我が家の長男は幼稚園生。
ある日、幼稚園で大ケンカした、と妻から連絡がありました。
たまたま幼稚園に遊びに来ていた小学校高学年くらいのお兄ちゃんと、ちょっとモメたようです。
幼稚園生の息子が、どうしたって勝てるわけないのですが、砂場で突き飛ばされて、鼻水と泥と涙で、ぐちゃぐちゃになりながら、相手に飛びかかって離れなかったようです。最後は、母親や周りの人に無理やり離されたとのこと。
母親も目を離した隙の出来事で、詳細は全く不明。本人も多くを語らず。泣くのを見られるのが嫌だったようで、必死の笑顔で、何事もなかったように振舞っていたようです。
おそらく当人にとっては、生まれて初めてのケンカで、しかも、いとも簡単にやられて、天と地がひっくり返ったような衝撃だったに違いありません。

ケンカ無しの「無菌状態」は絶対NG?「雑菌子育て」のすすめ!
子どものことを思うばかりに、大事に大事に、いわば無菌状態で育てた子どもたちは、いざという時に弱い。
一説には、引きこもりの原因はこうしたところにもあるのではないか?と言われています。
そこで「雑菌子育て」のすすめ。そういえば、今考えると昔は結構、雑菌だらけだったですよね?
息子、初めてのケンカは大負け
ケンカができない子どもたち
自分は、その話を聞いた時に、実は”良かったあ”と思いました。
というのも、最近、子どもたちはケンカができないと言われているからです。
ちょっとでもケンカをすると、親がすぐに止めに入ったり、引き離したりしてケンカをさせないことが多く、今はケンカの仕方もわからない子どもが多いと言います。
初めてのケンカが、そんな年上のお兄ちゃんで、いとも簡単に負けた、というのは、いまどきとても貴重な経験だと思ったのです。
おそらく、彼は今回のことで非常に多くのことを学んだはずです。

無菌状態で育つ子どもたち
そこで、花まる学習会の高濱さんの話を思い出しました。
それは、
"お母さんが大事に大事に育てた子どもほど、ダメになってしまう"
という話でした。
つまり、大事にするあまり、すべての困難や、トラブルをシャットアウトしたり未然に防いでしまうので、そうしたトラブルに対応したことがないまま大人になってしまう。ということ。
お母さんが、子どものためを思って学校に文句を行ったり、ケンカをちょっとでもしたら、相手の親に文句を言いに行く。そして、こうした経験をしない、させないで育った子どもが、社会に出て初めて自分で対応しなければならないトラブルや困難に遭遇すると、そこで完全に折れてしまう。
引きこもりの主な原因は、こうした育ちの環境や、母親との関係にある、ということでした。
つまり、無菌状態で育つと、ちょっとの菌にもすぐに負けてしまうというのです。
だから、ちょっとくらい、いや、できるだけ雑菌の中で育ったほうが、いざという時に強いということなのです。
親に求められるのは、子どもを無菌状態にするのではなく、雑菌の中に入れて遠くからでも見守ってあげて、助けを求めてきた時には、助けてあげられるような信頼関係を子どもと作ることにある、というのです。
子育てには雑菌が必要
今回のケンカはそういった意味で、息子にとってとても良かったのではと思いました。周りで誰も見ていなかったというのも、年上のお兄ちゃんというのも、ラッキーだったなあと思います。双方に怪我もなかったようだし。
たくましく育たないと、これからの世界では生きていけませんよね。でも、考えてみれば今の親世代が、子どもの頃は、こんなこと普通にありましたよね?
”雑菌子育て”、どうでしょう。社会に出てからヘコたれない子どもになるんではないでしょうか。

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