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公開 2015年12月23日  

子どもに先入観を持たない育児。パパが「瞬間を大切にする」ことを教えてくれた

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我が家の息子は私が嫉妬しそうなくらいパパが大好きです。その理由を彼らを観察して考えてみました。するとそこには、見習いたいことがたくさんありました!


「知っているつもり」が視野を狭めさせていた

息子の姿を毎日すぐそばで見ているのは、私です。息子の少しずつ変化していく姿を私は当たり前に思っているため、「いつのまにか」できるようになっていることもたくさんあります。

また、私は仕事柄、教育の勉強を重ねてきました。託児所で子どもを見ていた経験もあるため、子どもの事に関しては結構知っているつもりでいました。私にとって、息子の行動の大半は、本で読んで知っていたり、託児所の子どもを見て知っていたりすることばかりでした。

しかし、そうした私にとっての「知っているつもり」が、「目の前の子」を見る視野を狭めさせていることに気づきました。私は息子と離れる機会がないため、「息子とはこういう子どもだ」と、無意識に決めつけてしまっていたのあるかもしれません。

先入観を持たず、常に新鮮な気持ちで関わること

その一方で、旦那は自分の子を持つまで、子どもと関わったことがあまりなかったため、様々な発想で子どもの行動を捉えます。また、旦那は子どもと週末しか会えないこともあり、何もかも新しい視点で息子を見ることができます。

そのため、旦那が子どもと一緒にいるときは、「新しい発見」ばかりで楽しいようです。友達の子どもに久しぶりに会うと、とても成長したように見えるのと同じですね。

初めて家族で公園に行ったときに見た、旦那の発想

以前、初めて家族で公園に行った時のことです。息子は私たちの側で遊んでいましたが、しばらくするとハイハイで遠くに行くようになりました。その姿を私たちはじっと見守っていました。だいぶ遠くまで行った後、息子が何かを手に取ったようです。松ぼっくりでした。

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初めて家族で近所の公園に行った時に、そのことを強く感じました。

しばらく眺めていたのですが、ふっと私たちの方を見たのです。私たちと目が合うと、にこにこしながら、すごいスピードでこちらへ這ってきました。そして、私の足元に来て松ぼっくりを見せてくるのです。

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まつぼっくり

息子はその頃、私に物をくれるような素振りを見せるけれど、実際にはくれないという行動を繰り返すのがブームになっていました。そのため、いつもと同じように「ああ、見つけたのね。よかったね。」とあっさり返しました。

しかし、それを見たときの旦那の発想は違いました。
「戦利品を見せに来たんだね」

戦利品を見せるということは、誉めてほしかったり、認めてほしかったり、共有したいことがある時にしている行動なのかな?と考えました。そう思ったら、ちゃんと目の前の彼を見てあげなくちゃ!と、考え方をリセットすることができたのです。

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戦利品をじーっと見つめる息子

それからというもの、何かを手に持って、私に見せるような素振りが見られたら、必ず「わぁ!いい物見つけたのね!良かったね~!」などと、大袈裟なくらい、一緒に喜ぶようにしました。私は斬新な考え方を常に持てるよう、今までに学んだことは一度横に置いておいて、目の前の息子をしっかりと観察するようにしました。

育児書やブログの内容などはそのまま当てはまるわけではありません。育児書やブログはあくまで「指標」であるという意識で、常に真っ白な考え方で子どもと向き合えるようにすると良いかもしれませんね。

怒らない、叱らない

旦那は何があっても怒りません。息子に対してだけではなく、私に対しても怒りません。感情的になることが全くないのです。これは性格的なものもあるのでしょうが、怒らない人には付いていきたいと思いますよね。また、叱る場面もありません。旦那は離乳食を食べなくても、ズボンをベトベトにされても、メガネを跳ね飛ばされても、叱らないのです。

このことから、私は「離乳食はこれだけは食べさせなくちゃ」「ご飯べちゃべちゃにされたら後片付けしなくちゃいけないから触られたくない」などと色々なこだわりを持っていることに気づきます。そのこだわりを一度に全てなくしてしまうことは、私にとって難しいことですが、「お腹がすけば食べにくるからいっか」「べちゃべちゃになってもサッと片付けられるように工夫すればいっか」と少しハードルを下げるようにしようと思いました。

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りんごの汁でズボンべたべたでも何も言わない

子どもに興味を持って関わる

旦那は、「こうしたらどうなるかな?」と、常に探求しながら子どもと関わっています。子どもの反応を見て、更なる反応を楽しんで関わっているのです。子どもは自分のことに興味を示してくれていることをよく知っています。自分のことを見てくれる人には、自然と寄っていくものなのです。

私はといえば、家事をやっている間は子どもに遊ばせておいて、一緒に遊ぶ時間が最近減っています。一人で遊んでくれているから、その間に家事をやってしまおうということがとても多くなりました。それに比べて、旦那は一緒にいる時はずっと遊んでくれています。子どもの興味関心に、しっかりと寄り添いつつ、反応を楽しんで関わるようにしていきたいと思います。

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息子が崩すのが早いか、自分が積むのが早いかを競って遊ぶ遊びを考えたのは旦那です。
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あ~崩されちゃった!

瞬間瞬間を大切に

ここまで観察してきて、息子は瞬間瞬間を大事にできる旦那のことが好きなのだとわかります。一緒にいられる時間が少ない分、密な関わりができている旦那を尊敬します。それとともに、今後は旦那の行動を見習いながら、瞬間瞬間を大切にしようと思います。

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