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海外で話題の水中出産とは?メリットと気になる費用・リスクを解説!

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海外ではそれほど珍しくない水中出産には、陣痛が和らぐなどのさまざまなメリットがあります。とはいえ、具体的にどういうものなのか、どんなリスクがあり、費用はいくらかかるかなど気になりますよね。日本でも、歌手AIさんやモデル長谷川潤さんなど芸能人体験者が増え、なにかと話題になっています。ここでは水中出産のメリット・費用・リスクを解説していきます。

目次 水中出産とは?
先輩ママの体験談
水中出産のメリットは?
水中出産のリスク・デメリットはある?
水中出産の費用は?日本では病院が少ないの?
保険は適応できる?
出産方法は医師と相談しながら、たくさんの選択肢を考えよう
安全対策や緊急時の対応を確認したうえでの選択を

水中出産とは?

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水中出産とは、温水に浸かりながら出産することで、下記の3種類あるようです。

1.子宮口全開前の時期のみ浴槽内で過ごす(出産は浴槽から出て行う)

2.水中で出産する

3.胎盤娩出まで水中で行う


浴槽は、専用の物が病院の分娩室内にあり、夫や介助者が一緒に浸かれるほど広い場合もあれば、なかには助産院や家庭で一般的なお風呂を消毒して使う場合もあるようです。腰くらいの位置まで溜める温水は、人肌くらいの温度で、自然塩が溶かされ、羊水に似せた環境になっています。

水中出産は、1970年代から西ヨーロッパで徐々に広まりはじめ、1980年代に日本でも知られるようになりました。ドイツでは2002年に全出産の10%が水中だったという情報もあり、ヨーロッパでは選択し易い環境のようです。日本では、「性と健康を考える女性専門家の会」が2000年に調査した際、既に1900件を超える水中出産が報告されていたとのことで、割合はまだ少ないものの実施されているようです。

先輩ママの体験談

水中出産の体験談をいくつかご紹介します。

体験談1
助産師さんの体験談です。色んな分娩法を介助してきた中で、水中出産を選択した理由も参考になります(以下抜粋)。実際も、もう陸では産めないというほど楽で満足な出産だったようです。

「(水中出産では)とても感激的なシーンが多かった。」
「赤ちゃんが、お股から出た後、水面に上がってくるまでの姿がかわいい(羊水を泳ぐ姿を目の当たりにできる感じ)」
「お湯の温かさで、和痛効果がある」

体験談2
QAサイトの回答より。水中ならではの誕生シーンが想像できます。他にも、浴槽が狭くて動き辛く筋肉痛になった、痛みは和らぐものの後半は痛かった、陣痛が弱まりのぼせた、など状況や人により様々な感想があります。

産んでいる最中、赤ちゃんの肩がぬけると、あとは、スポンという感じで、でてきます、そして、浮いてきます。空気中だと、ずるずるて感じですよね。

体験談3
モデルの道端カレンさんは、水中でもやはり痛くて二人目は無痛分娩にしたそうです。

すごく良い経験をしたと思っています。ただ、陣痛が和らぐっていうのは、初めてのことだからあの痛みが水中で和らいでたのかわからないし、普通にめちゃくちゃ痛かったんですよ(笑)

水中出産のメリットは?

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具体的に水中出産のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。引用もふまえ、以下にいくつか書いていきたいと思います。

論文で報告されていた水中出産の利点は、水の浮力を利用しての産痛の緩和、自由な体位、水に浸かることの快感やリラックス効果、羊水中から水中に出ることが胎児に与えるクッション効果等でした。

1.産痛の緩和
リラックス効果があるということや楽な体位が取りやすいということから、痛みが緩和されます。アメリカの産婦人科学会と小児科学会が2014年に出した連名勧告によれば、分娩第1期(子宮口全開まで)について、産痛緩和の他にも、麻酔使用が90%に減少、第1期の時間が約30分短縮、といったメリットがあったそうです。

2.自由な体位
お腹が大きく体も重たい妊婦は、体の向きを変えるだけでも一苦労で、お腹を圧迫しないよう体位に制約もあります。浮力のある水中ではそれらが軽減され、しゃがんだり、四つん這いになったり、ひざをついたり、その時々で楽な姿勢をとりやすくなります。

3.リラックス効果
浮力により、水中での体重は陸上の10分の1になるといわれています。その分筋肉の負担も減って緊張を緩めることができ、リラックスした状態になります。また、温水に浸かると自律神経 「副交感神経」が優位に立ちます。これが気持ちを鎮める働きをして落ち着いた気分になり、心も体も緊張がほぐれるのです。

4.胎児に与えるクッション効果
赤ちゃんはママのお腹の中で、約9ヵ月もの間羊水にぷかぷか浮いて暮らしています。そのような空間から空気中に出てくるより、羊水に似せた温度や水質の水中に出てくる方が負担が少ないといわれています。

5.会陰切開率の減少
他にも、温水中で皮膚が柔らかくなるためか、会陰切開率減少という報告もあります。

ドイツの統計では、陸上での出産の場合38%の産婦に会陰切開が必要になるのに対して、水中出産の場合はその半分の19%だそうです。

水中出産のリスク・デメリットはある?

水中出産のリスク・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

通常の出産と比較して危険ではないという調査報告もありますが、赤ちゃんやママの死亡事故も起きています。重大な副作用・合併症の報告は分娩第2期(子宮口全開以降)に集中しているため、出産まで水中で行う場合特に、リスク・デメリットについても慎重な検討が必要です。

1.感染症
細菌が最も増える温度は36℃前後です。水中出産の水温はこれくらいで、新生児や妊婦は重篤な感染症に対する抵抗力が低下しているため、感染症が最大のリスクになります。日本でも1999年に24時間風呂での自宅水中出産で、新生児レジオネラ肺炎による死亡事故がありました。ママにも、破水後や胎盤娩出まで水中で行う場合は特に、子宮内感染症などのリスクがあります。

2.出血
温水中は血行が良くなり痛みの緩和やリラックス効果がある一方、出血量が増えるというリスクもあります。通常の出産でも、赤ちゃんや胎盤が出る際にママは大出血することもありえますが、水中ではその観察や対処が遅れてしまいます。また、分娩時の臍帯の断裂(赤ちゃんからの出血)のリスクもあります。

3.赤ちゃんの呼吸障害
赤ちゃんがおぼれるリスクもゼロではありません。水中出産が原因と考えられる、新生児の呼吸器疾患や低酸素性虚血性脳症の報告もあります。ただ、生まれてから60秒以内に水中から取り出せば心配はないともいわれています。赤ちゃんが初めて呼吸をするのは水中から顔を出した時で、水中で水を飲みこんだりしないし、新生児にはダイビング反射作用が備わっているためだそうです。

4.緊急時の早急な対応
大出血した場合の止血対応もそうですが、水中から出すとなると手順が増え、通常より時間がかかってしまいます。助産院や自宅での水中出産だった場合は、助産師さんは医療行為はできないため、病院への搬送にも時間がかかり、最悪手遅れになる恐れもあります。

5.できない人もいる
これらのリスクにより、逆子や多胎妊娠、早産、産婦がエイズや肝炎に感染している場合などは水中出産は出来ないという制約があります。

水中出産の費用は?日本では病院が少ないの?

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水中出産の費用は、普通分娩費用に数万円追加になるのが一般的といわれます。ただ、数十万円の場合もあり、費用はばらつきがあるようです。また、出産法は問いまんせが、出産中に問題が起きて、ママや赤ちゃんに対応や入院延長が必要になった場合は、その分費用もかさみます。出産方検討時には、リスクである事項が起きた場合の追加費用についても、考えておきましょう。

水中出産が普及しているヨーロッパでは、専用の設備が整った病院も多く、病院側から勧められる場合もあるようですが、日本ではまだ少ないのが現状です。専用の浴槽設備の導入・管理費用がかかることや、認知度の低さ、医療方針との相違などから、水中出産に対応している病院はまだ限られています。

地方の場合は尚更数が少なく、通える範囲に見つけられないこともあり得ます。そのため日本での水中出産は、助産院や助産師介助により自宅で行われることも多いようです。家庭用風呂では、配管など完全な洗浄・消毒が難しい場合もあるため、衛生管理や緊急時の対応など、リスク対策を入念に確認しましょう。

保険は適応できる?

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水中出産をした場合、保険は適応されるのでしょうか?

基本的に日本では、妊娠・出産は病気ではないために、出産一時金は出ますが健康保険は適用されません。そのため、普通分娩に追加でかかる水中出産費用も自費負担となります。保険会社の多くは、「健康保険の適用有無」で給付金の支払い可否を判断するため、民間の保険に加入していても給付されないでしょう。

もちろん、もし問題が起きた場合に、必要な医療行為として行われた対応については、おそらく適用されるでしょう。健康保険が適用されれば、民間保険の給付金もおりることが多いです。かかった費用が高額であれば、高額療養費や医療費控除も申請できるかもしれません。保険適用状況が分かったり、医療費控除の確定申告で使えたりするので、病院で貰った明細は安易に捨てないようにしましょう。

出産方法は医師と相談しながら、たくさんの選択肢を考えよう

現代の日本では、出産方法は、色々な選択肢から選ぶことができます。例えば、産む姿勢には座位やフリースタイル、産む場所には水中・自宅・LDR、痛みの緩和法には無痛・ラマーズ法・ソフロロジー、家族も立会をする、のような選択肢もあります。

様々な選択肢と、それらのメリット・デメリットを調べてみましょう。特にリスク検討は重要です。もし何か問題が起きれば、最悪、赤ちゃんやママの生死や、生涯続く障害に繋がる可能性もありえます。メリットが希望に合うかも大事ですが、母子ともに健康に出産できる、という当たり前に考えている前提が無事にできるかどうかが最も重要です。自分の状況でそれらリスクに問題ないか、医師とよく相談しながら、たくさんの選択肢を考えましょう。

安全対策や緊急時の対応を確認したうえでの選択を

水中出産のメリットは魅力的で、安全面も問題ないともいわれ、海外ではそれほど珍しくない選択肢のようです。とはいえ、WHOの59カ条では、「十分な確証がないので、まだはっきりと勧めることができないこと(研究によって問題点が明らかになるまでは、慎重にすべき)」に分類されています。

「性と健康を考える女性専門家の会」は、それらリスクもふまえ、ローリスク産婦である確認、周辺含めた浴槽の洗浄・消毒、分娩中・後の密な母子観察による安全の保障、症例集積研究や個別のケースレポートの積み重ねによる安全性の検証、などが必要だと述べています。

水中出産は、体験談のように感動的で特別な体験にもなり得ます。一方で、安全管理の甘い状況下で行うとリスクの高い出産法でもあります。選択する場合は、安全対策に問題ないかや緊急時の対応を確認して、不安のない出産施設を選びましょう。

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この記事を書いた人

にじいろ

一歳の息子がいるアラフォーママです。
興味あるイベントを見付けてはよく息子連れで出掛けている外出好き。イベント情報などの情報収集も大好きです。
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