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公開 2015年03月30日  

簡単・美味しい、ロシアの朝食「カーシャ」を作ろう♪

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日本で「朝食」というと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?ご飯やみそ汁などの日本食を基調としたご飯派と、パンやハムエッグなどの洋食が基本というパン派、はたまたできるだけ簡単に済ませたいから、カロリーメイトなどでさくっと、という方もいるかもしれません。地理的には近いのに、存在としては遠い国「ロシア」。ロシアでは一体どんな朝食が食べられているのでしょうか。


ロシアのお粥『カーシャ』

ロシアで「朝食」といえば、「カーシャ」と答える人が多いです。カーシャというのは「お粥」のことですが、日本人が想像するお粥とは違って、使う材料も様々で実にバリエーションが豊かです。日本のお粥は出汁をベースにお米を炊くものが多いですが、ロシアでは水だけでなく牛乳などをベースに、そばの実や引き割り麦、引き割りトウモロコシなどで作ります。一番の違いはこのお粥にお砂糖とバターを加えることでしょうか。栄養価が高く手軽に作れるこのカーシャは古くからロシア人に慕われてきた朝食の一つです。

現代人は忙しい!

手軽にさっと作れるのがカーシャの魅力の一つでもありますが、普通に作るとなると30分はかかってしまいます。特に朝は身支度もしなければならないし、とにかく時間がないものです。日本でもコーンフレークや冷凍食品など、手軽に作れる商品が販売されていますが、ロシアでも時間のない人たちの悩みを解消すべく、手軽に作れるカーシャがたくさん販売されています。お湯や暖かいミルクに入れてから3~15分で完成するものや、中には火にかけなくてもOK!というものもあります。

いろいろなカーシャを楽しもう♪

いくらカーシャが美味しくて栄養価が高く、また現代ではとても手軽に作れるようになったと言っても、やはり毎日カーシャだとどうしても飽きてしまうもの。ロシアではいろいろな穀物を使ったカーシャがあるので、味も食感も様々ではありますが、それでも長期的には飽きがきてしまいます。そこでロシアではカーシャの付け合わせとして、「ワレーニエ」という果物のジャムや、果物そのものを添えたりします。そうすることでいつものカーシャも、ちょっと違った趣となり食もすすむようです。

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カーシャの作り方

カーシャは材料も少なく、手軽に作れるので、ぜひ皆さんもお家で作ってみてください。以下で、私がロシアの義父母に教わった作り方をご紹介します。



<材料>(2~3人分)

●穀物の引き割りなど(お米でもOK):1カップ

●牛乳または水:3カップ

●砂糖:大さじ1.5

●塩:少々

●バター:お好みで



<作り方>

1.牛乳または水を火にかけ、沸騰し始めたら砂糖と塩を入れる。

2.穀物の引き割りを入れ、蓋をし中火にする。(20~30分)

3.炊き上がったらバターを加えて完成!

※炊き上がりまでの時間は引き割りの種類や商品によって異なります。

※このレシピでは結構トロッとしたカーシャになりますが、もう少し滑らかにしたい場合は水または牛乳の量を足してください。



魅力がたくさんつまったカーシャは消化にもいいので、離乳食にも使われますし、また幼稚園や学校の給食でも定番のメニューです。皆さんもロシア式朝食メニューを取り入れてみませんか?

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