1. >
  2. >
  3. >
  4. >
  5. >
  6. 「アスペルガー症候群」はどんな障害?~我が家の息子の場合~

「アスペルガー症候群」はどんな障害?~我が家の息子の場合~

「アスペルガー症候群」はどんな障害?~我が家の息子の場合~のタイトル画像

「アスペルガー症候群」という障害をご存じですか?最近よく耳にするけど、具体的にどんな特徴があるのかよくわからない、または自分の子どもにも当てはまるのか知りたい、という方へ。我が家の息子の例とともに、その特性をわかりやすくご紹介します。

アスペルガー症候群とは?

「アスペルガー症候群」はどんな障害?~我が家の息子の場合~の画像1

アスペルガー症候群は、自閉症のタイプの1つですが、言葉や知能の発達には遅れがみられません。「自閉症に見えない自閉症」と呼ぶ人もいます。

「アスペルガー症候群」という名は、その症例を最初に発表したオーストリアの小児科医、ハンス・アスペルガーにちなんで付けられました。アスペルガーは、今から約70年も前に、このような子どもたちに治療教育を施しています。

彼が勤務する生活支援施設にやってきた6歳の少年は、大人のように話し、小学校入学前から分数の計算をすることが出来ました。しかし、他の子どもに関心を持つことがなく、遊びに加わろうとすることもまるでなかったそうです。日本でこの障害が広く知られるようになったのは、ごく最近のことです。では、アスペルガー症候群には具体的にどんな特徴があるのでしょうか。

社会性の障害がある

アスペルガー症候群の人は、その場の雰囲気を感じ取ったり、無言の合図(表情や目線など)を読み取ったりすることが苦手です。だから、自分が笑いたくなったら笑うし、発言したくなったらしてしまいます。

我が家のアスぺルガーの息子も、家族が慌ただしく出かける準備をしている時に、まったく関係のない友達の話やゲーム攻略について、熱心に話してくることがよくあります。「今、出かける準備で急いでいるからね」と説明されて初めて、家族が急いでいたということに気づくようです。

また、アスペルガー症候群の人たちは、社会的なルールや暗黙のマナーを、「教えられなくても何となく知る」ということが、なかなか出来ません。

息子は小学校高学年ですが、なぜ目上の人に丁寧な言葉で話すのか、なぜ身だしなみに気を使わなくてはならないのか、その理由を本当には理解していません。「そんな決まり、なんで必要なの?」と聞いてくることがあります。『常識』と思われていることを言葉にして説明するのは難しく、なかなか息子を納得させることが出来ません。

アスぺルガーの多くの人が、本当には納得いかないまま、パターンとして社会常識を身に付けて生活していくようです。

コミュニケーションの障害がある

アスぺルガー症候群の子どもには、目立った言葉の遅れがありません。むしろ、言葉を覚えるのが他の子どもより早く、難しい単語を使って話すことが多いようです。しかし、会話の内容をよく観察してみると、一方的に自分の興味のあることを話し続け、いわゆるキャッチボールのような、双方向の会話になっていない様子がみられます。

アスぺルガーの人たちは、相手が今何を考えているか、相手がその件についてどこまで知っているか、配慮することが苦手なのです。ですから、突然「話の続き」から話し始めてしまうこともあるのです。また、例え話や、遠回しな表現を理解しづらい面もあります。

息子の場合、学校で先生が「そんなに騒ぎたいんだったら、グラウンドに行って走ってこい!」と言ったのを聞いて、本当に走りに行こうとしたことがありました。学校から帰宅後、私に「本当は行きたかったんだけど、誰も行かないんだ。どうして?この次先生に同じこと言われたら、今度こそ走りに行っていい?」と聞いてきたことがありました。

同じ行動パターンを繰り返す、興味のかたよりがある

「アスペルガー症候群」はどんな障害?~我が家の息子の場合~の画像2

アスぺルガー症候群の人たちは、新しいことや不確かなことに強い不安を感じます。不測の事態に臨機応変に対応する力が、他の人よりも弱いためです。そのため、いつも通りであることを、強く望む傾向があります。いつも通りの道、いつもと同じ店、いつも食べているメニュー…。

多くの子どもたちがワクワクする、プレゼントの包みを開けるあの瞬間ですら、アスぺルガーの子どもにとっては、楽しみよりも不安が占める割合のほうが大きいのです。

息子は以前、行事の時に持っていくお弁当を、いつも同じ内容にして欲しいと私に頼んできました。お弁当といえば、多くの子どもが「今日は何が入っているかな?」と楽しみにするものですが、息子にとっては違うのです。開ける時不安に思わないよう、それ以来息子のお弁当はいつも同じメニューにしています。

また、「興味のかたより」ですが、これは一番わかりやすい特徴かと思います。ある特定のものや事柄に強い興味を示し、大人顔負けの知識を蓄えている子どももいます。そして、その興味がなかなか他のことに広がっていかないことも特徴です。興味が別のことに移るときも、広がるというよりは、また違う事柄に深く強く夢中になります。

息子も、スーパーの看板から始まって、工事現場、宇宙、恐竜と順に熱中しました。他の子どもが欲しがるヒーローもののおもちゃなどには見向きもせず、図鑑ばかり欲しがっていました。

独特の、豊かな感性がある!

「アスペルガー症候群」はどんな障害?~我が家の息子の場合~の画像3

関連する記事

この記事を読んだ人にオススメの記事

この記事を書いた人

かず

アスペルガー症候群の小学生男子(5年生)を育児中の40代。夫と3人家族。
現在は、息子が卒園した発達支援センターの、児童デイのクラスで保育士として勤務。
発...

もっと見る

  1. >
  2. >
  3. >
  4. >
  5. >
  6. 「アスペルガー症候群」はどんな障害?~我が家の息子の場合~