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他人の不幸は蜜の味?マイナス思考も自分の一部と考えてみよう

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“シャーデンフロイデ”という言葉をご存知ですか?ドイツ語です。なんともお洒落な言葉ですが、その意味は辞書を引くとこう出てきます。”他人の不幸を見聞きした時に生じる喜び、嬉しさといった感情”。あなたの心にはこれがありますか?全くないですか?

“シャーデンフロイデ”という言葉を知っていますか?

「シャーデンフロイデ」
日本語にはこれにドンピシャと当たる言葉は存在しませんが、和訳すると“他人の不幸は蜜の味”がこれに近いのではないでしょうか。

この感情は、大なり小なり誰にでもあると思います。特に日本は個性を重んじるというよりは、“右に倣え”“出る杭は打たれる”の社会ですから、諸外国より強いとも言われています。

“自分が幸福感に満ち満ちていると他人の幸せをしみじみと一緒に喜べたりするが、自分が不幸だと思っていると、そうは一緒になって喜べない”

そんな心の状態でしょう。

実は 人間には元々、相手が不幸になると自分が嬉しくなる働きがあり、脳の線条体という部位がその働きをしているらしいのです。やっかいな部位ですね。

元々、人にはこれが備わっているのに、羨ましいと感じなかったり、人に妬みの感情をあまり持ったりしない人は、きっとお母さんが「皆はできているのにどうしてあなただけできないの!」と兄弟姉妹や友だちと比較することなく、“子どものあるがまま”を受け入れ、上手に子育てしたのだと思います。

人間は“色白な子、色黒な子“”顔立ちが美形な子、そうでもない子“”小柄な子、大柄な子”“アレルギー体質の子、健康な子”など生まれつきの遺伝的な違いもあり、また育った環境により差も出ます。

これに対して妬みの感情が少ない方が、人生を幸せに生きることができますよね。

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ママ友による「音羽殺人事件」

こんな事件もありました。

1999年11月22日、東京都文京区音羽地区の幼稚園で同じ園児の母親が、ママ友の子どもの下の子をトイレで殺害した事件。

当時加害者の動機は「お受験戦争に巻き込まれて、我が子が不合格になったこと」とされていましたが、そうではありませんでした。

夫の収入、職業や地位、子どもの学校でしか評価されない自分に孤独感を感じていた加害者は人付き合いが苦手で地味なタイプ、自分と比較して華やかな母親に妬んだ心の闇が起こした事件でした。

では、“私”の感情はどうか?

あなたの心の中にはシャーデンフロイがありますか?

私はあります。母から周りのお友だちと比較されて育ったのでその傾向は強い方だと思います。

●友人に彼氏ができると
自分に彼氏ができなかった数年間。
友人に彼ができると「良かったね、今度会わせて」と言いながらすごく悲しかったです。


●友人が結婚すると
同級生の結婚式。特に5月は結婚ラッシュで毎週土曜日、結婚式に招待されてご祝儀を2~3万包んでいく状態でした。
締めて、2万×4回=8万円!

当時の給料は正社員でも手取り13万くらいだったので(30年前は皆さんそんな感じでした)、友だちが結婚するとドンドン自分が貧乏になりました。
友だちは養ってくれる相手が現われて心も生活も豊かになるのに、自分は独り身で寂しくわびしく貧しくなる・・・焦燥感に駆られて惨めな気持ちになりました。
「おめでとう、よかったね」と笑顔で祝福の言葉が自動的に口からは出てきますが、実は心中穏やかではありませんでした。


●妊活仲間の妊娠
さて、そんな私にもようやくパートナーが見つかりました。ところが周りの子どもが出産ラッシュなのに自分は妊娠しません。そして、不妊治療外来に通い始めました。病院でお互い励まし合う仲間ができ少し精神的に楽になったのも束の間、妊活仲間の誰かが妊娠すると他人の妊娠を喜べない自分がそこにはいました。


このように、次々にシャーロンフロイデが登場しました。

何かを手に入れても、それに満足しないで自分になくて他人が持っているものを羨ましがり、欲しがります。
まったくキリがありません。きっと死ぬ時も「私はあれができなかった、これを手にすることができなかった」と思って天国に行くのかもしれません。

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「マイナス思考も自分の一面」と考える

脳には“他人を羨んだり、妬んだりする”機能が備わっているので、自分を責めることはありません。決して心が健康なこととは言えませんが、人間が持つ自然の感情なのです。とても人間らしいのではないでしょうか。

「彼氏ができない、結婚できない、妊娠できない」と自らをおとしめ責めてしまうと、「私って価値がない人間だ」とまで思い詰めてしまい、さらに惨めな気持ちになってしまいます。

また、晴れてママになれたらなれたで、また形を変えて「我が子が、他の子どものようにできない」ことを悩み、「自分がしっかりいいママをしていないからだ」と自らに対してダメ出しをしてしまいます。そうなると、子どもにも過度な要求をしてしまい子どももしんどいです。

これでは毎日、楽しくありません。誠に損なことだと思います。
だから、割り切って「私ってない物ねだりしてばかりいる人間だけどそれも私」と開き直った方がいいのかもしれません。

よく“プラス思考”“前向きに”の言葉がもてはやされますが、これに囚われるとそれができないとまた凹んでしまいます。人には様々な気質や性格があるのですから「マイナス思考するのも私の一面」と受け入れた方が心が楽になりますよ。

幸せは「相対評価」が生むもの?

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この記事を書いた人

立石 美津子

子育て本著者、講演家、自閉症児を育てる母親

著書は『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』
『読み書き算数ができる子にするために親がやっては...

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