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公開 2015年11月02日  

自分が母になった今、お母さんに謝りたいこと。

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子どもは生まれる前は、よくお母さんとケンカしていた私。学生時代は感謝の言葉はおろか、反抗的になる事も多かった。帰りが遅い時心配するお母さんのメールを無視したり、せっかく作ってくれたご飯に文句を言ったり。私も母親となった今、思い返してみると、謝りたい・改めてありがとうと言いたいことがあります。


お母さんに反抗的だった私

高校生まで、何かにつけてよく母とケンカしていました。
特に思春期は反抗的な態度を取り、母のいうことなど聞く耳なし。

仕事をしながら家事もこなしていた母。

今思うと本当にすごいなとわかりますが、当時はお母さんなんだから「やってくれて当たり前」と思っていました。私も母親となった今、改めて謝りたいことと、ありがとうと言いたいことがあります。

「働かないで」と言ってごめん

母は大学の講師としてフルタイムで働いており、とてもパワフルな人です。日中は大学で教え、家に帰った後も講義内容の資料を作ったり、仕事に関する本を読んだりととても忙しい日々を送っていました。

専業主婦を母に持つ友だちも多かったので、
私は子どもの頃、いつも家にいてくれる母親に憧れを持っていました。

せかせかせず、いつもニコニコして、美味しいごはんを作ってくれるような母親。お母さんに「専業主婦」になってほしいと思い、そんな思いをお母さんにぶつけたこともあります。

「なんでそんなに仕事が大事なの?」
と思いをぶつけていました。

今になって思うと、働きながら育児する母親は私にとってのロールモデルになっていたのかもしません。

お母さんに似て、私もとても専業主婦になる性格ではなく、妊娠中・出産後も早く仕事復帰したいと思っていました。いざ仕事復帰してみると、働きながら育児することってこんなに大変な事だったんだということに!

毎日が息つく暇もほとんどなく、ノンストップです。今思うと、働きながら毎日ごはん作って、お弁当を用意してくれたお母さんのありがたさを痛感してしまいます。

「完璧な母」を求めてごめん

お母さんは家事をすべてこなし、料理をおいしく作り、いつも優しく見守ってくれるもの。そんな完璧な母親像を求めていました。

「なんでママはいつも帰りが遅いの?」

「なんで今日の夕飯焼きそばだけなの?」

とお母さんは完璧であるべきと思っていました。

私は一人っ子なので、お母さんにとって一人目の子育てで、分からない事も多かったはず。完璧になれるはずがないし、そもそも、完璧な母親である必要もないのです。

自分に置き換えると、自分は子どもの頃思い描いていた「完璧な母親」とは程遠い。私の場合は、もうご飯を作る気力が残っていなくて、すぐにお惣菜買ったり、外食したりして甘えてしまいます。

お母さんはがんばっていたなぁとしみじみ。

「疲れて帰ってきて、ごはん作ってくれてありがとう」と子どもの時は言えませんが、今なら凄くそう思えます。

子どもが生まれて親のありがたみに気付く人も多い

自分がその立場になってみないと、親の大変さや親のありがたみって気付きにくいものですよね。

「ありがとう」と伝えるきっかけを子どもが作ってくれた

お母さんのありがたみがわからなかった私だったけど、今では素直に「ありがとう」と伝えられるようになりました。そして、「お母さんが働くママでいてくれて本当によかった」とも。

ワーママとなった今ではお母さんと仕事の話もします。時短料理や家事の工夫は本当に勉強になります。仕事が忙しい時はあまり家事を放置してしまう事があると言ったら、すぐに理解してくれる。


「昔は全然言えなかったけど、いつもごはんとお弁当作ってくれてありがとう。仕事しながらよくできたね!」

と言うと、

「がんばってたのよ」と優しくお母さんは微笑みました。

それを聞いて、涙が出てしまいました。

昔も今も強い味方でいてくれるお母さん。「いつもありがとう」とまた伝えようと思います。

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