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公開 2015年10月04日  

赤ちゃんが泣くのは不快だからだけではない?知るとホッとする、赤ちゃんは●●な時にも泣く!

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おなかがすいた、おしっこやうんちが出た、眠い、抱っこして…。色々な要求を泣くことで訴える赤ちゃんですが、不快を訴える時にだけ泣くのではありません。意外と気づきにくい、赤ちゃんの泣く「その他の理由」をご紹介します。


泣くことから始まる人の一生

「オギャー!」と泣くことから始まる人の一生。ママのおなかの中の赤ちゃんは、胎盤とへその緒を通して酸素や栄養分を取り入れ、二酸化炭素や老廃物を排出していますが、誕生と同時に肺呼吸に変わります。産声は、肺呼吸の始まりです。泣くことは、生きていくための最初の大仕事でもあります。



そして、生まれてからしばらくは、寝るか泣くか飲むかを繰り返す赤ちゃん。おなかがすいた、おしっこやうんちが出た、眠い、暑い・寒いなど、不快な気持ちやこうしてほしいという要求を泣くことで訴えます。



授乳やオムツを替え、衣類や室温を調節することで泣きやむ場合もありますが、どうにもこうにも泣きやまない場合も。特に初めての育児の場合には、「泣きやませて寝かせること」に力が入りすぎ、ママも疲れがたまりますよね。

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我が子を見ていて気付いた、赤ちゃんが泣く「不快」以外の理由

現在中学2年生の第1子長男の時は、私は初めての育児に右も左もわからない状態。長男はとにかく元気によく泣く赤ちゃんでした。頼る身内もいなく、夫も仕事の帰宅が夜遅く、赤ちゃんと長時間2人きりでいると、何だかずっと泣かれているように感じるのです。



下の子たちの育児を経験してからは、長男の泣きはごく普通レベルだったと振り返ることができましたが、当時は「とにかくずっと泣いている(ように感じる)赤ちゃん」をどうやって泣きやませるかをいつも必死に考えていました。



そんな赤ちゃんの様子を見ていてふと気づいたのです。寝返りができそうでもう一歩の時に「ギャーギャー」、寝返りができてうつ伏せになったけれど元の状態に戻れない時に「ギャーギャー」。なんだか、新しいことに挑戦している時に、やろうという意欲となかなか成功しない悔しさの狭間で必死に泣いているように感じたのです。



そう思いながら見るようになると、その後のおすわり、ずりばい、はいはい、一人立ちなどに取り組み始めた時にも、よく泣くことに気づきました。「こんなに頑張ってるよ!」「もうちょっとでできるんだ!」と、生まれた直後のかよわい赤ちゃんの頃からいつの間にか、一歩も二歩も成長した感情を見せてくれているようで、とても嬉しくなったものです。

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赤ちゃんはホッとしても泣く

また、赤ちゃんは、ホッと気分が解放された時にも大泣きすることがあります。大人でも、美しい景色を見たり音楽を聴いたりしてふっと気持ちが緩んだ時や、緊張状態が解けた時に、自然と目の奥が熱くなるのと一緒です。



私が受け持ってきたベビーマッサージの講座でも、ママのマッサージ中は静かだったのに、終わったとたんに大泣きをするケースがよくありました。赤ちゃんも、いつもと違う場所、雰囲気の中での初めての経験で、少なからずの緊張を感じていて、マッサージが終わってふっと気持ちが緩んで大泣きすることもあるようです。少しの間思いっきり泣いて、その後はすっきりとごきげんになる子が多いですよ。



いかがですか? 赤ちゃんの「泣き」というのは要求を訴える手段であるだけではなく、「感情の育ち」によるものもあるのです。とはいえ、たくさん泣かれることは大変。泣きを少し客観的に見つめてみることで、気分転換してみてくださいね。

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