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大人の感情を読み取れるのは3歳から!?最新の研究結果に注目

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すでにご存じの方も多い赤ちゃんの顔マネは、「アタッチメント」という母親との愛着行動の一つである、とイギリスの精神科学医のボウルビーが提唱しています。アメリカの研究から、「相手の表情を読み取る」能力をすでに持っているという研究が発表されていました。

有名な赤ちゃんの顔マネ

みなさんもご存じの通り、生後2~3カ月の時から、
人の顔をしっかりと認識したり、赤ちゃんが大人の顔マネをすることがありますね。

これは、赤ちゃんが母親との間に『愛着(アタッチメント)』を形成し始めるからです。赤ちゃんが振りまく愛嬌は、親にかわいがられることで赤ちゃん自身の生存可能性を高めるためにある、一種の本能的な反応なのです。

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アタッチメント(attachment)という概念を考案したのは、イギリスの精神科医のジョン・ボウルビー(John Bowlby, 1907-1990)ですが、アタッチメントとは特定の相手(母親)との親密さを持つ情緒的な絆・つながりのことです。人間の赤ちゃんは生まれてすぐに、『将来の母子間のアタッチメント形成』に役立つ生得的な機能・反射を持っています。人間の顔に対して『視覚的選好』を持ち、人間の声に対して『聴覚的選好』を持っているだけでなく、他人の顔の動きを真似する『新生児模倣』や他人に対して笑いかける『新生児微笑』といった特徴的な機能を備えています。

私も、この概念はかなり前から知っていたのですが、
それに加えて、とても面白い研究を発見しましたので、ご紹介したいと思います

3歳から、相手の表情を読み取ることができる!?

11月4日付の米オンライン科学誌、プロスワンに発表された内容によると、

人は3歳ごろになると、相手の表情から心の状態を読み取ろうとするようになる
(京都大の明和政子教授(発達科学)チームの実験による)

ということなんです。

これは、一体どういうことなのか?
ちょっと具体的に、見ていきたいと思います。

主な実験結果から導き出されたものは…

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簡単に説明していくと、実験では、チンパンジーと人間の行動比較が行われました。

 1)人が目的を持った行動をとる
 2)それを見る「子ども、大人、チンパンジー」がどこを見るかを分析する

このような流れで実験が進みます。

■実験結果、人の場合
特に顔に注目する。また大人の場合は、目的が達成されなかった時の行為者の顔を見たがる傾向がある。

■実験結果、チンパンジーの場合
達成できたかは関係なく、どちらの場合も、行為者の顔を注目することはない。

ここから何が分かるか?と言うと、

人は、人の行動の意図(故意であるかどうか)を人の表情から読みとろうとするということですね。

例えば、目的の行動が達成できなかった時に悲しい顔をする→「きっと、達成したかったんだなあ」という感じでしょうか。

これは、新生児(12カ月未満)と子ども(3歳~)でも比較されたそうですが、
子どもは大人と同様、行動をとった後に人の表情を見るということが分かりました。

一方で、新生児の場合、そういった傾向は見られず、ずっと顔を見ているという結果でした。新生児の場合、行動の意図と表情は結びついていないことが明確ですね。

ここから、子どもも、人の行動がどういう意図で取られたかを表情から読みとろうとしているということが言えるそうです。

アタッチメントとは別の社会的コミュニケーションが育まれている

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どんぐりころころ

どんぐりころころです。子育てや教育に関する、海外情報をウォッチするのが趣味です。...

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