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公開 2015年10月29日  

寝坊で遅刻した私を救ってくれた先生の言葉に学ぶ、子どもが失敗した時の対応法

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皆さんも一度はあるでしょう。「寝坊したああ」という経験。集合時間はまだだが、普通に出発しては間に合わない危機的状況。選択肢は2つ。遅刻して行くか、理由をこねくり回して欠席するか。そんな究極の状態における心理と周囲の対応について、考えてみます。今回は、私が遅刻した際に先生がかけてくれた言葉から子どもが寝坊したときに親としてどう対応するかについて考えてみました。


やっべ、寝坊した!!ということ、ありませんか?

「チリリリリリーン」
爽やかに鬱陶しい、朝の目覚まし。

そんな目覚ましの呼びかけに気付かず、もしくは何かの手違いで呼びかけてすらくれない場合。
目覚めた瞬間のあのゾッとする感覚は、何度味わっても嫌なものです。

我が家の子どもたちも、時間になってもなかなか起きてこない・・ということが多々あります。


寝坊を無理矢理分類すると大きく2つに分けることができます。
①集合時間はとっくに過ぎている豪快な寝坊
②集合時間はまだだが、移動時間を考慮すると間に合わない謙虚な寝坊


①の豪快な寝坊の場合は、もはやノックダウン。
事前に連絡すらできていないため、平謝りするしかないでしょう。

しかし、問題は②のケース。
②のケースではさらに2つの選択肢があります。

A. 遅刻して行く
B. 理由を考えて、ずる休みする


明らかに誠実なのはAの選択肢ですね。


し か し。

実際に学校なりに出社すると、反応は真逆になるんです。

Aの場合:
次から寝坊すんなよ!
なんで寝坊したんだ?
寝坊した理由は?
寝坊しないためには?
最近気がたるんでないか? …etc.

Bの場合:
昨日体調大丈夫だったか?(体調なんて本当は悪くないんですがね。)
昨日は大変だったねーもう解決した?(大事件なんて本当はないんですがね。)


本当のことをいったAの場合は、尋問される。
上手くその場を交わし、嘘をついたBの場合には、なぜか心配・ねぎらい・共感を集める(場合が多い)

どこか納得いかないなあと思っていました。

本当にそれって正しいの?

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私が小学生3年生だった頃、同じように寝坊をしたことがあります。

当然のように迷うんですね。
ずる休みした方が良いかな、でもやっぱり行ったほうが・・・と色々考えてしまいます。

その時私は悩んだ末、「遅刻しても学校に行く」という選択をしたのですが、
そのとき、担任の先生が私にかけてくれた言葉が今でも鮮明に記憶に残っています。


先生「ちゃんと来てくれてありがとう。先生心配したよ。体調は大丈夫?」


幼いながらに、とても衝撃的な一言でした。

・目線を合わせて話してくれたこと
・遅刻したのに、ありがとうと言われたこと
・怒られると思っていのに、心配してくれたこと


私の気持ちに共感を示し、気遣って下さった先生のことが、私は大好きになりました。
そして以前よりも信頼するようになりました。

失敗した時って、後ろめたい。そんな時こそ、子どもの気持ちに共感してみよう。

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遅刻とか失敗って、したくてするものじゃないんです。
遅刻や失敗をした時は、後ろめたい気持ちでいっぱいになりますし、
その時点で、反省している子どもがほとんどなのではないでしょうか。

だからこそ、一度子どもの心情に共感を示すことが大切だと私は思います。

子育てにも同じようなことがいえますよね。

例えば、

・ものをこわしてしまったとき
 →けがはない?大丈夫?けがしてなくて安心したよ。

・ルールをやぶってしまい、謝りにきたとき
 →ちゃんと報告できて偉いね。ありがとう。

・友達とけんかしてしまったとき
 →◯◯ちゃんと意見が合わずにけんかになってしまったのね。二人とも辛い気持ちしたよね。

このように私は、自分自身の経験から、
「ついつい怒りたくなる瞬間こそ、子どもがどんな気持ちなのかを想像して、まず共感を示す」ことを大切にしています。

みなさんも是非、心がけてみてはいかがでしょうか。

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