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「親子なら分かり合える」は、思い込み?コミュニケーション・スキルを伸ばすために親ができること

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「子どもの才能」って、どう伸ばせばいい?そんな風に気になっている親御さんも多いのではないでしょうか。親のコミュニケーションスキルについて、シリーズでお伝えいたします。今回は、まず一つ目です。

相手のこと、「分かったつもり」になっていませんか?

情報化社会の中で個人の価値観の多様化・個性化が進んでいる現在、子育てに関しても、同様に多様化が進んでいることは確かです。
心理学やコミュニケーション学の分野ではこのような状況のことを「個別性の原理」などと呼んでいます。

平たく言えば、“一人ひとり、みんな違う”ということです。

私たち一人ひとりの「感じ方」(感情)、「考え方」(思考)、「動き方」(行動・要求)は、異なっていますから、たとえ家族であってもお互い相手に伝わるようきちんと表現しない限り、それぞれの真意や意図を理解することは難しいですね。

よく「人は話さなくてもわかり合える」と言う人がいますが、コミュ二ケーション学を教えている立場の人間から見れば、これは思い込みであり、まさに勘違いそのもの。

一部、もしかしたら長年連れ添った夫婦の間では、相手の大まかな感情をあうんの呼吸で察して理解できる場合もあるかも知れません。

が、多くの場合が相手のことを「分かったつもり」になっているだけなのだと思います。

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親子でも「お互いのことを知る努力」が必要

親子関係の場合でも同じことが言えますね。

たとえ相手が我が子であっても、自分とは異なる人格を持っているわけです。
そのため、日頃のコミュニケーションを通じて、お互いのことを知る努力をしなくてはいけません。そのプロセスを通して親子関係が構築されていくものです。

では、親子関係をしっかり構築するために、親がした方がいいことは何でしょうか?

それは、自らのライフスキル(Life Skill)を伸ばしていくような心がけが必要だと思います。
ここで言うライフスキルとは、日常生活の中で生じる様々な問題を解決するために必要なスキル(技能)のことです。

コミュニケーション・スキルって、どうレベルアップすれば良い?

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コミュニケーション・スキルは、ライフスキルの中で最も基本的であると言えるでしょう。ある意味、親のコミュ二ケーション・スキルのレベルが、自身の幸せはもとより、子どもの幸せを決定づける要素だと言っても過言ではありません。
それほど、大事なものなのです。

また、これがうまくできる人は、パートナーはもちろんのこと、子どもからも尊敬されるでしょう。

ただし、コミュ二ケーション・スキルは先天的な能力だけで全てが決まるわけではなく、
後天的にも身につけることができる技能ですから、トレーニングで伸ばすことができるのです。

トレーニングをする前に、「コミュ二ケーション・スキル」についての情報をしっかり学んで、自分のものにしてから、トレーニングをすることが大切になります。

今回のシリーズでは、コミュニケーション・スキルについての様々な情報をお伝えしていきたいと思います。

子どもとどのように関わっていったらいいの?

私は仕事上、子どもを持つ親御さんからの相談をよく受けます。

その中で一番多い相談は、「子どもとどのように関わったらよいか分からない・・・」というもの。ここ数年、時代の変化と共に、子どもの意識が変わったという声をしばしば耳にしますが、本当にそうでしょうか?

時代の変化によって入る情報も違いますから、多少は変わったかもしれませんが、根本的なところは何も変わっていないように思います。
むしろ、子どもが変わったと見るよりも、価値観の多様化や個性化による社会全体の変化が子どもに影響を与えている、と考える方が自然かもしれません。

現代の子どもたちを理解するためには、「子どもは子どもらしくあるべき」というような固定観念にこだわることなく、子どもの心の動きや行動そのものをあるがままに見る方がよいのではないでしょうか。

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子育てにおける子どもとのコミュ二ケーションで大事なのは、一次性格が形成されるまでの期間(誕生から思春期まで)です。
そのためには、まず親が基本的なコミュ二ケーション・スキルを身につけて、子どもの話を積極的に聴いてあげるようにしなければなりません。

もしも我が子が自分にとって大切な話をうまくできないとしたら、それは聴く側にいる親に問題があることが多いのです。
まずは、コミュニケーション・スキルトレーニングをする前に、親が“よい聴き手”になること。これが重要です。

良い聴き手にならない限り、子どもが“よい話し手”になることはあり得ないのです。

子どもは身近によい聴き手(親)を得ることで、よい話し手になれるばかりでなく、よい聴き手の手本も得られるのです。

まずは、今日から自分自身が“良い聴き手になること”をぜひ意識してみてください。
コミュニケーションは、そこからのスタートになるでしょう。

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この記事を書いた人

武蔵野学院大学 准教授 吉井伯榮

1953年11月生まれ  
・一般社団法人 日本パーソナルコミュニケーション協会 代表理事
・子育て世代を応援する「子育て診断士」会 会長
・武蔵野学院大...

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