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公開 2015年12月03日  

6ヶ月の息子が皮膚炎に…我が家の「ステロイド」との付き合い方とは?

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治りが良いとはわかっているけど、副作用もあると聞くステロイド…。処方されても「どうやって使ったらいいかわからない」と悩む方もいるのではないでしょうか?生後半年から、間をあけながら、まる一年間ステロイドを使って皮膚炎を治した我が家の息子の事例をご紹介します。


生後半年から始まった皮膚炎…原因はわからず

6ヶ月健診の少し前、息子の足首のくびれに、赤い線が入っていました。冬の季節だったので、乾燥のせいかなぁ…と考え、6ヶ月健診で医師に見てもらいました。そのときの医師の診断は、やはり乾燥でしょうとのこと。ワセリンをもらい、それを塗ることにしました。

しかし、足首の赤みは消えず、徐々に広がっていきます。乾燥じゃないのかも…と思い、再度小児科へ行きました。結果としては、「原因はわからないけれど、赤みが引かないし、かゆみがあるようなので、一度ステロイドでキレイに治しましょう」とのことでした。

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ステロイドの塗り方に注意!適切なものを適切な分量で

ステロイドを使用することで、赤みは引くようになりました。しかし、塗るのをやめると再発します。

この状況について、かかりつけの医師に相談したところ、「3日ほど続けて塗り、赤みが引いたら保湿だけにする。再度赤くなってくると思うけれど、一週間くらいあけて、ひどくなってきたら再度ステロイドを使うこと。ステロイドを塗らない期間を設けることが大事」という指示をもらいました。また、塗るときは塗りこむようなやり方ではなく、あくまで表面に、たっぷりではないけれど薄すぎないくらいの分量で塗る必要があるとのことでした。

ステロイド(外用薬)という薬は、アレルギー症状を抑える効果がありますが、適切なものを適切な量で使うことが大切です。どんな薬でもそうですが、副作用が存在するからです。

実際にステロイドを使ったことのある方から、ステロイドは長期にわたって使用すると、ステロイドなしでは炎症が収まらない状態になり、その状態を脱するにはかなり大変な治療が必要になる…というお話も聞いたことがあります。とはいえ、参考サイトにもありますが、そういったステロイド依存性という考えは必ずしも正しい認識とは言えないそうです。

「ステロイド=怖い薬」というイメージを持っているママ友さんも何人かいましたが、息子の場合に限って言えば、医師の指示に準じて使用していれば、問題はありませんでした。

塗っては治し、再発しては再び塗り…の繰り返し

さて、息子の皮膚炎は、ステロイドを塗れば症状がおさまるものの、再発を繰り返していました。症状が出る場所も、はじめは片方の足首だけだったのが、ひどい時は肘のくびれにも現れ、赤みだけだった症状も、あかぎれのような状態になり、ステロイドのランクをひとつ上げることもありました。

きちんとした記録は残していないのですが、少なくとも月に1回、多い時は1~2週に1回は、かかりつけの医師に見ていただいていたと思います。そのおかげもあってか、その時々の症状に応じたステロイドの種類、塗る量の指示をもらえていたと思います。

息子の症状に対応することは、不思議と大きなストレスにはなりませんでした。おそらく、かかりつけの医師から「薬を塗って症状を抑えていればそのうち治りますよ」と説明されていたので、自分としても安心していたのだと思います。

反対に、この時期ストレスだったのは、出歩いている先で、息子の赤い皮膚やそれを保護する絆創膏やガーゼを見た人に「どうしたの?アトピーなの?大変ね」と言われることでした。たしかに絆創膏やガーゼは目立つので仕方なかったと思いますが、いろんな方に同じ説明をすることや、医師でない方に「アトピーなのね」などと言われることは、少し面倒に感じることもありました。

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絆創膏は、外部の刺激を防ぐためと、薬を塗ったあと触れないために使用しました。
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肘と足首と両方症状が出ているときは、やはり見た目が痛々しかったです。

一歳半で完治!どんなお薬も適切な使い方の理解が大切

結局、6ヶ月健診の頃にはじまった息子の皮膚炎は、一歳半になった頃に自然と消えていました。小児科医師には、「子どもは皮膚が弱いけど、だんだん強くなるから炎症も出なくなるはず」と言われていましたが、身近で同様な症状のあるお子さんに会ったこともなく、自分の中でいまいち治るイメージが湧いていなかったので、理由はわからなくても、治ってほっとしました。

ステロイドの使用は、適切な量やタイミングを把握する必要があるため、少しでも疑問がある場合には通院しなければならない点が少し大変ですが、今回の経験で、ステロイドは治療に効果があると実感しました。症状が良くなった直接的な要因は、結局わかりませんでしたが、少なくとも皮膚のかゆみやいたみを抑え、息子の不快感や自分でかきむしってしまうことを防ぐことはできました。

どんなお薬にも言えることだと思いますが、薬の適切な使い方を理解して付き合うことが大切だということを実感させられる体験でした。

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