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公開 2015年12月06日  

「親が頑張っていた習い事」ほど、要注意!子どもの習い事をサポートする上で大切なこと

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今も昔も、お子さんが習いごとをしているお家は多いと思います。子どもが習い事をするときに大切な、親のサポートとその向き合い方について、書いてみたいと思います。


お子さんに習い事、させていますか?

みなさんは、お子さんに「習い事」をさせていますか?

スイミングやピアノ、お習字、英会話、幼児教室など、種類は様々、たくさんの習い事がありますよね。今のパパママの世代は、子どもの頃にはよく習い事をしていた世代ではないでしょうか。ちなみに私が小学生の頃は、ピアノ、作文教室、習字、英語、歌、水泳と6つの習い事をしており、土日を含めて1週間のうち1日しかフリーな日がないという恐ろしい状況でした(笑)

今回は「習い事」について、親御さんのお子さんとの関わり方を中心に、お伝えします。

「かつてパパママが頑張っていた習い事」に注意

お子さんが習い事に取り組むとき、親が彼らをサポートをする上で「注意が必要な習いごと」があります。それは用具から落下する可能性のある器械体操?火や包丁を使う料理教室?それとも、最近流行りの体がぶつかるラグビーでしょうか?

実は、ここで「注意が必要」というのは、火を使うとか、身体を使うから怪我をする可能性があるとか、そういうことではありません。ここでいう親が注意すべき子どもの習い事とは、「かつてパパやママが一生懸命に取り組んできた習い事」のことです。

ピアノを一生懸命やってきたママ。野球を毎日頑張ってきたパパ。色々なご家庭があると思いますが、ご両親がかつて真剣に取り組んでいた習い事をお子様にさせる場合は、少し注意が必要です。

自分が頑張ってきた習い事は、指導に熱が入る

過去にパパやママが頑張って取り組んできた習い事のことを、思い出してください。サッカー、水泳、野球といったスポーツ系はもちろん、ピアノやお習字、そろばんという文化系の習い事でもいいです。

頑張って楽しかった思い出もたくさんあると思います。できた!という喜びを感じたことも1度や2度ではないでしょう。昇級、昇段して、先生やご両親、周りの友達から褒められた事を気持ちよく思い出す人もいるかもしれません。

それと同時に、うまく出来なかったときの悔しさ、先生に叱られたときのつらさ、習い事に行きたくないなと思った時期のこと、それでも頑張ろうと涙を拭った思い出なども蘇ってくるのではないでしょうか。

つらいけれど頑張った、努力した、そして、結果や成果を得られた。そんな気持ちは、子どものときのあなたを強くした、とても大切な経験です。だからこそ、自分が頑張っていた習い事をお子さんに教えるときにも、熱が入るというものです。

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子ども自身が楽しんでいるのであれば、問題なし

お子さん自身がパパやママと同じ習いごとが好き、楽しい、という場合は、あまり問題ではありません。目の前に経験者がいて、コツやポイントを教えてくれる、熱心に指導をしてくれる、というのは、どんな年齢においても、何かを身につけるときにとても大切なことです。

一緒の目標を持つことで、より高いレベルを目指していくことができます。こういう場合は、苦しい、つらい経験も、親子でともに乗り越えることが出来ます。また、難しいところ、苦労しているところなどをリアルに共感し合えることも、良好な親子関係に繋がると思います。

子どもが興味関心を持てないという場合は…

小さな頃からの習いごとの場合、親も得てして、自分の知っているもの、興味のあるものを選んで子どもに勧めがちですが、仮にその内容にお子さんが興味が無い、あるいは技能、才能的に向いていない、そこまでではなくても、「親が取り組んでいた年齢時のレベルよりも低い段階にいる」という場合は、注意が必要です。

親の方は経験者であり、長く続けていればいるほど、「この辺りまではできるはず」と相手に求めるレベルが高くなってきます。もちろん、そこには我が子への期待や、信頼があるのです。

しかし、親が期待を示す一方で、実は子どもが「あまりやりたくない」「頑張ってもできない」と思っていたらどうでしょうか?子どもの方は、親の期待に応えたい、という子ども特有の頑張る気持ちと、それでも興味や関心がない・できない、という気持ちの間で、板挟みになってしまいます。

親子で素直な気持ちを話し合ってみるといいかも

もちろん、なかには、お子さんに全くやる気がなくても、根気よく良い点を見つけ、個性や技能を伸ばせる、名監督のパパママもいるでしょう。しかしそうではない場合、少なくとも親のほうがイライラ、ガミガミしてしまう場合は、「なぜその習いごとをやっているのか」をお子さんと話してみたほうがいいかもしれません。

話をして、パパやママの夢や頑張ってきたことを聞いて、やる気になるお子さんもいるかもしれませんし、実は自分はこんな事をやってみたい、と新たな夢を語ってくれるお子さんもいるかもしれません。まずはお互いの素直な気持ちを、喧嘩せずに話してみるといいのではないでしょうか。

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パパやママがやっていた習いごとをすること自体が問題というわけではありません。信頼できる先生やコーチのもとで、最初は出来なくても、徐々に才能を開かせるお子さんもいると思います。

大切なことは、経験者である親が、どこまで子どもの想いを汲み取って見守ることができるかです。

子どもの可能性を信じればこそ、親子でコミュニケーションを取りながら、じっくりと腰を据えてサポートしていけたらいいですね。

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