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公開 2015年12月08日  

家で困っていたこと、園で困っていたことは同じだった!? 我が家の凸凹育児体験談

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園では「集団についていけない子」だけど、家ではうまくやっているのでは?と思っていた先生。一方、家では「育てにくい子」だけど、園ではプロの保育士さんが誘導するからなんとかやっているのでは?と思っていた親。でも実は、双方が困っていることは同じだった!?我が家の長男の、凸凹育児体験談です。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017007081

長男が2歳の頃、家で困っていたこと

長男が2歳児クラスにいたとき、私が1番困っていたことは保育園と家の往復でした。

普通に歩けば4分くらいの道のりでしたが、保育園からの帰り道は、柵に上り下りして5分、水たまりをいじって10分、少し家に近づいたと思ったら汚い棒を拾い、危ないので捨てさせようとするとひと悶着あって、泣きわめいて駆け戻る…なんだかんだで平均40分くらいかかっていました。

雨がざんざん降る中でも、ちっとも家へ近づいていかない時。無理に帰ろうとすると長男は泣いて抵抗し、ずぶぬれになりながら道路にへばりついたりしていました。私はたくさんの荷物を抱えています。そんなときはこちらも一緒に泣きたくなります。家についてからも、ごはん・風呂・着替え・歯磨きなど、日常のことがいちいち進みません。

でも私以外の親は、みんな保育園で子どもを引き取ると、「さよならー」と子どもの手を引いてすいすい帰っていくんですよね。どうして私はあれができないのだろう…なんて思っていました。

とにかく困難な日常の中で漠然と思っていたことは、自分はよっぽど誘導が下手なんだろうということでした。同じ団地のお友だちと帰りが一緒になったりすると、長男もつられてうまく家まで帰ってくることもあったり、保育園の先生方は保育のプロです。だから、私がうまくできていないだけで、保育園ではきっとみんなのようにできているんだろうと私は想像していました。

保育園で困っていたこと

長男が通う保育園の2歳児クラスでは、18人の子どもたちに対して3人の担任の先生がついていました。
例えば、1人の先生がクラス全員に対して呼びかけて、次に何をするかのイメージを持たせる。なかなか動かない子に対しては、残りの人員で個別対応することもできます。

全体をまとめる声かけと、子ども1人1人をフォローする声かけ、あるいは手伝い。子どもたちに寄り添いつつ、プロの技を組み合わせて、食事・散歩・製作・昼寝など、いろいろな活動を流れに乗せていくのです。早い子も遅い子もいるし、日によって子どもの気分も変わるもの。そういうことも織り込みつつゆったりと誘導するので、多少のトラブルがあってもだいたい進んでいきます。そのための職員配置です。

ところが、みんながとっくに靴を履いてお散歩スタンバイしているのに、長男だけがまだ部屋の中でぐずぐずしていて、トイレも済ませていない…とか、おしゃべりや手いたずらばかりしてごはんが進まず、みんながお昼寝スタンバイしているのに1人だけ食卓を片づけられない…といったことが、いつもあるのだそうです。

1人遅れているのがいつも長男なので、先生にも集団についていけていません、ということを言われたわけですが、このときには先生方も、「家ではじっくり接することができるからできているだろうけれど」と想像されていたように思います。

状況や場所が変わっても同じということは…?

つまり、親と保育園がお互いに「違う状況ならちゃんとやれているのでは」と想像していたけれど、個人面談ですり合わせてみると長男の場合は「状況が違っても同じこと。場所が違っても変わらない」のだと分かったのです。

これはある意味、一歩前進でした。接し方や、周囲の子どもたちの影響や、環境など、そういうことが引き金になっているのではないということがわかったのです。

長男は、
・身体的な障害はなく
・知能にも問題なさそう
・言葉は理解できる
・(おおむね)反抗的でも攻撃的でもなく、楽しそうで人懐っこい

それでいて「状況にかかわらず、指示行動が極端にとれない」のです。

長男の凸凹育児は、頼りないけれど、ここが出発点でした。

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