育児中、親は知らず知らずのうちに様々な能力を育んでいるのかもしれません。例えば、年を重ねるごとに涙もろくなるのは、育まれた共感力のせいでしょう。
小さな暴君とのやりとりの中で勝ち負けではない、今はやりのウィンウィンの決着点を見出すための工夫は、どんな高額な講習や、どんな問題集でも勉強することのできない究極の脳トレーニングだったようです。
息子が2歳半になるころ、出産前に勤めていた職場にもどった私は、幸運なことに子ども向けのプラネタリウム番組を制作する機会に恵まれました。完成したのは「やじるしくんのイタズラ」という番組。それは長男をモチーフにした内容に仕上がりました。
普段プラネタリウムでは、解説者が手元の矢印形のライトで星を指し示して、静かに穏やかに星座解説するのがお馴染みかと思います。もともと勤めていたプラネタリウムでは子ども向けの時間には、そのポインターを「やじるしくん」と呼んで子ども心をつかんでいました。その大切なガイド役のやじるしくんが、反逆を起こすのです。
星座解説が終わったころに、こともあろうに大事な星座絵に落書きを始める「やじるしくん」。解説者があわてて諭すと「もう昔の星座を指すだけなんて、つまらない!僕の方がおもしろい星座が創れるもん!」と、勝手に星をむすんで、”風船座”や”焼き芋座”やら微妙な星座を次々描き始めます。
その上、風船座をやじるしの先っぽで割ってしまったり、最後はロケット座をつくって宇宙の果てまで唐突に出発!など、とにかく好き勝手に振る舞います。解説員もお客さんも、それに巻き込まれていくという具合です。
子育ては究極の脳トレ?子育て経験が生み出したユニークな発想が仕事の成果につながった話

子育て中、我が子のありあまるエネルギーに翻弄され続けた経験から、ちょっと変わったオンリーワンの発想を生み出すことができたと思っています。葛藤あってこその発想です。大騒ぎで子育てをすること、およそ2年半。その日々で得た新しい視点やアイディアを生み出す力を、ひとつのカタチにアウトプットできた経験をお伝えします。
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