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「危ない組体操やめたい」小学6年生がクラスでプレゼン~普通を疑い、違和感を表現することの大切さ~

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小学6年生の生徒が、「組体操をやめたい」と学校に訴えている件が話題となっています。組体操といえば、小学校の運動会の伝統的な種目ですが、怪我なども多く近年ではその危険性が指摘されるように。この生徒はそうした危険性などを調べた上で、学校側に組体操の実施を見直すように求めています。

出典:http://www.city.funabashi.chiba.jp/

「組体操やめたい」小学6年生がクラスでプレゼン

9月13日の夜に投稿された、ある母親のこんなツイートが話題となっています。

うちの子、担任の気迫とまわりの雰囲気に流されて、なんとなく練習を続けてきたんだけど、内田さんの記事とかいろいろ調べて、今日とうとう思い立ったようで「組体操やめるわ」と。調べたことをレポートにまとめ、明日みんなの前で発表するらしい。

組体操といえば、小学校の運動会の集大成ともいえる伝統的な種目。しかし近年では、演技・練習中に捻挫・骨折を含む事故が起こっていること、中には後遺症が残るほどの怪我をする生徒もいたことなどから、その危険性が指摘されるようになってきているようです。



そして今回、この母親の息子さんである小学6年生の男の子が、こうした組体操の危険性について調べ、レポートを作成。クラスのみんなの前で発表しただけでなく、校長先生に手紙まで書いたそうです。

「ぼくは組体操をするのがこわいです。先生は「しっかり練習すればケガしない」とおっしゃるでしょうが、過去にケガをした子たちが、しっかり練習していなかったとはぼくは思えません。練習しても事故は起こります。」「ケガをして、痛い、つらい思いをするのは先生ではなくぼくらです」

「クラス全員、ケガなく中学校に進学したいと思っています。校長先生、組体操をやめてください」といったことが書いてあったように思う。

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「普通」を疑い、違和感を感じたことを表現できるのは素晴らしい

今回の件では、幾つかの視点でネット上の意見が分かれています。



組体操の危険性を訴える声。



学校側の対応を問題視する声。



そもそもの学校教育の問題点を指摘する声。



母親のこの件への姿勢に対する賛否。



などなど、様々な声が寄せられています。



たしかにこの母親の言うことが事実なら、学校側の対応も改善すべき点はあるかも知れません。

(やや情報が限られているので正確な意見がしにくいというのが正直なところです)



しかしこの件に関して私が注目すべきと考えるのは、この小学校6年生の生徒がとった行動そのものです。

(これも、本人の話を聞いたわけではないので、この一連の行動が、本人の意志でやっていることだとすれば、注目に値するだろうと考えています)



そもそも学校では、「先生が言ったことを素直に聞く」ことのできる子が「いい子」だとされるのが普通。



特に組体操は「運動会の伝統」「集団活動の感動と達成感を味わえる」といった要素も加わって、実施・参加することが「当たり前」でそれ自体が「よいこと」だと思いがちです。先生からも、そう教わりますし、先生自体も、”そう教えるように教わっている”かも知れません。



そんな中で、その「当たり前」や「よいこと」を疑い、自分の頭で考え、調べ、そしてクラスのみんなに伝えるまでの行動をとったこの生徒の姿勢には、大人としても学ぶ点が多いと感じました。



学校に限らず社会全体でも、そうした行動をとる人に対して「集団行動ができない」「協調性がない」と決めつけて抑えつけるのではなく、多様な意見を聞き、それを踏まえた上で既存のルールを見直すことができるようになればと思います。

相手の主張を踏まえたうえで、別の方法を考える

今回の件は、学校と生徒の間で話し合いが続いているとのこと。



小学6年生という年齢と、ここまでの行動力を受けて、ぜひこの子には、「なぜ先生(学校)が組体操をやりたいのか」をもう一度丁寧に聞き、さらに考えてみてほしいなと思いました。



「力を合わせて何かを成し遂げる経験をしてほしい」という思いが先生にあるならば、



「なぜ先生たちはその経験が必要だと思っているのだろう」

「僕はその経験が必要だと思うのか、思わないのか」



を考えてみることも大切だと思います。



そして、もし「組体操という手段には納得できないけれど、僕もその経験は必要だと思う」という結論が出たのなら、その経験を得るための「組み体操」以外の方法をぜひ先生に提案してみてほしい。



みんながよいと言っていることに対して、「本当にいいの?」と声をあげる勇気はとても素晴らしく、社会全体で応援していかなくてはいけないことだと思います。



そして、それと同時に相手が「なぜそれを主張しているのか」を考え、そのうえでその目的に賛同できるならば、それを達成するための他の手段を提案できるようになる、そんな流れが社会の中にも広がっていけばいいなと思います。



学校側も、親も、この子のように自分の意見をしっかりと伝える子どもたちに対して、既存の単一的な価値観から抑えつけるのではなく、「しっかり話を聞ける大人」「常に対話の門戸を開いた状態でいられる大人」として誠実に対応してもらえることを願っています。



まだ結論の出ていない話題ではありますが、ツイッター上に寄せられているコメントも含めて、とても考えさせられる内容でした。みなさんの考えを深めるきっかけになればうれしく思います。

【話題のツイートまとめはこちら】

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病気・怪我・健康 怪我・事故 遊び・教育 小学校

この記事を書いた人

きみママ

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