ずいぶん前に放送したテレビ朝日「しくじり先生 ゴールデン」で大好きになった尾木ママ。
教育評論家として色々なメディアで子育てや教育について語っている尾木ママは、さぞご自身の子育てもうまくいっているのだろうと思っていたのですが、この番組ではご自身の子育て失敗エピソードを赤裸々にお話して下さっていて、とても親近感を持ったのです。
「こんなにえらい人でも子育てで失敗するんだ」
とほっとしたのと同時に、尾木ママが残してくれた言葉たちがあまりにもステキ過ぎて…。
久しぶりに録画していたものを見返したので尾木ママから得た教訓をまとめてみることにしました!!
尾木ママの長女は、「おとなしくて、手もかからない、いわゆるお利口さん」だったそうです。
保育園でも先生の言うことをよく聞く子だったとか。
さらに、禁止していたわけではないのに、「テレビも見ない、お菓子も食べない」という子どもで、近所の人からチョコレートをもらっても「私は嫌いです」と言って断るという徹底したいい子だったという。
尾木ママいわく、とんでもない真実が発覚したのは、長女が大学2年の時。
朝方、長女の部屋からガタガタと音がすることに気づいた尾木ママが部屋を覗くと、暗闇の部屋で、どバラエティを観ながら、お徳用チョコレートを食い散らかしていたといいます!!
尾木ママの「何やってんの?」の問いかけに、長女はポロポロと涙をこぼし
「子どもの頃、テレビを見なかったりチョコレートを勧められても断っていたのは、お父さんが嬉しそうな顔したからよ!」
と衝撃の言葉を発したという。
つまり、親の顔をうかがって長女は良い子を演じていた、「いい子症候群」だったそうです。
尾木ママは長女の気持ちを理解しきれてなかったことを反省しているようです。
私も二人子どもがいるのですが、上のお兄ちゃんのほうが下の子よりも手がかからず、いわゆる「いい子」でした。
彼の元来持っている性格的なものなのかなぁと思っていましたが、この尾木ママの話を聞いてからは、「いい子症候群」の傾向があるのではないかと思うようになりました。
「いい子症候群」についてまとめられている記事があったので、よかったらご覧ください。
そこで私は子育てを続ける上で、次の3つのことを意識するようにしました。
少しずつではありますが、いい子である息子だけではなく、子どもらしい姿も見せてくれるようになってきて効果を感じています。
1.まずは見守ろう
下の子に手がかかるので、どうしても長男には言葉で先回りして「こうすれば?」と助言したり、「○○してね!」と言いがちでした。
彼の自分で考える時間をうばってしまっていたのだなぁと反省しています。
失敗してもいいから、まずは彼が自分で考えて行動できるように見守るようにしています。
2.Iメッセージを使おう
Iメッセージとは、「私」を主語にして自分自身がどう感じているかを伝えるというコミュニケーションの手法なのですが、いい子症候群の子どもにも効果があると思います。
特に、「私(ママ)は、こう思っているよ。○○はどう思う?」と、自分の意見と子どもの意見を別々のものとして考えられるようにすると、子どもも自分の気持ちに目を向けられるようになるし、親である私も子どもの気持ちを意識しやすくなりました。
3.「ごめんね」を親も素直に伝える
親も人間。失敗するのは当たり前だと思えるようになりました。
その上で、同じ失敗を繰り返さないことももちろん大切ですが、まずは「ごめんね」を親で私が子どもに対して素直に言えることが大切だなぁと感じています。
先日も私が、息子のおもちゃでちらかっている部屋を見て、息子に対して「なんで、○○くん片付けしていないの。」と言ってしまったのですが、実は息子が片付けた後に娘がちらかしてしまったよう。。。
息子に「ママ確認もしないで、怒ってごめんね。」と伝えると、「いいよ。でも次からはちゃんと聞いてね。」と言ってくれました。
素直にあやまるということをすると、子どもから学ぶことが多くなりました。
番組の最後に、尾木ママはこのように言っていました。
「親は誰もやったことがないんですよ。子育てとはしくじるもの。失敗するに決まってる。しかし、手遅れはない。人間は死ぬまでが成長発達、いつでもやり直しがききます。」
この言葉を聞いたとき、私はとても救われた気持ちになりました。
答えがない子育ては、誰もやり方を教えてくれないし、いつも悩みの連続。
子育て中のママの中には、はじめてと失敗の連続に疲れてしまっている人もいるかもしれません。
でも「いつでもやり直すことができる」と思えれば、今日からまた、子どもたちと向き合うことを楽しむことが出来そうですよね!!