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公開 2015年12月17日  

子どもの”イタズラ”は立派な成長チャンス!

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好奇心旺盛な子どもたち。その想像もつかないようなやんちゃなイタズラには、頭を悩まされることもしばしば。頭ごなしに怒っちゃうこともありますが、実はそれ、子どもの力を育てるチャンスなんです!!


子どものイタズラに、毎日ヘトヘト・・・・

子育てしていると、毎日頭を悩まされるのが、子どものイタズラ・・・

「何やってるの!?」と声をあげることもあれば、
呆れて声も出ないようなイタズラもありますよね。

・無心で、ティッシュを箱から出し続けていたり・・・
・テレビの液晶を割ったあと、ご満悦の表情でこちらを見ていたり・・・
・ニヤッと笑いながら、コップをひっくり返したり・・・
・気がついたら、引き出しという引き出しから物が引っ張りだされていたり・・・


振り返ればかわいい思い出かもしれませんが、イタズラ時期真っ只中にそんな余裕はなく、毎日自分に「おつかれさま!」と言ってあげたいような気持ちになります。

子どものイタズラは、「探索行動」のひとつ!?

「もうやめてー!」と思ってしまうイタズラですが、実はイタズラは子どもの成長過程には欠かせないものだというのです!

人には生まれた時から知的好奇心が備わっているそうです。子供のいたずらは、その好奇心からくる探索行動であると言われています。赤ちゃんは体の発達と共に視野が広がります。そして興味を持った物に自分自身で触れに行くことで、知的探索を始めるのです

生まれたばかりの時は、仰向けに寝転がっているだけ。視界は頑張っても180度しか見えません。
でも、寝返りがうてるようになりハイハイまでできるようになると、子どもの世界は一気に広がります。

周りに見えるものは珍しいものばかり!
すべて目新しくキラキラしたものに見えて、生まれ備わった好奇心が刺激されるのでしょう。

いたずら」というのは、自発性にもとづく好奇心の現れです。好奇心は、子どもにばかりでなく大人になっても非常に大切で、好奇心の豊かなお母さん・お父さんは、新しい物に積極的に興味を持ってあれこれと研究してみるでしょう。小学生でも、好奇心の強い子どもは、非常に積極的ですし、興味をもった学習には打ち込みます。注意の集中力もよいものです。積極性のある大人や子どものスタートは、この「いたずら時代」にあるのです。

イタズラが好奇心の現れだとしたら、
好奇心の芽を摘まないように、子どもが興味を持っているものには、めいいっぱい探索・冒険をさせてあげたいものですね。


・・・とはいっても、もうやめてよ〜〜と言いたくなる気持ちもわかりますし、
やっていいことと悪いことの境目が分からず、放っておくのも「しつけ」としてどうなんだろう?と悩めるところです。

思いっきりイタズラできる環境をつくってみよう!

家の中のいたるところでイタズラをされてしまっては、親としても気が滅入ってしまいますし、何より子どもに危険が及ぶケースもあるでしょう。
危険を防ぐためにも、子どもがイタズラできる環境をつくってあげることがオススメです!

例えば、

・キッチンや階段の上、玄関などには、ゲートを付けておく
・食器棚など、触ってほしくない戸棚にはストッパーをつける
・壊されたくないもの、危険なものは、子どもの目のつかないところ、手が届かないところに置く


これらを徹底するだけでも、「危ないーーー!!!!」と叫びながらこどもの行動を止める機会は減らすことができるでしょう。

また、触っても支障がないものであれば思う存分触らせてあげたり、思う存分泥んこで遊べる公園やイベントに連れていってあげてもいいかもしれません。

入ってほしくない場所には、ベビーゲートを

戸棚にはチャイルドロックを

イタズラは、子どもが成長するチャンス!

大人から見れば「イタズラ」と思えることであっても、それは子どもの好奇心の現れかもしれません。
中には、ただ親の注目を引きたいだけでイタズラする場合もあるかもしれませんが、子どもの探索行動と思えば、イタズラは立派な成長過程の一つと考えられるでしょう。

しつけも大切ですが、社会性は少しずつ身についていくもの。

叱る時には、その行動自体を叱るのではなく、何をしたことが何故悪かったのか?と、理由を含めて丁寧に説明してあげれば、叱ることだけで「好奇心が失われてしまう」ということも避けられるでしょう。

何事もバランスが大切ですが、頭ごなしに叱りすぎるのではなく、ゆったりとした気持ちで子どもの成長に付き合ってあげてみてはいかがでしょうか?

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