ちゃんは何でだと思う?」など、質問をそのまま子どもに投げかけてみると、ユニークな答えが返ってくるかもしれません。親子の会話もそこからまた広がっていきそうですね。

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子どもが小さな頃は「正確に答える」よりも「やりとりを楽しむ」こと!

いかがでしたか?3歳頃の子どもはおしゃべりが上手になってくるので、それにつれて「何で?どうして?」攻撃が盛んになってきます。知識欲が急速に高まっていく時期なのですね。

今、末っ子と毎日「何で何で」のやりとりをしながら感じるのは、末っ子も、そして私自身も、そのやりとり自体が楽しいなあということです。

上の子たちの子育て経験から、こんな質問攻めの時期も、結構あっという間に過ぎてしまうことを痛感しているからかもしれません。かわいい言い間違いの類も、気が付いたら正確に言えるようになっていてちょっと寂しい…なんて感じる時がやってくるのです。

今後、幼児期後半になったら質問に対して親が調べて答えたり、小学生になったら少しずつ、自分で調べる方法も伝えていくことになるでしょう。でもまだ子どもが小さい今は、しばしの間このシンプルなやりとりを楽しみたいと思います。

皆さんも、まだ小さいお子さんの「何で?どうして?」攻撃に少し疲れたら、「正確に答える」よりも「子どもとのやりとりや会話を楽しむ」気持ちで過ごしてみてくださいね。

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