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誘発分娩とは?気になるメリット・リスク・費用まとめ

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予定帝王切開で産むママ以外は、行う可能性のある「誘発分娩」。妊婦生活のどこかで、この先実施が必要になったとしたら、その時は落ち着いて検討する余裕のない緊急時かもしれません。メリット・リスク・費用など予め知っておきましょう。

目次 誘発分娩とは?
誘発分娩はどういう時に必要なの?
誘発分娩での出産の流れ
誘発分娩のメリットは?
誘発分娩のリスク・デメリットは?
費用はいくらかかる?保険は適用される?
まとめ

誘発分娩とは?

誘発分娩とは、薬や器具を使って人工的に、陣痛を誘発・促進したり、子宮口を押し広げたりして、分娩の進行を手助けすることです。誘発でのスタート率は約11%という雑誌読者アンケート結果もあり、それ程珍しくない対処のようです。

陣痛の誘発・促進には薬剤を使います。陣痛促進剤は、体内で自然に分泌される、陣痛を促進するホルモンと同じ成分で作られていて、それが子宮の筋肉を収縮させて、陣痛の誘発や促進をします。
錠剤と点滴の2種類あり、点滴を使う方が一般的です。点滴は、個人差はあるものの反応が早く、効き目をチェックしながらの投薬量管理も小まめにできます。錠剤は、徐々に効いてくるため自然の陣痛のような痛みの進行にできますが、効き目が穏やかな分、進行に時間がかかる傾向があります。

子宮口を広げるためには、海藻を乾燥して棒状にしたラミナリアや、バルーンとも呼ばれるメトロイリンテルを使います。子宮口に挿入し、ラミナリアは水分を吸収することで、メトロイリンテルは風船のようにふくらむことで、子宮口を広げます。

誘発分娩はどういう時に必要なの?

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妊娠継続するとママや赤ちゃんに危険が生じる可能性が高い以下のような場合に、誘発して早めに出産させた方が良いと医師が判断すれば、誘発分娩を行います。

①陣痛開始前に破水した場合
破水後は、子宮内の感染リスクが高まります(約80%は24時間以内に陣痛開始するため、通常ではその間は待機します)

②ママに妊娠高血圧症候群や重症の合併症がある場合
症状の悪化で自然分娩まで待つと危険な場合、出産することで改善、解消できます

③赤ちゃんの状態が良くない場合
ただし状態により経膣分娩が難しい場合は、帝王切開になります

④予定日を過ぎても陣痛がこない場合(過期妊娠)
いつまで待つかは施設や母子の状態により異なりますが、日本では41週で誘発を行う施設が多いそうです

⑤微弱陣痛の場合
長時間弱い陣痛が続き、なかなか進行しないと、ママも赤ちゃんも疲れてしまいます

⑥その他、妊娠を継続させることがママや赤ちゃんに悪い影響を及ぼす恐れのある場合

上記を医療的適応といいます。他に、ママや家族もしくは医療機関の都合に合わせて、予め日程を決めて計画分娩する場合にも行われ、それは社会的適応といいます。計画的な無痛分娩もそれに含まれます。

誘発分娩での出産の流れ

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状況により異なるため参考までに、概ね以下のような流れになります。

①誘発分娩についての説明
医師が必要と判断した場合や、計画分娩を希望した場合には、まず説明があります。不安や疑問があれば確認し、納得してから進めましょう

②誘発する日の朝、入院
急な破水やお産が進まずに急遽開始、という状況でなければ、予め決めた日の朝に入院します

③処置開始
ママや赤ちゃんの状況により処置の内容が決められ、開始されます。錠剤の場合、1時間おきに1錠ずつ内服し、最大6錠まで追加していきます。点滴の場合、最初は少量ずつ開始し、その後状況をチェックしながら20~30分毎に増量するなど調整していきます。子宮口の開きが良くなければ、開き具合により器具を入れる本数を決め、事前や途中で広げる処置も行います。子宮口が5cmほど広がるとバルーンは自然に外れます、ラミナリアは抜く処置をします。効果の現れ方によっては、錠剤から点滴に変更するなど処置を変更することもあります。

④分娩が進み始めたら出産へ
2~3分おきの有効な陣痛が始まり、子宮口も開いてくれば、その後は自然に始まった分娩同様に出産へと進みます(無痛分娩の場合は麻酔処理も入ります)。朝から始めて、夕方までに出産することが多いそうですが、初産の場合はもっとかかるなど、個人差が大きいです。

⑤分娩が進まなければ翌朝再開
朝から夕方まで誘発剤を投与しても有効な陣痛が始まらない場合は、いったん中止して、翌朝再開することが多いようです。進行状況や母子の状態により、帝王切開に切り替えることもあります。

誘発分娩のメリットは?

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人工的な誘発を行うことは、自然なお産を望むママにはあまり良い印象がないかもしれませんが、メリットもたくさんあります。

①医療的適応の場合

・妊娠継続によるママや赤ちゃんの状態悪化を防止
破水後の感染やママの妊娠高血圧症候群などの病状悪化は、妊娠継続状態では解消は難しく、改善策でしのぐことになります。ママの病状が重症化すると、母子共にリスクが増します。過期妊娠でも、胎盤機能低下や羊水環境悪化があると、赤ちゃんに充分な酸素や栄養を送れなくなる可能性もあります。

・出産時の危険度を軽減
ママや赤ちゃんの状態が悪くなる、または赤ちゃんが大きくなり過ぎる前に出産できることで、帝王切開や出血多量、鉗子・吸引分娩などの割合を低くすることができるといわれています。

・ママと赤ちゃんの負担軽減
微弱陣痛の改善などで分娩時間が短縮されれば、母子共に負担を減らすことができます。

②社会的適応(計画分娩)の場合
・家族の立会や上の子を預けるなどスケジュール調整しやすくなります。

・病院側の体制が万全
不測の事態になった場合も安心です

・予期せぬ場所でお産開始するリスク解消
ママの不安解消にも繋がり、事前準備もしやすくなります

誘発分娩のリスク・デメリットは?

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リスクやデメリットとしては、以下があります。

■急激な陣痛
一番のリスクは、陣痛促進剤が効きすぎて、陣痛が強くなりすぎることです。そのため、ママの状態や赤ちゃんの心拍数の観察、子宮口の開きの確認や促進も行いながら、慎重に進められます。

慎重な投与、厳重な分娩監視のもとでは、ほとんど問題はないが、非常にまれには、子宮収縮が強く現れ過ぎたり、そのため子宮や産道が裂けたり、強すぎる子宮の収縮により、赤ちゃんが低酸素状態になることがある

■薬の副作用
促進剤の種類によっても異なりますが、一時的に、発熱・嘔吐・下痢・血圧上昇のような副作用が起きる場合があります。そのため、喘息・緑内障・腎障害・妊娠高血圧・心疾患合併妊娠などの場合は使用できないか、注意が必要な場合もあります。

■感染
子宮口を広げる器具には、種類によって程度や違いもあるものの、子宮口に入れるため、痛みや出血、感染などのリスクがあります。

いずれも、万一起きた場合は、直ちに適切な処置がされるため過度な心配は不要ですが、もし陣痛誘発・促進中に気になる異変を感じたら、速やかに医師や看護師に知らせましょう。

■スムーズに誘発、促進できるとは限らない
薬や処置の効き目の現れ方には個人差があります。量を増やしたり長時間かかったりしても、効果がなかなか現れない場合もあること、誘発・促進をしても順調にお産が進まないときや、母子が危険な状態になれば帝王切開になる場合もあることも理解しておきましょう。

費用はいくらかかる?保険は適用される?

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誘発分娩を行うと、普通分娩費用に、以下のような追加費用が発生します。各費用に幅があるため、追加総額も人それぞれになります。保険適用状況によって自己負担額も同様です。気になる場合は、事前に病院や保険会社に確認しておきましょう。

■陣痛促進剤の費用
薬の費用は病院によって、投与回数は薬の効き具合によって異なります。

■追加日数分の入院費用
陣痛誘発期間が長引けば、その分入院日数が増えます。1日の入院費用は、差額ベッド代もかかる場合は1日1万円というところもあるなど、病院によって異なります。

■他に何か追加になった場合はその費用
誘発分娩に限りませんが、吸引分娩になったり、ママが酸素吸入をしたりすると、その分も加算されます。

健康保険適用については、出産費用同様、基本的には適用されません。ただ、微弱陣痛で使った場合の陣痛促進剤や吸引分娩になった場合など、医師が必要だと判断した部分は適用されます。適応状況は、事後なら病院の領収書の保険適用欄で確認できます。民間保険の給付金や高額療養費、医療費控除でも自己負担額を減らすことができるかもしれないので、確認してみましょう。

まとめ

メリット、デメリットや具体的な使われ方を知ると、誘発分娩に対する印象も変わってきたのではないでしょうか。
医療的適応の場合、そのままではママや赤ちゃんが危険な状態になったり、帝王切開になったりするケースでも、安全に経膣分娩できるような手助けをしてくれます。社会的適応でも、家族の立会や上の子を預けて安心して出産できるメリットは大きいです。
できれば人工的な操作はしたくないという考え方もあるかもしれませんが、医療上や都合上必要であれば、医療的手助けを受けることも悪いことではありません。
メリットやリスクを理解して、必要な場面がきた場合には、自分で良いと思える選択ができると良いですね。

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この記事を書いた人

にじいろ

一歳の息子がいるアラフォーママです。
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