勤め先が接客業ということもあり、感染対策のマニュアルもしっかりしていました。普段からのうがい手洗い、手指消毒など人一倍注意していたところの冬場の妊娠。普段以上に「体調を崩さないようにしなければ…」と意識を高めていました。
週末の日曜日、長期出張中の旦那のもとへ行き、ホテル住まいのため一緒に外食へ出かけました。中華料理店でランチをしてそのまま帰宅。夫と一緒に過ごした時間は数時間。
翌月曜日、私は会社に出勤するも…なんと朝から嘔吐しました。でも、吐きづわり真っ最中だったため特に気にせず過ごそうとしました。しかし嘔吐が止まらない!!もうほとんど水のようなものを、まさにマーライオンのように噴射状に嘔吐していました。
「絶対おかしい!つわりじゃない!」そう思いながらも、嘔吐と嘔吐による疲労感と倦怠感。トイレから出られない状態が続きました。昼過ぎには出るものさえなくなったのか、嘔吐回数が減りましたが、起き上がることもできないくらい、体がだるく重くなってました。
昼過ぎに早退して帰宅。帰宅するにも車で1時間。恥ずかしいけれどオムツをあて、嘔吐袋を準備して車に乗りました。帰宅後は吐くこともほとんどなく、下痢も数回のみでした。38度の発熱くらいで済みました。
とにかく心配だったのがおなかの赤ちゃんのことです。下痢はそれほどでもないけど、流産してしまうのではないかと気が気じゃありませんでした。
そんな中、私が気をつけていたのは水分摂取。「どんなに吐いても、食べられなくても、水分だけ取っていれば大丈夫。」と以前産院の医師に言われていたので、飲めば吐くけれど、それでも必死に水分を取っていました。
心配だからとすぐに産院に行きことはしませんでした。理由は、他の妊婦さんにうつさないようにするためです。万が一、産院のトイレで嘔吐下痢をしてしまったら感染させてしまいます。また、すぐに病院に行ったからといって医学的に何か出来るわけではないですし、運に任せるしかないと思いました。何かあれば電話で相談すればいいですしね。
症状が落ち着き少し経ってから産院を受診。赤ちゃんは元気でした!医師にノロウィルスに感染し、激しい嘔吐と発熱があったことを報告しました。今回の対処法については正解だったと言われました。
ただ、これは私の場合であって、本当にノロウィルスによるものなのかも判断できませんから、産院へは電話で相談し、必要時は内科受診をおすすめします。内科に受診する際も、電話か受付でノロウィルスの感染疑いであることを伝えてくださいね。
ノロウィルスの感染力の強さはよく知られている通りです。近い人が罹患した場合、周囲に蔓延していくことはよくあるので注意が必要です。
私が発症したのが職場のトイレだったというのがよかったようです。職場は接客業のため、ノロウィルス対策としてトイレには消毒液が準備されていました。感染者疑い者は、排泄後手洗いし、その後便器の中に消毒液をまき、希釈した消毒液で、蛇口とトイレのドアノブ、便座を拭き、再度手洗いをしてトイレから出ると決められてました。感染者はもちろん出勤停止になります。これを徹底していたおかげか、職場では感染者を出すことはありませんでした。
家族への感染ですが、夫が長期不在のため私は実家に仮住まいをしていました。在宅時は嘔吐はなかったし、潜伏期間は妊娠による便秘で排便はなかったし、ほとんどの時間でマスクを着用し、手洗いも徹底してました。しかも職場で嘔吐のMAX時間を過ごしたこともあり、家での嘔吐下痢は数回。職場と同じように消毒はしていました。
このような運が重なったおかげで、周囲に感染させることなくすみました。ちなみに、消毒液は、業務用の塩素系のものでした。
偶然なのですが、離れた地で同時期に夫も発症していました。一緒に過ごしたのはたった数時間、そしてたった1食を共に過ごしただけ。
潜伏期間と発症時間を考えると、夫と私は同時期に感染したと考えられます。移動で使った電車か、食事をした場所かで感染したのか…。外食前の手洗いが不十分だったのかもしれないと反省しました。飲食店側というのも考えられますが、それは注意するのは難しいので、まずは自分達が対策を徹底しようと思いました。