さて、いったいどのくらいお金が残ったでしょうか。
全く残らなかった方は、5大支出をもう一度見直しましょう。
お金が残った方は、どのように無駄をなくしてお金をつかえば良いのでしょうか。
今の時代はお金を使って、「時間を買って」いたり、「ストレスを軽減」したりしています。
もともと
「節約するのが好き」「お金を貯めるのが好き」だという方以外は、節約することで生活のリズムを崩しがちです。
今までやってこなかったことを習慣化するのは意外とハードルが高いのです。
例えば、ダイエットに置き換えると分かりやすいかもしれません。生活習慣を改善していくのはなかなか難しいですし、時間がかかるものです。
せっかく毎日遅くまで体と神経を酷使して稼いだお金です。
ストレスなく上手につかっていきたいですよね。
実際に上手にお金をつかうことで、貯金を1,000万円以上している方100名に「貯まる秘訣」をお伺いしてみましたが、私たちが考えていた「節約生活」とは、程遠いお金のつかい方を実践されていました。
毎月の支出にはその性質に合わせて、「変動費」と「固定費」とに分かれます。
まずは「変動費」についてですが、代表的なものに食費、趣味、娯楽、洋服や交際費、そしてお小遣いなどが挙げられます。
変動費は、削減すると苦痛を感じやすい特徴があります。
これが節約を難しくしている理由の一つかと思いますが、
貯金ができている方については、
「旅行にはお金を惜しみません」
「洋服はちょっと高くても気に入ったものを買います」
などなど、好きなもの、やりたいことにはお金を「つかう」一方で
「必要がなければ外食はしません」
「買い物に行く前にリストを書き、衝動買いはしません」
などなど、自分に必要のないものにはお金をかけないという
「無駄がない=メリハリのある生活」「長く続けられるシンプルなルール」
を実践されている印象を受けました。
変動費は、「節約」ではなく「メリハリ」
このことを覚えておいてください。
次に「固定費」です。
固定費の代表的なものには、住宅費、光熱費、通信費、保険料、そしてローンや税金になります。
固定費は、銀行引き落としになっていることが多く、その結果、無自覚のまま支払ってしまうなど、出費に対しての痛みを感じない特徴があります。
毎日忙しいので、なかなか意識を持てないですよね。
ただちょっと待ってください。
固定費は毎月決まった金額がかかることも多いので、一度見直して削減できたら、ず〜っと削減されるという特徴も持っています。
例えば、通信費や保険料。
不要なものに入っていたり、契約時にはなかったお得なプランが出ていれば、プラン変更したりすることで料金を削減できるかもしれません。
また、光熱費に関しても、日々のつかい方によって削減できるかもしれません。
固定費を見直すことによって、お子さんが生まれたのを機に毎月5,000円削減できたら、お子さんが18歳、つまり大学を入学するころまでには、
5,000×12ヶ月×18年間=108万円が削減されることになり、
大学の平均入学費用といわれる95.7万円(平成25年)
を払ってもお釣りがくることになります。
18年間で考えると月5,000円でもかなり大きいと思いますが、いかがでしょうか?
その他にも、住宅費。
住宅ローンの繰り上げ返済ができれば、利息を減らせて、
トータルで支払う金額が大きく変わりますよね。
固定費は、「見直して削減する」こちらも覚えておいてください。
今回のコラムは、3つのお金の色分け「つかう」をテーマにお話を進めてきました。
上手にお金と付き合っている方の「つかい方」のポイントは、以下の2つです。
①5大支出から確保する
②無駄をなくす⇒変動費は「節約」ではなく「メリハリ」
固定費は「見直して削減する」
ぜひご自身に合った方法で試してみてくださいね。
次回は、3つのお金の色分け<2>「ふやす」編です。
どうぞお楽しみに!!