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授乳中のタバコの赤ちゃんへの影響は?知っておきたい喫煙の危険性

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妊娠中にタバコを吸うのは良くないということは聞いたことがありますね。では、出産後、授乳中はどうでしょう。赤ちゃんがいない部屋ですうから大丈夫?本当にそうでしょうか。授乳中にも、赤ちゃんに大きなタバコの影響があるようです。どうして?どんな影響があるの?そのメカニズムについても詳しくお伝えします。

目次 授乳中のタバコが母乳に与える影響
母乳だけじゃない!二次・三次喫煙の危険性
タバコの赤ちゃんへの影響は?
<喘息・気管支炎のリスク>
<中耳炎になるリスク>
<呼吸の機能が低下する>
<全身麻酔でトラブルが!>
<知能低下・多動症・IQの低下>
<乳幼児突然死症候群のリスク>
授乳中どうしてもタバコを吸いたくなったら?
授乳中はできる限りタバコは避けましょう

授乳中のタバコが母乳に与える影響

ママが飲んだり食べたりしたものが母乳に影響することは、皆さまご存知のことと思います。どのくらい影響するかと言うと・・・実は私は、自分の母乳を飲んだことがあります。少しだけコップに搾乳して、味見をしてみたのです。すると本当に、食べたものによってまったく違う味の母乳になるのです。

天ぷらを食べたときの母乳は、サラサラしているのですが、やや油っぽい感じで、あまりおいしくありませんでした。ケーキを食べた後の母乳は、甘くてしっとりとしていておいしいのですが、赤ちゃんにとっては甘すぎる?のではと思いました。

食べて2~3時間後の母乳でしたが、こんなにすぐに食べたものが母乳に影響するのかと驚いたことがあります。

食べ物は、胃や腸で消化吸収されて、血液によって身体全体に運ばれていきます。母乳は血液から出来ているので、こうしてすぐに食べたものは母乳に影響するのです。

タバコの煙の場合はどうでしょう。

肺の中に入った酸素は、肺の容積の85%を占めている肺胞で、血液中のガスとの交換がおこなわれます。肺胞は毛細血管に取り囲まれており、肺の中に入った酸素は、すぐに肺胞で、血液中の二酸化炭素などと交換されるのです。

タバコを吸うと、酸素と同じように、その有害な煙もあっという間に血液中に取り込まれます。母乳はその血液から作られるわけですから、授乳中にタバコを吸うと、有害な物質の混ざった血液で母乳が作られることになります。

例えば、母乳中のニコチンの濃度は、喫煙後30~60分ほどがピークとなります。母乳中のニコチン濃度は、25~30ng/ml(ナノグラムパーミリリットル:血液中などの化学物質の濃度を表す単位)30ng/ml=0.00003㎎/mlとなります。

1回に母乳を200ml飲むのであれば、×200なので、0.006㎎のニコチンを飲んでいることになりますね。
単純に考えて、1日6回飲むのであれば、0.036㎎/日
尿中からニコチンが排泄されますので、母乳中に含まれたニコチンの全てを蓄え続けるわけではありませんが、ニコチンは青酸カリに匹敵すると言われています。

ちなみに、1本のタバコに10~20㎎のニコチンが含有されており、タバコ1本吸うと、3~4㎎が吸収されると言われています。
乳幼児の場合のニコチン中毒による致死量は、10~20㎎と言われています。万が一、乳幼児が誤ってタバコ1本を食べてしまった場合は、命の危険があるということです。

母乳だけじゃない!二次・三次喫煙の危険性

肺がん・気管支炎をはじめ、さまざまな病気の発症率がたかくなるといわれるタバコの害。タバコを吸っていないのに、吸っている人が吐いた煙やタバコの火の付いた部分から立ち上がる煙を吸うことを、受動喫煙(二次喫煙)といいます。
直接、赤ちゃんに煙を吐き出さなかったとしても、また、タバコからの煙が、赤ちゃんのほうに流れていかなかったように見えても、煙は空気中をただよい、周りの人はその煙を吸い込みます。
二次喫煙は、喫煙している人と同様に非常にリスクが高いです。

そして、三次喫煙とは、タバコを吸い終わり、煙がなくなった後も、表面上に残る有害物質を吸入することです。
タバコを吸う人の車や部屋の中は、独特のタバコの匂いがしますね。ニコチンは空気中の物質と反応して発がん性物質となることがわかりました。これを吸い込むことが三次喫煙なのです。

子どもの尿中コチニン量の測定結果があります。(コチニンとは、ニコチンが体内で代謝されてできる物質です)
それによると、両親が非喫煙者の子どもの尿中コチニン量を1とした場合、親が屋外のみでタバコを吸う場合は2倍、親が換気扇の近くまたは屋外でタバコを吸う場合は3.2倍、親が屋内で普通に吸う場合は、15.1倍という結果が出ています。

屋内で吸うということは、子供への二次喫煙の可能性が高くなるので、15.1倍というのは、当然の結果と言えますが、ここで不思議なのは、親が屋外でしか吸わない場合です。
家の中で吸っていない。つまり、子どもは二次喫煙の影響がないのに、尿中のコチニン量が2倍ということは、親の衣類や髪、肌についた有害物質を含むタバコの煙により、三次喫煙の被害を受けていたといえます。

授乳時間に吸わないからといって、決して安心はできないのです。

タバコの赤ちゃんへの影響は?

<喘息・気管支炎のリスク>

二次喫煙は、ぜんそくや気管支炎など、子どもの急性呼吸器疾患にかかるリスクが増加します。

喘息は、発作により、咳や喘鳴(ぜいめい)呼吸困難に陥るといった症状が出ます。タバコの煙を吸うことにより、発作が誘発されることがとても多いです。また、二次喫煙により、症状が悪化する、気道が過敏になる、肺の機能が低下する、喘息の治療の効果が得にくいといったことがあります。

気管支炎は、気管支粘膜に炎症が起こり、痰(たん)を伴う咳がみられる状態です。風邪のウイルスなどによることが多いですが、タバコの煙も原因になります。

このように、子どもは二次喫煙により、大人以上に急性の呼吸器疾患にかかるリスクが高くなります。
親の喫煙により、咳・痰・喘鳴などの症状が出る確率は、親が喫煙しない場合と比較して、1.4倍と言われています。

<中耳炎になるリスク>

中耳炎は、耳の中の中耳という場所の炎症です。
中耳炎は、細菌やウイルスによる感染によってなることが多いのですが、最近では、喫煙する親か非喫煙者の親かにより、中耳炎を発症する確立が違うことがわかってきました。

喫煙する親の子どもは、非喫煙者の親と比較し、1.2~1.6倍も、中耳炎になるリスクが高まるのです。

<呼吸の機能が低下する>

1秒率(いちびょうりつ)は呼吸機能検査の項目の一つです。息を吐き出したときに出される空気量(努力肺活量)のうち最初の一秒間に吐き出された量(1秒量)の割合です。この割合が低下していると気管支が狭くなり、空気がスムーズに流れることができなくなっていることを意味します。

この1秒率が低下するのです。つまり、親が喫煙していると、子どもの呼吸機能が低下するのです。

<全身麻酔でトラブルが!>

親が喫煙していると、その子どもも麻酔時になんらかのトラブルが発生するというのです。

タバコの煙に含まれている一酸化炭素が血液中に増えると、身体の中に酸素をうまく運べなくなり、血液がどろどろになったりします。ニコチンにより血圧が上昇したり、末梢の血管の収縮が起こり心臓に負担がかかります。

呼吸器系に関しては、先に述べたように、気管支炎や喘息などで、咳や痰が増えたり、肺の中にたまった痰をうまく出せなくなったりします。

麻酔をした手術後は、この痰を出すという働きがとても重要になります。手術後、きちんと痰を出さないと、細菌感染のリスクが高まり、気管支炎や肺炎になることもあります。

全身麻酔では、手術中の患者さんの意識や痛みをとり、筋肉をゆるめるという働きがあります。
麻酔中は呼吸も弱くなるので、気管挿管をして人工呼吸を行います。気管に挿管した管の刺激で咳や痰がでたり、気管支が細くなることがあるのですが、喫煙をしていると、身体への酸素の取り込みが悪くなり、手術のとき脳や心臓など大切な臓器が酸素不足になるおそれがあります。

タバコを吸わない子どもでも、親が喫煙をしていると、このようなトラブルがおきるリスクが1.8倍も高くなるのです。

<知能低下・多動症・IQの低下>

喫煙をしている親の子どもは、そうでない子どもより、知能が低下するというリスクがあるようです。

タバコの煙には鉛が含まれているのですが、この鉛がタバコの煙を吸わされる子どもの脳に沈着して、知能低下などを引き起こすというのです。

また、ADHD(注意欠陥/多動性障害)の子供を持つ母親は、喫煙率が高い傾向にあることがわかりました。ADHDは、脳の病気であることがわかっています。

二次喫煙・三次喫煙は脳に影響を与えるということです。

<乳幼児突然死症候群のリスク>

母親の喫煙により、乳幼児突然死症候群(SID )で、赤ちゃんが突然死んでしまうというリスクが高まることがわかっています。

赤ちゃんにとって、もっとも身近で守ってくれるはずの母親や父親が、喫煙することにより、「死」のリスクをあげてしまうのです。

授乳中どうしてもタバコを吸いたくなったら?

母乳中のニコチン量は、喫煙後すぐに増加しはじめ、30~60分間でピークを向えます。そして、3時間ほどたつと、だいぶ低下します。

ですから、どうしてもタバコが吸いたいのであれば、タバコを吸ってから3時間以上空けたほうが良いかと思いますが、ママの吸っているタバコの本数や種類にもよります。
まずは、かかりつけの医師に相談してみてください。

授乳中はできる限りタバコは避けましょう

今回、ママの喫煙で母乳中にニコチンが含まれることがわかりましたが、二次喫煙、三次喫煙の影響も非常に心配されます。妊娠を機会に禁煙したのであれば、引き続き禁煙を続けましょう。

喫煙は、妊娠・授乳期間中に関わらず、また、同じ室内でタバコを吸わなかったとしても、子どもの健康に悪影響を与えるということがわかりました。

できる限り、タバコは避けましょう。
ただし、喫煙しているママは、母乳が心配だからと粉ミルクに切り替えるのはやめてください。タバコを吸っていたとしても、それ以上に、母乳は良いと推奨されています。

喫煙しているママは、かかりつけの医師に相談し、種類や本数、喫煙の時間なども伝え、赤ちゃんに母乳を与えるのにもっとも良い環境を整えられるよう考えてみてください。

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もりりん

毎日、わくわくしながら、笑って楽しく過ごしたいですね...

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