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公開 2015年11月30日  

「3歳児健診」は何をするの?当日の様子を徹底レポート!

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3歳の間に住んでいる土地の保健センターなどで受ける「3歳児健診」。心身の発達やことばの成長の度合いなどを観察するものですが、どんなことをするのでしょうか? 先日、我が家の3歳7ヶ月の子が行ってきた3歳児健診の様子を交えてお伝えします。


3歳児健診は事前に準備が必要

3歳児健診では事前に準備していくものがあります。

▼問診票
 妊娠中のトラブルの有無や出産後~今までの子どもの成長の様子、家庭状況、育児に関する悩みの有無など、質問に答える形で記入しました。

▼自宅で視力検査・聴覚検査
 簡単な視力検査と聴覚検査を家庭で実施し、結果をアンケート用紙に記入し持参する必要がありました。

▼尿検査
 当日の朝の尿を採り、容器に入れて持参しました。

視力検査は、主に片目の弱視を早期に見つけるためのものだそうです。片目を覆い、2.5mほど離れたところで絵を見せて、何が描かれているかを答えさせます。これを両目でやります。

聴覚検査は、複数の絵が描かれた紙を子どもに見せ、1mぐらい離れたところから、ささやき声で紙に描かれているものの名称を言い、子どもに指差しをさせます。聞こえの良しあしはことばの発達にも影響するので、早期に発見するためのきっかけの検査だそうです。

これらの検査は、3歳になりたてだと親が求めていることがまだ子どもが理解できず、検査がうまくいかないこともあります。我が家では上の子たちがその傾向にありました。場合によっては「数ヶ月たってからもう1度やって結果を教えてください」と言われることもあります。今回、3歳7ヶ月の末っ子は家での検査、起床時の採尿ともにスムーズにできました。

泣き声が多いのは歯科検診の部屋

1歳半健診の時より会場にいる子どもたちの体は大きく活発な子もいるものの、やはりある程度落ち着いた雰囲気も醸し出している3歳の子たち。しかし、検査の中で泣き声が多く聞こえてくるのが、歯科検診の部屋です。

歯科医が口の中を診察するときは、親が対面で抱っこして、向かいに座わっている先生の足の上に子どもを寝かせます。この体勢で、先生から上下逆の状態で口の中をのぞき込まれるのが、「イヤだー!」となってしまうのですね。気持ちはすごくわかります!

また、診察の後、歯科衛生士さんのところに移動し、歯みがきのやり方のチェックも。普段使っている歯ブラシを持参し、親が一通り磨く様子を見て、アドバイスをもらいます。私は、奥歯は溝がでこぼこしているので、「上側も縦横色々な方向にブラシを当ててみてください」とアドバイスをいただきました。末っ子は割と歯みがきは好きなので、こちらもスムーズに終わりました。

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保健師さんの問診、小児科の先生の診察

さて、歯科検診の後に20分ほど待つことになり、飽きと疲れが出てきた末っ子。保健師さんに名前と年齢を聞かれた時は、「ちば○○○です。3さいです」と答え、身長体重の計測もピシッとできたのですが、次第に雲行きが怪しく……。小児科の先生の診察の際に再び名前と年齢を聞かれたら小声で「さっき、いったし」。なかなか楽しい先生でこれには笑ってくれ、「そうよね、正当な主張よね」とフォローしてくれました。

診察では、男の子の場合はおちんちんのチェック(睾丸がきちんと下りてきているか、包茎でないか)もあります。末っ子はちょっとびっくりしてしまったみたいです。前もって「おちんちんに病気がないか、先生が見てくれるよ」などと声をかけておいてもいいかもしれませんね。

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ことばや栄養についての相談も

1歳半健診や3歳児健診では、気になる部分を見落とさないようにと、小さな気がかりでも経過観察や再検査を進められることがあります。これには、3歳児健診が終わると、小学校入学前の「就学時健診」まで、自治体による集団健診がないという背景もあります。

特に指摘がない場合でも、同じ健診会場で言語聴覚士や栄養士などの専門家に、ことばや食事、栄養などについての相談もでき、状況によっては専門機関につないでくれます。気軽に利用してみましょう。

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