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無痛分娩とは?本当に痛みがないの?リスク・デメリット・メリットまとめ

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聞いたことはあっても、体験者にはなかなか出会わない「無痛分娩」。2015年にドラマ化された漫画「コウノドリ」でも取り上げられ話題になっています。言葉のとおり痛みは全くないの?意識はあるの?リスクは大丈夫?気になるメリット・デメリットや費用についてまとめました。

目次 無痛分娩とは?
無痛分娩のメリットは?本当に痛みがないの?
無痛分娩の母体へのリスク
無痛分娩の赤ちゃんのへのリスク
無痛分娩の費用はどのくらいかかる?
無痛分娩をした人の体験談
まとめ

無痛分娩とは?

分娩時の痛みを麻酔で和らげる出産法を、「無痛分娩」といいます。

無痛分娩の種類は幾つかありますが、現在の主流は硬膜外麻酔を用いる方法です。この麻酔法自体は、手術やその後の鎮痛目的では日常的に使われているものです。細くて柔らかいチューブを使って背中の奥に麻酔薬を少量ずつ注入することで、痛みを和らげます。

日本ではまだあまり普及していませんが、欧米では一般的な方法なのだそうです。
無痛分娩率は、日本で全分娩の2.6%(2007年の調査)なのに対して、アメリカでは経腟分娩の約61%(2008年の調査)、フランスでは経腟分娩の約80%(2010年の調査)、その他ヨーロッパ諸国では全分娩の20%前後、と大きな開きがあります。

日本での普及率が低い理由は、痛みを経験することで母親の自覚や子どもへの愛情が生まれるといった考え方のほか、人手(麻酔科医)も手間も必要となる無痛分娩に対応できる分娩施設が少ないことが大きいと言われています。

無痛分娩のメリットは?本当に痛みがないの?

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①痛みの緩和
一番のメリットはこれですね。下半身の痛み止めなのでお母さんの意識はあり、下半身の感覚も残り、ゆっくり「いきみ」ながら分娩をすすめるので、自然分娩に近い面もあります。

麻酔の効き方や投入タイミングは個人や施設により違い、効く前の陣痛や後陣痛は普通にあるものの、分娩中の激痛のほか、胎盤摘出や会陰切開の跡を縫うような後処置の痛みも軽減できます。

②負担の軽減
分娩時の痛みや恐怖感によるストレスで、赤ちゃんに届く酸素が減るなどの悪影響もあると言われているので、赤ちゃんの負担も減ります。
お母さんに、心臓や肺の病気、妊娠高血圧症、高齢出産で産道の柔軟性が弱い、のような懸念点がある場合は特に、負担を軽減し、より安全で長引かないお産にできるメリットは大きいです。

③体力の温存
痛みが少ない分、自然分娩に比べ、体力の消耗が抑えられます。産後の昼夜問わない赤ちゃんのお世話や、退院後の家事育児生活に備えることができます。

④分娩中のゆとり
激痛で無我夢中、という状況にならないので、家族と話したり、助産師に質問したり、と比較的落ち着いて過ごせます。痛みで記憶が飛ぶようなこともなく、進行の把握や記憶ができるでしょう。

⑤万一の場合、帝王切開への切り替えがスムーズ
万一分娩中に帝王切開が必要な事態になった場合も、麻酔のチューブが既に体に入っているため、スムーズに切り替えることができます。

⑥計画分娩
日本では計画分娩になることが多いので、予定をある程度コントロールすることができます。家族の立ち会いや、上の子を預けるなどもしやすくなります。

無痛分娩の母体へのリスク

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麻酔を使用する分、お母さんには、以下のような副作用や合併症などのリスクはあります。

麻酔の副作用

・足の感覚が鈍くなったり、足の力が入りにくくなる
・軽い血圧低下
・尿意が弱い、尿が出しにくい
・かゆみ
・体温の上昇


まれに起こる不具合

・頭痛や吐き気 : 麻酔管を入れる際に周囲を傷付けた
・一時的な異常な症状(耳鳴りや舌に金属のような味がするなど) : 血管内に麻酔薬が入った
・お尻や太ももの電気が走るような感覚 : 麻酔管が神経に触れた
・麻酔の効果が強く急速に現れる : 麻酔薬が誤って脊髄くも膜下腔に入った
・永久的な神経の障害が残ることがある : 硬膜外腔や脊髄くも膜下腔に、血液のかたまりや膿がたまって神経を圧迫

これらは、問題のないレベルであったり、一時的であったり、すぐ対処できるものもあります。
大きなリスク回避のためには、医療技術や万一の対応にも不安のない施設を選ぶことも大切です。
また、以下のようなお母さんはリスクが高くなるため、無痛分娩を受けることができない場合があります。

・血液が固まりにくい
・大量に出血している、著しい脱水がある
・背骨に変形がある、背中の神経に病気がある
・注射する部位や全身がばい菌に侵されている、高い熱がある
・局所麻酔薬アレルギー

無痛分娩の赤ちゃんのへのリスク

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現在主流となっている硬膜外無痛分娩では、赤ちゃんへのリスクはほとんど無く、逆に、分娩ストレスの軽減が胎児胎盤循環を改善させ、良い影響が期待できるともいわれています。

点滴など他の麻酔法の場合は、赤ちゃんにも麻酔が効いて眠ったような状態で産まれるケースや、過去に今より高濃度で行われていた硬膜外無痛分娩では、産後数日間、運動機能や刺激に対する反応が弱いという報告もありました。

でも現在主流の方法では、低濃度の麻酔薬での局所麻酔なので、赤ちゃんの体内に入る麻酔量はごく微量で影響のないレベルとされています。産後の運動能力や刺激に対する反応、母乳育児にも、悪影響は認められていません。その後の成長(学習障害の有無を比較した研究)にも、自然分娩の子どもとの差はなかったと報告されています。

また、無痛分娩では以下の特徴が報告されていて、状況によって赤ちゃんの負担が増えることもあるかもしれませんが、悪影響はないといわれています。
・分娩第Ⅱ期(子宮の出口が完全に開いてから赤ちゃんが産まれるまで)の時間が長くなる
・鉗子や吸引、子宮収縮を強くする薬を使うことが多くなる

無痛分娩の費用はどのくらいかかる?

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無痛分娩の費用は健康保険が適用されず自費負担になるため、自然分娩よりは高額になります。
大抵は自然分娩費用に無痛分娩費用が追加され、その金額は施設によって様々です。

2004年に日本産科麻酔学会が行った調査(硬膜外無痛分娩を行っている46施設からの回答)によると、追加費用は以下で、施設規模が大きいほど高い傾向があるようです。
・個人施設では0~5万円
・一般総合病院では3~10万円
・大学病院では1~16万円

施設によりますが、手が届かない額ではないですね。
自然分娩費用も平均的に40万円から70万円くらいと幅が広く、無痛分娩追加分を含めるとかなり差は広がるので、費用も病院選択の大きな要素になります。
もちろん、健康保険や国民健康保険からの出産育児一時金42万円は支給されますので、それを引いた額が自己負担額です。

また、何らかの補助が受けられないかも検討してみましょう。
結果的に、吸引分娩や鉗子分娩、帝王切開、入院が長引いたなどの場合、これらを医学的に必要と医師が判断すれば、健康保険が適用され、高額療養費申請もできるケースもあるようです。
その他、自治体で妊産婦に対する医療費助成がないか、民間の医療保険に入っていれば給付金がでないか、確定申告で医療費控除の対象に含める、なども確認しましょう。

無痛分娩をした人の体験談

体験談を探すと、痛くなかったという肯定的意見がほとんどでした。
『うとうと眠ってしまうほど痛みのないお産で、最後まで本当に楽でした。私がリラックスしているので夫も上の子も安心して立ち会えたようです。』

『最初の方少しだけ陣痛を経験しますが、麻酔開始後は全く痛みは感じませんでした。いきむときは、痛くないだけで感触は判り、陣痛で苦しんで体力を消耗しないので本当に楽だと思いました。』

『陣痛が始まってからいきみ始めるまで10時間以上でしたが、その間とてもリラックスでき、痛さも全く無く、本を読みながら赤ちゃんを待っていました。』

『赤ちゃんが出てきた瞬間も、余裕を持って笑顔で迎えることができたのも嬉しかったです。』


産後の快復の早さについても目立ちます。
『体力の回復も全然違います。自然分娩では次の日は全身筋肉痛、出血も多くフラフラ。無痛では三時間後くらいには普通に歩いて赤ちゃんを見に行きました。』

『産後の回復も良好で、産まれたての赤ちゃんとの時間を思う存分楽しめたように思います。』


副作用は、経験しても軽度なことが多いようです。
『副作用については軽めの頭痛が数時間続いたことくらいでした。』

『足先の軽いしびれがあるだけでした』


反面、痛かった、思ったようにならなかった、という方もいます。
『とても麻酔が効いているとは思えない痛みが丸二日近く続き、その間はほとんど飲まず食わず。「いきむ」感じがよく分からず、結局赤ちゃんは吸引され、私も酸素マスク、会陰切開もされての出産になりました。でも切開や縫合の痛みはなかったので麻酔は効いていたのかも』

『陣痛に気付くのが遅くて(または進行が早くて)、普通分娩になってしまいました』

『残念な事に、赤ちゃんがつかえて出てこれずに緊急帝王切開になってしまいました』

両面ありえるという可能性も考えて選択したいですね。

まとめ

出産は、「鼻からスイカ」のような、理性を失うほどの最大級の激しい痛みといわれています。
未経験のうちはひたすら恐怖で、経験後はすぐ忘れたという人もいる一方、二度と経験したくないという人も多いでしょう。痛みの軽減には普通に麻酔が使われている昨今、考えてみれば出産の痛みにだけ、これほど強い痛みにも関わらず、ただ耐えなければならないのも不思議です。
リラックスして笑顔で迎えられるかもしれない出産、選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

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出産・産後 分娩方法 無痛分娩

この記事を書いた人

にじいろ

一歳の息子がいるアラフォーママです。
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