営業スキルとは、いうなれば「問題解決」をするということ。
顧客の問題を見つけて、課題をあぶりだし、そして打ち手を提案し、最終的に相手に買ってもらったり、何かを受注する。というこのステップ。
このステップを新入社員の頃から、常に意識して体系的にやっていた人が、繰り返していくうちに、いずれはNo.1営業マンと成長していくと言われていますね。
そこで今回の本題。
実はこの営業スキル。どうやら育児にも大いに活かせる(ものもある)のです!
子どもを顧客。してほしいことを「受注」とみなし、実際にシュミレーションをしてみました。
この営業スキルを使って、育児という「問題解決」をするべく一つ一つ、分解してみていきましょう!
No.1営業マンの営業テクニックは、育児にも応用可能なのか?

優れたビジネスマンの証である「No.1営業マン」。数々のMVPなどを受賞し、どんな相手をも虜にする素晴らしいスキルをもっていても、なぜか育児はうまくいかない?!そんなときに、自分がもっている営業手法を思い出して、育児に対応してみてはいかがでしょうか?
育児って、じつは営業の連続じゃないだろうかという仮説。
6つの鉄板営業テクニックがこちら
まず、営業職なら誰でも知っている有名な6つのテクニックをご紹介します。
相手の問題解決をすることが目的の営業職では、
①ニ者択一法
②動作訴求法
③例話法
④部分承諾法
⑤所有暗示法
⑥疑問解消法
以上の6つが有効だと言われています。
①ニ者択一法 ~どちらかを選んでもらう~
これは、何かの契約に迷っている顧客がいるとしても、契約前提で2つのうちどちらか一方へ誘い込むという営業手法です。
お客様はつい、どちらかを選ぶことにより、躊躇いを断ち切るケースが少なくないという話法。
例:「お支払いは一括になさいますか、それとも分割になさいますか。」
これは非常に登場する回数が多いです。
・風邪薬を飲むために少しでも食べて欲しい時 「自分で食べる?ママが食べさせる?」
・勉強してほしい宿題がある時「算数にする?それとも国語にする?」
など、子どもに片方を選択してもらう手法です。
イヤイヤ期のときなどにも応用できます。
「ご飯食べない!」と言っていても「ご飯がいい?パンがいい?」と聞けば「パンー」と言って食べ始めてくれることも少なくありません。
しかしながら、営業の場合は「受注」前提で退路がないような選択肢を提示しますが、子育てでは退路をたつような使用方法はおすすめしません。
②動作訴求法 ~踏ん切りをつけるため、動作を誘発する~
やってほしい動作を誘発することで、踏ん切りをつけるテクニックです。
例:「実際の申し込み手続きは大変簡単でございます。お手元に「入会申込書」があるかと思いますので、まずお手元に出して頂けますか。簡単に説明させて頂きます」
相手にハードルの低い初動を喚起させることで、その後に続くアクションに結び付けやすくする、というものです。
例えばそろそろ幼稚園に行く時間。
でも行かないと言って、子どもが大騒ぎしだしたら・・?
まずは玄関のドアを開けてしまいます!(子どもにとってハードルが低い初動を親がやってしまいます)
目の前の風景が変わると子どもは一気に気分が変わります。
「お?目の前が変わった」と思わせたらしめたもの。
次は一気に「かっこいい(かわいい)靴、はいてみようか?」と誘導します。
靴をはくことだけだったら子どもにとっても精神的ハードルが低く取り組んでくれる可能性が高いです。
靴まではいてしまったら、その後はもう出かけるだけなので、ここで目的であった「受注」が達成されます。
例え話は外出のときでしたが、これは勉強など、子どもにとって精神的ハードルが高いものを取り組んでほしい
時にも非常に有効かと思います。
手始めにかなり簡単なところ、いすに座る。というところから取り組んでもらったり、とりあえず参考書の1ページ目に塗り絵を差し込んだり、と、とにかくかなり低いハードルを用意して、成功体験から入ってもらうということが肝心です。