ある保育の日常。5歳のかほちゃんとかんた君がけんかを始めました。
その貴重な様子をとらえた動画がとても可愛らしいので、ご紹介させていただきます。
動画はかんた君の「トムとジェリーは仲良くケンカをしてるんだよ!」という主張(?)から始まります。
すでにけんかは始まっているので、この言葉がどういった背景によるものなのかわかりませんが、このセリフ、すでに面白いですよね(笑)。
かんた君の意見に対して、かほちゃんは「そんなことは関係ないよ!テレビのことは」と一刀両断。
おっと、ふたりの距離が近くなった次の瞬間、お互いに手が出てしまいました。
ずっとそばに寄り添う保育士さんに見守られながら、言い合いがまた違う言い合いを引き起こし…ケンカは続いていきます。
「かんたが(わたしの事)いつも怒ってるって言うからだよ!」
かほちゃんのもやもやポイントのひとつはそこにあるみたいです。
それを聞きつつ、棚のカーテンから一本垂れていたひもが気になりはじめてしまったかんたくん。その様子が火に油を注いでしまって、かほちゃんはさらに怒ってしまいます。
「今そんなことしている場合じゃないよ!触らないで!」
かんた君も反撃。
「じゃあこれお前きれよお。気になっちゃうんだからこれが!!」
この後、数回のやり取りの後、結局はかほちゃんはハサミでひもを切ってあげます。やさしい(笑)。
なかなかの迷走ぐあいに、観ているこちらは思わず笑ってしまいますが、当の本人たちは至って真剣なのかもしれません。
さて、どうやらクラスのみんなはご飯を食べ始めているようです。
その様子を見たかんたくんは
「(ケンカ終わりにして)ごはん食べたい・・・」
と言います。
終わりの見えない様に思えるこのけんか。
しかしこの後、かほちゃんは突然笑顔になってしまいます。
あんなに言い合っていたのに、いったい何が起こったのでしょう?
その一部始終は、ぜひ動画(3分程度)でお確かめ下さい。
この動画は、webマガジン「こどもうちゅう」の「こどもの世界をのぞいてみたら」という連載に載っているものを、許可を頂いて掲載させていただきました。
保育士や幼稚園教諭など、子どもに関わる仕事に就いている人たちが立ち上げているのが特徴で、子どものすぐ近くにいるからこそ見えてくる子どもたちの世界を届けてくれます。
今回の「かほと、かんたのけんか」いかがでしたでしょうか。
このふたりのやり取り。そしてずっと傍らでふたりを見守る保育士さんの関わり方。
見る人によって様々な発見や感情をもたらしてくれる動画だったのではないでしょうか。
我が子を知っているからといって、他の子を理解していることにはならない。
我が子を知っているつもりでも、それは家庭で見せる一面でしかないかもしれない。
自分の子ども時代に感じた事を、今の子どもたちも感じているとは限らない。
そんな気づきを、私はもらったように思います。