海外サイトで紹介された、ある郵便配達員と一人の少年のニュースが話題となっています。
ある日、いつものように手紙を配達していた郵便配達員は、一人の少年が不要な郵便物が入れられたコンテナの中から何かを探している姿を見つけました。
その少年は、たった12歳の幼い子どもでした。
なぜ、彼はいらない郵便物の中を探しているのだろうか…
不思議に思った郵便配達員は、その少年に尋ねます。
「君は捨てる手紙のなかから何を探しているんだい?」
こう尋ねられた12歳の少年は、驚きの答えを口にしたのでした。
捨てられた手紙を集めた少年。その理由を知った配達員は…
40,021 Viewある日、郵便配達をしていたRonは、ひとりの少年から「捨てる手紙をください」と頼まれます。不思議に思った郵便配達員がその理由を聞くと、少年は驚きの答えを口にしたのした。なぜ少年はいらない手紙を集めているのでしょうか。そしてそれを聞いた郵便配達がとった行動とは?心があたたまるエピソードをお届けします。
「捨てる手紙をください」そう言った少年に配達員がとった行動とは?
「僕は、自分で本を買うお金も、図書館に行くバス代も持ってないんだ。だからいらない手紙を読みたいんだよ」
それを聞いた郵便配達員は驚きます。小さな子どもの「読みたい」という気持ちを大切にしたい。
そこで、不要な手紙を渡す代わりにあることを思い付いたのでした。
それは、facebookでその12歳の少年のことを伝え、彼に本を送ってくれるようにお願いをするというものでした。
その投稿は、友人の輪を超えて瞬く間にシェアされ、やがて少年のもとには数多くの本が届きました。
郵便配達員はのちに、「NowThis」という動画ニュースサイトでのインタビューにこう答えています。
「彼は、1日中インターネットをしたり、テレビゲームをしたりしたいと言ったんじゃない。彼はただ「読みたい」と言っただけなんだ」
そして、夢にまで見た多くの本に囲まれた少年はこう言います。
「最初、多くの本が送られてきた時は、なんかの間違いかと思ったよ。でもそれは本当に僕に送られてきたものだったんだ!
本を読むのはとても楽しいし、色んなことを学べるよ」
本は子どもにとって一番のプレゼント
私自身も本を読むことが大好きで、幼いころから多くの本を読んできました。
本を読むということは、単に文字や言葉を学ぶためのものではありません。
冒険物語を読めば、まるで自分がその世界に入り込んだかのように感じ、読む手を止められないほどその世界にのめりこむことができます。伝記を読めば、世界に実在した人物の勇気ある行動に心を動かされ、「僕も、私も」と、自分の未来に思いを馳せ夢を描くことができます。
そう考えると、本を読むということは、子どもたちが生きていく上で、本当に重要でかけがえのない時間をもたらしてくれるものなのではないでしょうか。
郵便配達員の行動によって、少年はそうした「本の素晴らしさ」を感じることができたことを、とても嬉しく感じました。
この少年のように本を読みたいと願う子どもたちに、本をプレゼントする方法はfacebookで募集をするだけにとどまりません。
例えば、こちらの“book gift project”は、「本を必要としている人の元へ届けよう!」というコンセプトのもと、読み終わった本を児童養護施設や学校等に届ける活動をしています。
読み終えた本が、また誰かの幸せや感動をつくるお手伝いになる。こちらのプロジェクトに参加してみてもいいかもしれません。
本を読むという同じ時間を愛する人たち同士で、その幸せをシェアする
そんな素敵な考え方がこの郵便配達員の方と少年の行動によって広まってくれたらいいなと思います。
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