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子どもが浮かない顔で帰ってきた。そんな時、親に何ができる?

子どもが浮かない顔で帰ってきた。そんな時、親に何ができる?のタイトル画像

普段「ちょっとは落ち着いて静かにしていてほしい」と思っているのに、元気な我が子がおとなしいと、すごく不安になりませんか?風邪気味でもないのに沈んでいるとなんだか胸がザワザワします。数年前に自分の身体から出てきた子ども。一心同体だからこそ心配の種は尽きません。そんな時は根掘り葉掘り、矢継ぎ早に追及しないで上手に子どもの気持ちを引き出しましょう。

子どもが、朝元気いっぱい登校したのに、帰宅した時、暗い顔を帰ってきました。親としてはとっても心配です。

「学校で何かあったんじゃあないかしら~ひょっとしていじめ?」
「体調悪いのかしら~、熱があるのかしら~」

つい原因を探ろうと「どこか具合悪いの?」「何かあったの?」「誰かにいじめられているの」と次から次へと追及したくなります。

でも、子どもだって一日学校で遊んで勉強して疲れて帰ってきています。毎日、笑顔で「ただいま!」とは言えない時もあります。
蒸し暑い、寒い、そんなたわいもない理由で浮かない顔をしているだけかもしれません。また、友だちとうまくいかなくて気持ちの整理をしているのかもしれません。

そこで『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が子どもの様子がちょっと気になった時の上手な聞き方をお伝えしたいと思います。

SOSを見逃さず、話しやすい雰囲気づくりを

幼児期はちょっと友だちから叩かれただけで「○○君が私のこと叩いた~ワーン!」と先生や親に訴えてきます。でも、小学生になるとちょっと成長して弱みを見せなくなる子もいます。

子どもながらに「親に心配をかけたくない」「恥ずかしい」と考えているからかもしれません。いじめがあった場合も親が焦ってエキサイトしてしまうと、「ママは相手宅に乗り込んでいくのではないか」と考え、相手からの仕返しを恐れて隠してしまうこともあります。

いつもより口数が少ない、学校のことを最近話さなくなった。
食欲がない。朝、起きてこなくなった。
小さな傷がついている。


このようなSOSが発信されたら見逃さないことが非常に大切です。ただし、親は過敏な反応をしないようにしましょう。

さりげなく「最近、学校はどう」とモナリザのような態度で淡々と聞きましょう。

早く聞き出したい気持ちもわかりますが、温かいミルクティーでもそっとテーブルに出してやり、話しやすい雰囲気づくりをしましょう。

少し砂糖を多めに入れると口を付けた途端、緊張がほぐれてなお良いです。追及するのではなく、受け止める雰囲気づくりです。
すると、ポツポツと話し始めたりします。

さて、そうしているうちに、子どもが「○○君に毎日、絵本を取られてすごく嫌だ」と話し始めました。

その時、あなたはどんな対応をしますか?
子どものことが心配でたまらないかもしれませんが、次の態度は止めておきましょう。

子どもが浮かない顔で帰ってきた。そんな時、親に何ができる?の画像1

スーパーマンになってエキサイトするのはNG

×「え!○○君があなたの絵本を取るの?意地悪な子ね。○○君のママに電話して怒ってもらうから安心して!」

×「明日、学校に行って先生から○○君に叱ってくれるように頼んでおくからね。大丈夫よ!」

ちょっとママが強すぎます。
これではかえって「相手からの仕返しが大きくなるのでは?」と子どもが恐れるようになってしまいます。



ダメ出しするのはNG

×「何だ~そんなことだったの。絵本とられたくらいでいちいちメソメソしないの。弱虫ね!」

×「そんな顔するんじゃないの!同じようにやり返せばいいじゃないの!もっと強い子になりなさい!」

親は応援しているようで、なんだかいじめっ子と同じ状態になってしまっていますね。

親にとってはささいな問題でも子どもにとっては天地もひっくり返るくらいの一大事!頭の中はこのことで支配されています。

それに、やり返せるくらいだったら子どもも苦労はしませんよね。

これらの反応は、指示命令の上から目線です。寄り添って解決しようという姿勢が必要です。

子どもの心に寄り添うということ

子どもが浮かない顔で帰ってきた。そんな時、親に何ができる?の画像2

では、子どもの心に寄り添うにはどう反応すればいいのでしょうか。

子ども「○○君がいつも私の絵本を横取りするから嫌だ」

お母さん「そうなんだ、絵本取られて嫌な思いをしているんだ・・・」

こう返してやるだけで「ああ、お母さんに自分のつらい状況を分かってもらえた」と子どもの心は軽くなります。その上で、子ども自身が「明日は取られたら取り返してやる」と自ら解決策を考えて強くなるかもしれません。

いじめでなかった場合でも同様です。

子どもが「休み時間なして算数続いたから疲れたよ~」と言った時のダメな対応は、

×同情系「先生に連絡して休み時間をちゃんととるようにママから言ってあげる」

×命令系「先生の決めたことには従うの!いちいち文句言うんじゃあないの!」

×脅迫系「算数できないからじゃないの?そのうち落ちこぼれるよ」

子どもは「休み時間をきちんと確保してほしい」と言っているわけではありません。「授業が連続してあって疲れた」と言っているだけです。だから親は「休憩時間がないと疲れるね~」と共感だけすればいいのです。そうすると「だから今日は早く寝よう~」自ら言うかもしれません。
回答を欲しがっているわけではなく、共に感じてほしいだけなのです。

大人も、子どもも同じこと

大人だって分かってもらえる仲間がいるだけでなんだか安心しますよね。
夫の帰宅後、奥さんが「隣の奥さんがああ言った、こう言った」「幼稚園でこうだった、ああだった」と妻が愚痴をこぼすと、男の人は「で、どうしたんだ?」と結論を求めてきますよね。
でも、妻は聞いてもらいたいだけで解決策を求めているわけではありません。

子どもも同じです。

嫌な思いをして暗い顔をして帰ってきた時もまず、悲しい気持ち、つらい気持ちを聞くことが大切なのです。

最後に私の失敗談です。

子どもたちに授業をしているのですが、ある日、いつも落ち着きがない生徒が一時間とても静かにしていました。お母様がお迎えにいらした時、思わず「今日、○○君はとても落ち着いて集中していました」と褒めました。

すると返ってきた答えは「今日は○○は朝から、ちょっと下痢気味なんですよ、だからおとなしく座っていたんだと思います」。「さすが親子だなあ」と思ったのと同時に、自分の先生としてのアンテナの低さを反省した出来事でした。

親だからこそ分かる子どもの気持ち、
でも、話さなければ分からないもの。

それを、上手に引き出していくことで親子の関係性も深まっていくものだと思います。
良い雰囲気づくりをして、時間をつくってみましょう。

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この記事を書いた人

立石 美津子

子育て本著者、講演家、自閉症児を育てる母親

著書は『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』
『読み書き算数ができる子にするために親がやっては...

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