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公開 2015年10月26日  

社会で成功するために必要なのは、IQじゃなくてEQ?それともHQ??

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昔から言われているIQや心の知能指数を伸ばすEQ、はたまた最近新しく出てきたHQ?子どもにとって本当に必要な能力指数って本当はなんなの?と思っている方に指標としている数値と伸ばし方についてご説明します!


子どもの能力をはかる指標ってなにがあるの?

昔から知能指数をはかる指数として「IQ」が主に使われているかと思いますが、最近はその他に心の知能指数と言われる「EQ」や、IQに代わるのではと言われている知能指数をはかる「HQ」という指数も登場してきていますね。

何がなんだか分からない・・と私も思っているのですが、具体的にひとつひとつどんなものなのか調べてみました!

IQってなに?

知能指数(ちのうしすう、Intelligence Quotient, IQ)とは、数字であらわした知能検査の結果の表示方式のひとつである。IQとは、知能検査の結果を表す数値である。「生活年齢と精神(知能)年齢の比」を基準とした「従来の知能検査」と、「同年齢集団内での位置」を基準とした「知能検査」の2種類があるが、従来の知能検査はあまり使われなくなりつつある。また、検査によってはより細かい「言語性知能検査」と「動作性知能検査」も決定する。

皆さんも、学生のときにIQテストというものを受けたことがあるかもしれません。
そのくらい昔から使われている、知能をはかる指標のようです。

EQってなに?

心の知能指数(こころのちのうしすう、英: Emotional Intelligence Quotient、EQ)は、心の知能 (英: Emotional Intelligence、EI) を測定する指標である。心の知能とは、自己や他者の感情を知覚し、また自分の感情をコントロールする知能を指す。
比較的新しい概念のため、定義はいまだはっきりとしていない。後述するジョン・D・メイヤー[1]のように、感情表現の技術とその知能指数を区別する研究者もいる。

うーん、難しくってよくわかりませんね。
色々と調べてみた結果、EQとは私の解釈によると以下の通りです。

知能指数が高い、いわゆる世の中的に頭がよいと言われているだけでは、どうも社会的成功が難しい側面がありそうだとわかった。
そこで新たな指標として生まれたのが、知能指数以外で、
社会で生きるために必要な能力のひとつとして捉えられている、EQという心の知能指数である、ということ。


EQを構成していると考えられる概念は以下の5つです。

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自分を認識する力

自分の感情を理解して、自分を落ち着かせることができる能力。
例えば「日記をつける」ことなどによって、自分の感情と向かい合い、それを認識する。
また、そういった風に自分を振り返る時間をもつことが必要。

自分をコントロールする力

怒りを感じたとき、すぐに手が出てしまうなどの行動をしてしまわないよう、自分をコントロールする能力が必要です。
例えば怒りを感じた時には、○○をすると自分は落ち着く、などという、自分を制御したりクールダウンするすべを持っていると良いです。

楽観的で前向きであること

日本人はアメリカ人よりも物事を深刻に受け取る傾向があるらしいので、楽観的で前向きに物事に取り組めるように感情をコントロールする必要があるとのこと。
失敗してもこのくらいの損失だから大丈夫だ、などと、失敗の大きさを把握できていれば失敗することの怖さが少し減るかも?

共感したり、相手の感情を理解することが出来ること

人間は一人で生きている訳ではないため、人と連携して色々なことをすることが多くなります。そのときに必要なのが「共感」する力。相手を尊重する、ということが大切になってきます。
人の話を黙って聞くことであったり、反対意見も受け入れつつ、ベストな方向に物事を導く能力が求められます。

社交能力があること

いままでの統括のようですが、いわば「社交能力」があったほうが、頭だけが良いだけよりも成功しやすい、ということのようです。
一人で完結できそうな研究の分野でさえも共同研究があるように、他人と一緒に物事を進めるという能力がないと、成功しづらくなってしまいます。

IQとEQの両方あったほうがいいのか?

EQの能力というのは、対人関係や心のコントロールに関する指標のようだ、ということがわかりましたね。

加えて、私が色々な文献を読んで知ったことは、IQとEQは相反する概念ではなく、結局のところ二つともあると好ましいというものでした。
子どもを育てていくのに、勉強を教えるだけではなく感情を理解したりすることも大切だということですね!

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そして最後にHQとは?

IQ(知能指数)に代わる新たな指標『HQ』は、前頭連合野の持つ人間らしさの知能のことです。 あらゆる知能を束ねる統括的な知能と、社会的知能、感情的な知能を併せ持つ前頭連合野は、社会生活を営む上で、とても重要な役割を担っています。

う〜ん、またもやよくわかりませんね。

こちらも私が独自に色々と調べた結果、どうやら脳科学者の澤口教授が提唱している指標のようです。
フジテレビさんの「ホンマでっか!?TV」によく出演されている教授ですね。
具体的には「HQ=人間性知能」ということのようです。



一流大学→一流企業→ドロップアウトしてニート化する若者(12%@厚労省2012年 30~40%@澤口)
こうなってしまうのは、HQが低いということ
勉強ができてもHQが高いとは限らない。
ただし、HQが高ければ勉強もできる。
HQ(Humanity Quotient)

出典:家ノコト:澤口俊之先生の講演会

といった側面があるようです。

では、具体的にどういうことなのかというと・・・

HQという能力に「未来志向的行動力」という能力があるそうです。。
その能力というのは「目的を達成するために努力をする」こと。

つまり「努力をする」ということを子どもに達成させるために、
その物事をなぜやるのか?という「動機付け」と、努力していることを「褒める」ということが大切だそうです。


そしてもう一つ、「社会関係能力」も大切とのこと。

こちらは人間同士でのコミュニケーション能力ということを示しているようです。
こちらはEQと似たような印象を受けました。
(素人なので専門家がみたら詳細が違うのかもしれません・・・)

HQを高くするために前頭前野が大切?

前頭前野というのは脳のコントロールセンターのようなものらしいです。

違う役割を果たしている脳の領域同士をコントロールする役割を持っているのが前頭前夜らしく、たとえば、サッカーや野球のようなチームプレイでそれぞれの役割の選手がいるなか、それをとりまとめてチームが勝利できるようにする監督の役割が脳の中での前頭前野と呼ばれる部分のようです。

それを発達させることでHQが高まり、結果、人間関係もうまくいき、人生が成功するという考え方だそうです。

具体的にHQを高めるために必要なこととは?

澤口教授がいくつか本を出版されておりますが、その中から一部抜粋したHQを高める日常方法は以下です。

・豊かな栄養を摂る(ご飯、魚、豆などの伝統的な日本食)
・常に目的や夢を持ち、未来志向的に生きる
・記憶(知識・経験)を増やし、それを活用する
・文章を早く読むトレーニングをする
・新聞の社説を読み、記憶をもとに要約し、批判する
・社会と積極的に関わる、「恋」をする(豊かな人間関係)
・芸術的な趣味をもつ(右脳を使う)
・旅をする
・時に適度なストレスを求める(新しいチャレンジなど)
・股関節を柔軟にする
・エアロビクス(有酸素運動、ウォーキングなど)を行う(なるべく毎日)
・細かい手作業をする
・早寝早起きを心がける

また同じ本には、以下の記載も。
こちらはHQが高い人はこういう人である。ということのようです。

・前向きで計画的、プラス思考
・個性的で独創的
・”頭”が良く、問題解決能力を持つ
・理性的で、自分の感情、欲望をコントロールできる
・良好な社会性、協調性を持ち、優しく思いやりがある
・豊かな感情、やる気、幸福感、達成感をもつ
・幸福な家庭と社会的成功を得て、人生に成功する

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上記の内容はすべて「私が調査した限りでは・・」ということなので、間違っていることがあるかもしれません。

でも、子育てについていろいろな研究をされている方がいろいろな指標をだされており、本やインターネットで調べてみると、もはや何が良いのか?何が悪いのか?っという状態に私がなってしまっていたので、調べた結果を記事にしてみました。


最後に、子育て中の私が思うこと・・

目の前の子どもがどんなものが好きなのか嫌いなのか、どんなことが楽しくてどんなことに興味がないのか。
知らないから興味がないのか?知っていても興味がないのか?など、結局、親が自分の子どもを見つめ続けて、また毎日起こる子どもの小さな成長の変化を見つけ続けることが大切なのかな、と思いました。

たとえば世の中的に、ピアノが能力を高めると言われているからといって、全員がピアノをやる!ということはありませんよね。運動が体にいいからと言って、体を動かすことが苦手な子が激しいスポーツチームに入ることもない、と思うのです。

目の前の子どもと関わっている親や周りの大人が楽しく毎日を過ごし、笑顔が絶えることのない生活を送ることがまずは第一かなと思ってしまいました。

違う意見の方もたくさんいるかもしれませんが、私はそう思って子育てしていこうと思いました。

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