先月、幼稚園で運動会が行われました。
妻と息子のもっぱらの話題は「運動会のリレーの順番決め」でした。長男が通っている幼稚園では、クラス全員が参加するリレーがあります。そこでの「走る順番」が、長男にとっては今、人生の最大の問題でした。
「アンカーやってよ、ママが応援するから!」という妻に乗せられて、クラス内で順番決めの競争をしたようですが、結局はアンカーにはなれなかった長男。今度は、相手チームの速い子と当たらないようにしたい長男と、そこで敢えて競争させたい妻とのやりとりが、端で見ていて笑えます。
「ママが言うなら、やってやろうかな…。でも負けるのは嫌だな…」という長男の葛藤が毎日続いているようです。早くも女子に振り回されるタイプということが見え隠れもします(笑)
パパには、その話は一切しない長男。
「いいじゃん、ママのいうことなんか無視すれば…」というと、
「いや~そういう訳にはいかないよ…」的な反応をします。
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男の子にとって、ママの愛情が必要なわけ
男の子にとってのママの愛情は、その子の一生を左右する大事なもの。もちろん遊びはもっぱらパパ!なんて子もいるでしょうけど、なんだかんだん言っても、ママの愛情は男の子にとって特別なようです。例えば、完全なパパっ子であっても、母親的愛情が大事なようです。
母親と息子の会話
男の子はママが世界で一番好き
ここで花まる学習会の高濱さんの著書『お母さんのための「男の子」の育て方』(2012年 実務教育出版)に面白いことが書いてあるので引用してみます。
<言わずもがなのことですが、実は、お母さんたちが自分で意識している以上に、「母への忠誠心」を男の子は抱いています。忠誠を尽くす犬と同じで、「お母さんが喜ぶならなんでもしたい」と思っているのです。>
うちの長男は、完璧にこの状態です。
父親である自分と二人になると「ママって、怒りすぎだよね」とか言うくせに、やはり母親のことが大好きなようです。というか、「大好き」だと明確に言っています。
やはりママは、男の子にとって一番の存在なんですよね。
そのママが応援してくれるリレーでカッコ良いところを見せたい、というのが、長男の人生最大の関心事だったのです。そして、母親とのやりとりを通して、長男はますますママのことを好きになってきているようでした。
「僕のこと大好きだもんね」が自信になる
実はこの関係が、男の子の人生においては非常に大切なようです。
<「お母さんは僕のこと、大好きだもんね」という、愛されてきた自信は、絶対の自己肯定感を育んでくれます。この自信は、人生を生き抜くうえで、そして人と対峙していくうえで、どんなに助けになってくれるでしょう。
逆に、ここが崩れていると、本当にちょっとしたことでやる気を失ったり、自信を失いがちです。>
一人っ子は、親の愛情を独り占めにできて「愛されていない」状態など考えられないことが多く、そういう意味では強いそうです。
逆に兄弟が多いと、例えば弟と比較されたり、弟のほうが愛されている、などと感じてしまったりすることもあるようで、
<「親の愛をめぐる兄弟の負け組」は「一生、自信を持てないまま」という場合もあります。>
とのことです。
この辺り、ママ自身が知っておくと男の子との関係を築くのに、また、男の子の人生をより豊かにさせるためには何かと良さそうですよね。
ということで、リレーの走る順番をめぐっての、子どもの揺れる心情は、ママとの関係を一生懸命築こうとしている長男の健気な気持ちの表れでもあるようで、端から見ていると非常に笑えます。
また、この関係には父親である自分が全く介在していない、というところもママと男の子の関係が強固な証でもあるように感じます。
で、肝心の運動会で、長男は一生懸命走ったのですがボロ負け。園庭で悔しくて一人大泣きしていた姿が印象的でした。
その後、なぜかママにだけ、こっそりと「悔しくて泣いちゃったよ」とか言ってました。
「パパも知ってたよ。」と言いかけて、聞かないふりをしておきましたが(笑)

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